今年導入されるというホンダのコンパクトEV(電気自動車)、Honda eのデザインが欧州で賞を受けたというニュースが入ってきた。このように評価の高いHonda eのデザインだが、そこには過去のホンダの名車達のDNAが受け継がれている。REPORT:ニューモデル速報編集部
ホンダが発表したリリースによると、Honda eが受賞したのは世界的に権威のあるデザインに関する賞のひとつ、「レッド・ドット・デザイン賞」。プロダクトデザイン賞(自動車)において「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を受賞、さらにスマート・プロダクト部門においても「レッド・ドット賞」を受賞したとのこと。
そんなHonda eのデザインに埋め込まれたホンダの過去の名車モチーフとは……?
まずはその顔。ボディ幅いっぱいに配した丸目ヘッドライトと、その左右を一本のグリルで繋ぐ、というのは最近のホンダ軽自動車に共通するデザインコンセプトだ。
その最近のホンダ軽自動車の顔つきの流れをつくったのは、今年の東京オートサロンで次世代モデルのプロトタイプが展示されたN-ONEだ。
そして、N-ONEがモチーフにしたのが、ホンダ初の軽乗用車であるN360。現在のホンダ軽自動車の「Nシリーズ」の名称も、もちろんこのN360を踏まえてのネーミングだ。丸目ヘッドライトとその間を一直線のグリルで繋ぐというデザインコンセプトは、Nシリーズ、さらにはHonda eにまで受け継がれているわけなのだ。
Honda eのインテリアデザインははここから来た!?
さて、Honda eが受け継ぐのはエクステリアデザインだけではない。インテリアに目を向けてみると、左右一杯に展開したモニターが目を引く。そしてもう一つの特徴が、棚のようなダッシュデザインだ。
この内装デザインの源流と思わせるモノは、かつての軽バンであるライフステップバン/ライフピックアップにあるのだ。
ちなみにこのステップバン/ピックアップの顔つき、見ておわかりの通りN-WGN標準車に受け継がれている。
このように、過去の名車のイメージを巧みに取り込んだデザインが評価されたHonda e。国内の導入は今年の後半ともウワサされている。早く実車を見たい!
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それと最近は新型フィットも含めて、ステアリングが横一本のバーというものがホンダには増えているけど
これも初代シビックからの引用だと思う。
いずれにしてもそれなりの歴史があるものの、過去のデザインを捨てるだけだった日本の各車が
それぞれのルーツからヒントを得て、今のデザインに取り入れていることには賛成する。
その一歩一歩がそのメーカーの個性を築くと思うから。
ここはやはり、初代『シビック』ではないかと思う。