<軽油はレギュラーガソリンより1割以上安い!>
コロナ、為替、紛争、投機……いろいろな原因が指摘されますが、いずれにしても燃料代が高止まりしています。日本政府は燃料元売りへ対して「ガソリン補助金(正式名称:燃料油価格激変緩和補助金)」を給付していますので、他国に比べるとマシなほうだともいわれますが、それでもレギュラーガソリンで1リッターあたり167.8円(2022年11月、取材時の全国平均)というのはユーザーにとってはたまりません。
一方、同日に調査した軽油(ディーゼル)の平均価格は1リッターあたり148.0円となっています。仮に同じ燃費性能だとすると、ディーゼル車であれば1割以上も燃料代を抑えることができるわけで、ディーゼル車が注目を集めるのも納得というわけです。
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<ディーゼルが選べる国産乗用車は?>
では、国産乗用車という条件でディーゼルエンジンを載せているモデルはどのような選択肢があるのでしょうか。まずはブランド別の価格帯を整理してみましょう。
■トヨタ
ランドクルーザー:760万円~800万円
ランドクルーザープラド:433万円~554万3000円
グランエース:620万円~650万円
>>ランドクルーザーのグレードや価格をチェックする
>>ランドクルーザー プラドのグレードや価格をチェックする
>>グランエースのグレードや価格をチェックする
■マツダ
CX-60(ディーゼル):323万9500円~465万8500円
CX-60(ハイブリッド):505万4500円~547万2500円
CX-8:337万7000円~489万3900円
CX-5:308万5500円~417万100円
CX-30:295万3500円~331万1000円
CX-3:231万7000円~311万3000円
MAZDA6セダン:331万1000円~429万5500円
MAZDA6ワゴン:331万1000円~429万5500円
MAZDA3セダン:285万7800円~321万5300円
MAZDA3ファストバック:285万7800円~321万5300円
MAZDA2:190万3000円~267万8500円
>>CX-60のグレードや価格をチェックする
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■三菱
デリカD:5:400万1800円~457万7100円
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ひと目でわかるように国産ディーゼルについてはマツダのラインナップが圧倒的に充実しています。
<やはりSUVにディーゼルモデルが多い>
つづいて、カテゴリー別にわけて価格順で並べかえてみます。
■SUV
CX-3:231万7000円~311万3000円
CX-30:295万3500円~331万1000円
CX-5:308万5500円~417万100円
CX-60(ディーゼル):323万9500円~465万8500円
CX-8:337万7000円~489万3900円
トヨタ・ランドクルーザープラド:433万円~554万3000円
CX-60(ハイブリッド):505万4500円~547万2500円
トヨタ・ランドクルーザー:760万円~800万円
■ミニバン
三菱デリカD:5:400万1800円~457万7100円
トヨタ・グランエース:620万円~650万円
■5ドア
MAZDA2:190万3000円~267万8500円
MAZDA3ファストバック:285万7800円~321万5300円
MAZDA6ワゴン:331万1000円~429万5500円
■セダン
MAZDA3セダン:285万7800円~321万5300円
MAZDA6セダン:331万1000円~429万5500円
いかがでしょうか、そもそもディーゼル車のイメージが強いSUVが充実していることがわかります。とはいえ、どのカテゴリーにおいても価格帯が被る、いわゆるガチのライバルに当たるモデルはありません(ほとんどがマツダ車なので当然ですが)。
そういうわけで、比べて選ぶというよりも予算と好みから自然と選択肢が狭まっていくというのが国産ディーゼルの選び方といえるでしょう。
<それぞれのディーゼルエンジンのスペック>
そこで、ここではディーゼルエンジン自体の性能で比較したいというマニアックな方に向けて、各社のエンジンスペックを簡単に整理して傾向を見てみようと思います。
トヨタ
