男性的な造形。空気の壁を切り裂くシャープフォルム
セリカXXのイメージが変わった。新型はシャープで筋肉質の男性的プロポーションに変身している。バリエーションのスター的な存在は、2800GTだろう。積んでいるのはソアラ譲りの2.8リッターツインカムユニット(5M-GEU型)である。
「名車購入ミニガイド付き」圧倒的なトラクション性能。トヨタMR2は本格ミッドシップとして魅力を発散
ハイスピードで疾走するXXの姿は、息をのむほど魅力的だ。ツインカムシックスが唸り、薄く低いノーズが空気の壁を切り裂く。XXのCd値は0.35。大人4名が乗れるキャビンを持つクルマでは、世界のトップに立つ。
インテリアもガラリと変わった。近ごろ、高めのアイポイントを持っているクルマが多いが、XXは低めだ。また、最近は広々としたコクピットが増えたが、セリカはやや囲まれる感じのレイアウトになっている。このコクピットに座るだけで、スポーツ心のあるドライバーの気分は高まるに違いない。
速さ鮮烈。コーナリング能力も優秀だった!
2800GTの走りは鮮烈だ。ソアラより65kg軽く、さらに空力性能が優れているセリカに5M-GEU型ユニットを組み合わせたのだ。いっそうパワフルになっている。ソアラ2800GTの速度制限装置を外したテスト車では、205km/hをマークし、ゼロヨンを15.9秒(2人乗り)で駆け抜けた、XXなら、さらにトップスピードは伸びるだろうし、ゼロヨンもあと0.3秒は短縮できるはずだ。
ところで、ソアラでは5000rpmを超えるあたりからパワーが少し低下し、トップエンドの伸びが落ちたが、セリカXXではそのクセが少し良くなっている。基本的に同じエンジンだが、車重差と、排ガス浄化システム変更の効果だろうか。
サスペンションはフロントがストラット、リアがセミトレーリングアームの4輪独立。ステアリングはパワーアシスト付きのラック&ピニオン式だ。足回りの最終仕上げは英国の名門、ロータスが担当したという。
コーナリング能力は優秀だ。ちょっと飛ばす程度なら、適度なアンダーステア傾向で、実に扱いが楽だ。そのうえ、シャープな切れ味が楽しめる。さらにスピードを上げていくと、アンダーステアの度合は強まるが、過度にはならない。フロントのグリップ力が残るうちに、リアがスライドしだす。バランスのとれたハンドリングだ。前後バランスもいい。
コントローラブルな性格は、2800GTを思い切って振り回せる、楽しいスポーツ車にした。ワインディングロードやサーキットで、フルに5M-GEU型のパワーを引き出しながら走っても、足回りは、そのパワーをしっかり支える能力があり、存分に愉快に駆け回らせてくれた。ブレーキ能力はソアラに勝っている。メーカーの「新しいセリカXXは、スポーツマインドをいっそう高めた」という説明は事実だった。XX2800GTは、ルックス同様、走りは男性的なスポーツ派に変身している。(カー・アンドドライバー:1981年9月号掲載)
2ndセリカXX購入ガイド
2ndセリカXX(MA61/GA61型)は1981年7月に登場。スポーツマインドを鮮明にしたシャープなフォルムが話題を呼ぶ。トップモデルは2.8リッター直6ツインカム(170ps)の2800GT。2リッターシリーズも設定された。82年2月に2リッターターボ、8月に2リッターツインカム(160ps)の2000GTが登場。83年8月に一部改良を実施。市場ではGT系の5MT車が中心。オリジナル状態を維持したモデルが240万~400万円前後で取り引きされている。欠品パーツは多い。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
スバル新型「プレオ」発表に期待の声! “約100万円”の「コスパ最強」軽セダンは実用性バツグン! スバルらしい「水平対向エンジン×MT搭載」を求める声も!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
クルマ的には、乗りやすくていいクルマだと思ったけど。当時の流行りのターボエンジンの車からすると遅かったなぁ。