フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、2021年の契約についてレーシングポイントとの交渉を進めていると、ドイツメディアが伝えた。レーシングポイントは来年、アストンマーティンとしてF1活動を行うことが決まっている。
ベッテルとフェラーリが現契約期間が終了する今季末で袂を分かつことが発表された後、ベッテルの移籍先は現時点では明らかになっていない。古巣レッドブル・レーシングの上層部はベッテルを起用する可能性を否定、メルセデスはルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスとの契約を更新する見通しであると考えられている。
レッドブルF1代表、レーシングポイントを警戒「一時はメルセデスより速かった」
選択肢が少なくなるなか、レーシングポイントが候補として浮上してきたが、同チーム代表オットマー・サフナウアーは、第2戦シュタイアーマルクGP金曜日のFIA記者会見で、現ドライバーのセルジオ・ペレスおよびランス・ストロールとは長期的な契約を結んでおり、ベッテルの居場所はないとコメントした。
しかし7月14日、ドイツの『Bild』は、4度のF1チャンピオンであるベッテルがレーシングポイント/アストンマーティンと近々契約を結ぶ見通しであると報じた。レーシングポイントのオーナー、ローレンス・ストロールがベッテルにオファーを行ったといわれている。
『Bild』は、ペレスとの契約には解除条項が存在すると伝えている。これを行使するには、7月31日までに手続きを終え、ペレスに対して数百万ドルの補償金を支払う必要があるという。
ペレスは2014年にレーシングポイントの前身フォース・インディアに加入、以来チームに5回の表彰台をもたらした功労者だ。だがチームメイトのランス・ストロールはチームオーナーの息子であり、チーム内のポジションを奪われる心配はない。
ローレンス・ストロールにとって、ベッテル獲得は、2021年にスタートを切るアストンマーティンF1チームの価値を高める意味で魅力的な選択肢であると考えられる。レーシングポイントの2020年型マシンはトップ3をも脅かすのではないかといわれる速さを発揮、しかし昨年型メルセデスと類似しているとしてライバルから批判され、ルノーから正式な抗議が提出されている。
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