F33A-FTV型|搭載車:ランドクルーザー
気筒数:6|3345cc|最高出力:309ps/最大トルク:700Nm
1GD-FTV型|搭載車:ランドクルーザープラド
気筒数:4|2754c|最高出力:204ps/最大トルク:500Nm
1GD-FTV型|搭載車:グランエース
気筒数:4|2754cc|最高出力:177ps/最大トルク:450Nm
マツダ
T3-VPTH型|搭載車:CX-60マイルドハイブリッド
気筒数:6|3283cc|最高出力:254ps/最大トルク:550Nm
T3-VPTS型|搭載車:CX-60
気筒数:6|3283cc|最高出力:231ps/最大トルク:500Nm
SH-VPTR型|搭載車:MAZDA6
気筒数:4|2188cc|最高出力:190ps/最大トルク:450Nm
SH-VPTS型|搭載車:CX-8/CX-5
気筒数:4|2188cc|最高出力:200ps/最大トルク:450Nm
S8-DPTS型|搭載車:MAZDA3/CX-30
気筒数:4|1756cc|最高出力:130ps/最大トルク:270Nm
S8-DPTS型|搭載車:CX-3
気筒数:4|1756cc|最高出力:116ps/最大トルク:270Nm
S5-DPTS型|搭載車:MAZDA2
気筒数:4|1498cc|最高出力:110ps/最大トルク:250Nm
三菱
4N14型|搭載車:デリカD:5
気筒数:4|2267cc|最高出力:145ps/最大トルク:380Nm
<出力トップはランドクルーザーの309ps/700Nm>
とにかくパワフルなディーゼル車が欲しいならば、ランドクルーザー一択です。そして、ランドクルーザーと並んで、直列6気筒はCX-60だけとなっています。トヨタF33A-FTV型(最高出力:309ps/最大トルク:700Nm)とマツダT3-VPTH型(最高出力:254ps/最大トルク:550Nm)を比べると、意外にも排気量はほぼ同じなのですが、最高出力・最大トルクともにF33A-FTV型が圧倒的に勝っているのは、ランドクルーザーというモデルのニーズによるところが大きいといえるでしょう。
>>ランドクルーザーのグレードや価格をチェックする
>>CX-60のグレードや価格をチェックする
また国産ディーゼルエンジンの激戦区といえるのが2L台の4気筒です。トヨタ、マツダ、三菱の3社が投入しています。それぞれ搭載車の求めるパフォーマンス(出力と燃費の関係など)によって、そもそものターゲット性能が異なります。
>>ランドクルーザー プラドのグレードや価格をチェックする
>>グランエースのグレードや価格をチェックする
>>CX-8のグレードや価格をチェックする
>>CX-5のグレードや価格をチェックする
>>マツダ6 セダンのグレードや価格をチェックする
>>マツダ6 ワゴンのグレードや価格をチェックする
>>デリカD:5のグレードや価格をチェックする
ですから、単純にスペックを比較して、どのメーカーの技術力が優れているという言い方はできないのですが、それでも数字を比べるとトヨタ・ランドクルーザープラド(最高出力:204ps/最大トルク:500Nm)のスペックが頭一つ抜けているのは、これまたランドクルーザー・ブランドに求められる性能を満たすためといえるでしょう。
<燃費とコスパで選ぶならマツダ2がベストチョイス>
なお、冒頭で記したように燃料の高騰を受けて、ランニングコストを抑えることが最優先の目的であれば、国産ディーゼルの最少排気量であり、車両価格も手ごろなMAZDA2を選ぶのがベストチョイスといえます。
グローバルに見ると、1.5Lクラスは3気筒化が進んでいます。この排気量で4気筒エンジンを積むMAZDA2は、かなり贅沢なメカニズムのコンパクトカーといえます。これも、MAZDA2のコストパフォーマンスを高いと感じる理由です。
>>マツダ2のグレードや価格をチェックする
また、ここでは最高出力、最大トルクともに発生するエンジン回転は省略しましたが、とくに低回転で最大トルクを発生するエンジンは扱いやすい傾向にあります。カタログスペックをチェックする際には、そうした部分に注目するといいかもしれません。
文:山本晋也
写真:
1枚目:ランドクルーザー300
2枚目:ランドクルーザープラド
3枚目:CX-60
4枚目:CX-8
5枚目:CX-5
6枚目:CX-30
7枚目:CX-3
8枚目:マツダ6
9枚目:マツダ3ファストバック
10枚目:デリカD:5
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