積算6070km 改善したインテリアデザイン
text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
英国の日産へ、新しいジュークの目標は何だったのか尋ねると、インテリアの改善も回答の1つに含まれるだろう。発売当時、欧州のデザイン部門のボス、 アリステア・ウィーバーへ質問したことがある。
インテリアの品質が「数レベルは向上しています」 と話していた。初代より遊び心は抑え気味にしつつ、より熟成が進んだデザインが目指されていた。
センターコンソールやインフォテインメント・システムなどを新旧で比較してみると、確かにその違いがわかる。今は必須アイテムの大型モニターが備わり、モニター周辺の操作系はシンプルになっている。
エアコンの操作スイッチ類も同様だ。プラスティック製部品の質感自体も、明らかに向上している。一方で、セアト・アローナやルノー・キャプチャーなどと同等かと聞かれると、即答はしにくい。
筆者の考えでは、このインテリアに対する不満は日産のモデルだけでなく、日本車全体にいえる部分だと思う。車内に用いる素材へのアプローチが、欧州ブランドのクルマとは異なっているようだ。
タッチモニターやスイッチ類のデザインにも当てはまる。グラフィックの雰囲気は1990年代から進化を感じられない。マップやオーディオ、カメラといったメニュー項目も代わり映えしない。しかし、操作しにくいかといえば、そんなこともない。
8本も付いたボーズ製スピーカー
ジュークのテクナ、と呼ばれるトリムグレードの場合、ボーズ製のスピーカーが8本も付いている。フロントのヘッドレストにも内蔵されるほどで、ほかに例がない。素晴らしいサウンドだが、コンパクト・クロスオーバーとしては、少々過剰装備にも思える。
シートは長距離走行でもかなり快適。シートヒーターの温まりも早い。最近はすっかり乗れていないけれど。
助手席に大人が座ると、右側のサイドサポートがセンターコンソールの小物入れにすれて、嫌な音が出てしまう。小さな点ではあるが、気になる人は少なくないだろう。
積算6635km ブランド内のデザインの類似性
多くのカーデザイナーが、ブランド内のモデルレンジの類似性や重要性について、深く意見を交わしてきた。アウディなどは、モデル間でデザインが似すぎていると、非難されることもある。
確かにパッと見たとき、アウディQ3とQ5はちょっと迷うことがある。一方で日産の場合、モデルごとにかなり違う。路上で日産車を見かけても、素早くモデル名をいい当てられる。とはいえ、見た目の共通点は意外と多い。
同じボディカラーという点は、大きな類似性を感じさせるポイント。それでも、写真のアングルで見るマイクラ(マーチ)とジュークの造形は、とても似ていると思った。
テストデータ
テスト車について
モデル名:日産ジューク・テクナ1.0 DIG-T 117(英国仕様)
新車価格:2万2495ポンド(303万円)
テスト車の価格:2万3640ポンド(319万円)
テストの記録
燃費:13.5km/L
故障:なし
出費:なし
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みんなのコメント
キックスとかわけわからん車出して中身はルノーのハリボテにノートの機構。
しかもタイ製という上質な車。
日産もう死にかけやね。