アロー・マクラーレンSPが、2020年のインディカー・シリーズに参戦するマシンのカラーリングを発表。伝統のパパイヤイエローを前面に押し出し、マクラーレンのインディカー復帰を印象付ける配色となった。
かつてインディカーに参戦していたマクラーレン。1972年、74年、76年と3回にわたってインディ500を制するなど、トップチームの一角として活躍したが、その後F1に集中するためインディカーから撤退することになった。
■アロンソのインディ500参戦に関して様々な噂。アロー・マクラーレンSPが最有力?
2017年、マクラーレンはアンドレッティ・オートスポートとのコラボレーションによりインディ500に挑戦。フェルナンド・アロンソを起用し、最終的にはエンジントラブルによりリタイアとなったものの、リードラップを27周記録するなど、印象的な活躍を見せた。2019年にはカーリンのサポートを受けて参戦したものの、アロンソを持ってしても予選通過すら適わなかった。
昨年4月、マクラーレンはアロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツと組むことを発表。アロー・マクラーレンSPとしてインディカー・シリーズに参戦することになっていた。ドライバーは、2018年のインディ・ライツ王者であるパトリシオ・オワードと、2019年のインディ・ライツ王者であるオリバー・アスキューという、非常に若いコンビである。
「このカラーリングは、アローとマクラーレンのこの新たなパートナーシップで、僕らが何をしようとしているか、それを本当に示している。マシンはアグレッシブで、強そうで、とても速そうに見える」
オワードはカラーリングについてそう語った。
「僕にとってだけでなく、アロー・マクラーレンSPチーム全体にとって、2020年は新しいことの始まりだ。アロー、マクラーレン、シュミット・ピーターソンの新しいパートナーシップであり、素晴らしいことだと思う。シリーズも成長するし、チームは飛躍的に成長するはずだ。目標はとても高くなっている」
「それを成し遂げるために、懸命に働いているたくさんの人たちがいる。その中にオリバー・アスキューと僕がいるんだ。僕らは、チームが僕たちに与えてくれているモノを返したいと思う。うまくやって、結果で返したい。僕が本当に楽しみにしている1年であることは間違いないし、開幕戦が待ち遠しい。このオフシーズンのハードワークが、全て報われると信じている」
一方、チームメイトのアスキューは、3週間前に初めてマシンを走らせたという。
「開幕戦を楽しみにしている。これは僕にとってのデビュー戦でもある。できる限りの準備を整えるために、舞台裏でまだ多くの作業とテストが行なわれている」
「パト(オワード)と僕を支えてくれているのは、本当に情熱的で、頭脳的なグループだと思う。今シーズン、アロー・マクラーレンSPと全てのスポンサーを代表して戦うのが待ち遠しい」
共同オーナーであるサム・シュミットも、次のようにコメントを寄せた。
「このイベントは、マシンを発表するだけのモノではない。それは、チームメンバーとパートナーによる、膨大な時間の努力の結晶だ。アローとのパートナーシップを基に、マクラーレンというモータースポーツの歴史の中でも最も印象的な名前のひとつを、チームに付け加えることに、非常に興奮している。そして若くて才能溢れる、エキサイティングなドライバーラインアップによって、来週このマシンがコースを走るのが待ちきれない」
マクラーレンのスポーティング・ディレクターであるジル・ド・フェランも、次のようにコメントした。
「今日は、始まったばかりの旅を振り返る時だ。アロー・マクラーレンSPの誕生を発表してから数ヵ月、最近の記憶の中でも最も刺激的なふたりの若いドライバーと契約し、素晴らしいパートナーからのサポートを手にすることもできたのだ」
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