WEC世界耐久選手権LMGT3クラスに参戦するガレージ59のマクラーレンドライバー、マービン・キルヒホーファーは、自身とチームにとってシリーズデビュー戦となったイモラで、優勝を逃す原因となった電気系統のトラブルについて「何の予兆もなかった」と語り、フラストレーションを露わにした。
マクラーレンのLMDhプログラムに注力するユナイテッド・オートスポーツから、2台のマクラーレン720S GT3エボを引き継ぐ形で、WECデビューを飾ったガレージ59。10号車はトーマス・フレミングの活躍でポールポジションを獲得した。
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4月19日に行われた決勝ではアンタレス・オーが一時的にチームWRTの69号車BMW M4 GT3エボに抜かれたものの、キルヒホーファーはすぐにトップに返り咲いた。
その後、6時間レースの残り35分を切った時点でもキルヒホーファーは僅差のリードを保っていたが、突然マクラーレンがスローダウン。マシンを何とかピットに戻すのがやっとだった。
「突然、駆動力が失われ、パワーも、クルマのほぼすべての機能が失われた」とキルヒホーファーは語った。
「ガレージに戻って、何かを試してみたところ、問題は解決したように見えたが、実際何が起こったのかはまだはっきりとは分からない」
力強いデビュー戦というポジティブな要素があったにもかかわらず、キルヒホーファーはチームが勝利を掴みきれなかったことに憤りを感じていた。
「ラップリーダーになれたのは嬉しかったし、その瞬間は楽しかった。アンタレスの後の最初のスティントも楽しかった」と彼は語った。
「週末を通してマシンは本当に好調だったが、『少なくとも数周はリードできた』で片付けるつもりはない。スタートした順位、そしてレースの途中の順位でフィニッシュできなかったことに、非常に苛立ち、失望している」
「あと30分というところで、そんなことが起きるなんて何の予兆もなかったのに……『本当にうまくいって、素晴らしいデビュー戦になるかもしれない』と思っていたのに、残念ながらそうはならなかった」
過去6年間、ガレージ59チームの主力として活躍してきたキルヒホーファーは、週末を通してチームの「素晴らしい仕事ぶり」を称賛した。
「特にこれがWEC初参戦だったことを考えると、非常にうまくいったと言えるだろう」と彼は付け加えた。
「ほぼすべてのピットストップは完璧で、メカニックひとりひとりの力量が素晴らしかった。エンジニアリング面でもすべてが順調に進み、デビュー戦を素晴らしいものにできるという期待は非常に高かった。残り30分強のところで、あと一歩及ばなかったけどね」
マクラーレンは最終的にレース終盤にコースに復帰したが、トップから15周遅れとなった。
■トップ争いは0.265秒差で決着
ガレージ59の不運により、ダン・ハーパー/アンソニー・マッキントッシュ/パーカー・トンプソンがドライブする69号車BMWが優勝のチャンスを得たが、彼ら自身もハラハラするフィニッシュとなった。ハーパーはTFスポーツの33号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rをわずか0.265秒差で抑えてチェッカーフラッグを受けたのだ。
「終盤、ちょっとした意思疎通の行き違いがあって、ハイパーカーのトップが再び追い抜いてくるかどうか、チームにとって判断が難しかったんだ。だから、残り2周なのか3周なのか分からなかった」と、トンプソンと同じくシリーズ初参戦のハーパーは説明した。
「終盤まで燃料がかなりギリギリだったのに、残り2周だと言われたので、最終コーナーに差し掛かった時にはこれで祝福かなと考え、終わりだと思っていたら『さあ、ここからが最終ラップだ』と言われたんだ」
「その時点でニッキー(・キャツバーグ/33号車)はかなり接近していて、最終ラップは少し汗だくになったけど、なんとかやり遂げることができたよ」
[オートスポーツweb 2026年04月20日]
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