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「乗って楽しいVツインフィール」と「変わらない強さ」!! スズキ「SV650」の魅力とは ~高梨はづきのきおくきろく。~

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「乗って楽しいVツインフィール」と「変わらない強さ」!! スズキ「SV650」の魅力とは ~高梨はづきのきおくきろく。~

扱いやすくて、ずっと付き合っていけるバイク

 皆さんこんにちは、バイク女子の高梨はづきです! 本日の「きおくきろく。」は、スズキの「SV650」をお届けしていくよ!

【画像】ハイテク装備は一切無し!! それでも乗り手を満足させてくれるスズキ「SV650」を画像で見る

 1990年代に登場し、四半世紀を超えても「SVらしさ」を失わず、着実にブラッシュアップされ続けてきたバイク。途中、「グラディウス」に名前を譲った時期もありながら、ファンの声に応えて再登場し、今なお現役で走り続ける、バイクファンにとっての「隠れた名機」だと思う。

 今回わたしが乗ったのは、パールビガーブルー/マットブラックメタリックNo.2のカラーリング。深みのある青が、タンクだけじゃなくフレームやホイールにも統一されていて、落ち着きのある渋さが漂ってる。全体的には「The ネイキッド!」っていう質実剛健な見た目だよね。

 最近のバイクはどんどんデジタル化が進んでて、電子制御や快適装備が当たり前になってきてるけど、「SV650」は必要最低限のシンプル仕様。無駄を削ぎ落とした、まさに「バイクらしい」デザインだなって思う。

 またがってみると、わたしの身長(158cm)でシート高785mmは、両足のつま先が地面に届いて足つき良好「◎」

 燃料タンク容量は14Lで、タンクやシートのくびれが深く、ニーグリップしやすいから、足の出し入れもスムーズ。ハンドルまでの距離も自然で、長距離もラクに走れそうなフィーリング。

 メーターはモノクロ液晶とアナログタコメーターの組み合わせで、クラシックな見た目。走行中でも視線を少し落とすだけで回転数、速度、ギアポジションがパッと視認できるのがありがたいんだ。

 では、さっそく走ってみよう!

 スズキ独自の「イージースタートシステム」は、セルボタンをひと押しするだけでエンジンが始動する便利な仕組み。エンジンがかかったら、そのままスロットルを開けるだけ。

 ワイヤー式スロットルだから、手の動きがダイレクトに伝わる感覚があって、「操ってる感」がすごくあるの。

 そして、Vツインエンジンならではの心地よい鼓動感に、軽やかな車体の組み合わせが最高! アクセルを開けると「グイーーーーン」って、思わずシフトをどんどん上げたくなる楽しさがある。急に開けても暴れたりしないから、安心して開けていけるのも魅力。

 信号待ちからのスタートや、低速での発進を助けてくれるのが「ローRPMアシスト」。クラッチ操作がぎこちなくて回転数が落ちたときでも、エンストしないように自動で回転数を補ってくれるから、バイク初心者のライダーにもすごくありがたい機能だと思う。立ちゴケのリスクも減らしてくれるしね。

 扱いやすさも抜群で、199kgの車重は見た目以上に軽く感じる。ハンドルを左右に振ったり、足で支えながら車体を揺らしてみても、大型バイクにありがちな「ドッシリ重い感じ」はない。ミドルクラスでここまでフレンドリーなバイクって意外と少ないかも?

 わたしみたいな背の低いライダーや、バイクに不慣れな人、大型デビューを考えてる人にもぴったりだと思うし、「重いバイクからちょっと解放されたいな」っていうベテランにもオススメできるよ。

 コーナリングも想像以上に楽しかった! ちょっとスピードを乗せたままコーナーに入っても、不安なくバイクを倒し込める安心感があって、自分の技量でもちゃんと曲がれる。峠道でその気持ちよさに気づいちゃったら、きっと毎週「山通い」しちゃうね、これは。

 バイクって、結局のところ「変わらない強さ」みたいなものがあると思う。「SV650」みたいに、トレンドに左右されず、長く「本質」を守り続けてるバイクがあることが、すごく大事。ヘッドライトが未だに電球(ハロゲンバルブ)ってところも、その姿勢の現れのひとつかも(?)。でも……わたしはやっぱりLEDに換えちゃうかもなぁ、なんて(笑)

 ライディングモードも、トラクションコントロールも、クイックシフターも無い。ハイテク装備は一切無いけれど、乗り手を満足させてくれるのは、バイクとしての「感覚」が研ぎ澄まされてるからかも。

「ひとりだけ時代に媚びてないのに、ちゃんとそこにいてくれる人」みたいな存在……なんとなく伝わるかな?

「SV650」は、スーパースポーツのような尖ったキャラクターでもなく、大排気量ツアラーのような重厚感でもない。「ちょうどいい」中間領域で、「乗って楽しいVツインフィール」と「実用性・扱いやすさ」のバランスを大事にしてきたからこそ、長年愛され続けてきたんだろうね。

 大きく構造を変えずに熟成を重ねてきたことが、信頼性と安心感につながっていて、その一方で、最先端を求めるライダーには物足りなく感じる部分もあるかもしれない。でも、逆に言えば、余計な演出がない分、「自分で操ってるっていう実感」が何より強く残る。

 いま「中間排気量で、扱いやすくて、ずっと付き合っていけるバイク」を探していたり、「Vツインならではの味わいを楽しみたい」と思っているなら、「SV650」はきっと候補に入れて間違いないよ!

 ということで、本日はここまで。また「8」のつく日にお会いしましょ~♪(高梨はづき/hapi)

文:バイクのニュース 高梨はづき/hapi
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みんなのコメント

4件
  • osa
    SV650だったかに 刀のようなカウルが出てたよね
    フレームはトラスだから停車中でもファンが回れば冷却水は冷えてくれるし
    サイレンサーを車検対応で軽いのに変えて リアをオーリンズでも入れれば
    凄くコーナーも速いバイクになるんだけど
    ジムカーナでも速いし(もちろん腕次第ですが)
  • th2********
    SV650って初めて乗った時、乗る前けっこうバカにしてたけど、実際乗ってみたら低速から高速までしっかり回るし、回すとそこそこ早いんだよな~。
    Vスト650と共にGSX-8Tが国内販売されたら国内仕様無くなるかも知れないけど、スズキには何とか国内ラインナップに残して欲しいわ~。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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