この記事をまとめると
■鎌田卓麻選手がスーパー耐久富士24時間へ3年ぶりの参戦
480馬力エンジンで80kgも軽量化! 全日本ダートラを爆走した「スーパーBRZ」の恐るべき戦闘力
■ラリーとレースの違いを経験から語った
■得た知見を今後のラリー活動へ生かす
ラリードライバーがS耐に参戦
スーパー耐久シリーズ第3戦「富士24時間レース」が6月5日~7日、富士スピードウェイを舞台に開催。今年も各クラスで激しいバトルが展開されていたのだが、そのなかで注目を集めていたドライバーのひとりが、Team SDA Engineeringの61号車「SUBARU HIGH PERFORMANCE X Version II(ハイパフォX2)」でST-Qクラスに参戦した鎌田卓麻選手だといえるだろう。
ご存じのとおり、鎌田選手はシュコダ・ファビアを武器に全日本ラリー選手権の最高峰クラス、JN-1クラスで活躍するなど、ラリードライバーとして豊富な実績をもつが、その一方で、2022年および2023年の富士24時間レースにスバルチームのBRZでST-Qクラスに参戦するなど、レース競技の経験を併せもつ。
今大会は3度目のチャレンジとなるが、初の4WDモデルでの参戦で、鎌田選手はハイパフォX2の印象について「3年前までに乗っていたBRZは量産車に近いクルマでしたが、今回のマシンは量産車とレーシングカーの間にあるようなイメージです。かなりレーシングなんですけど、そのなかにも安定感だったり、自動で制御されていたりするので、スバルらしいクルマ作りをやっているなぁ……と感じます。Team SDA Engineeringはレーシングカーで培ったノウハウをいかに量産車に入れ込めるか、いかに楽しいクルマを作るか、ということに注力しているチームですが、ラリーではABSすら付いていないクルマに乗っていますからね。電子制御に対する理解度を深めないといけないので難しいですね」とインプレッション。
そのうえで、ラリー競技とレース競技の違いについて、次のように説明してくれた。
「ラリーはコンディションがわからないなか、安定して走らなくてはいけないし、何が起きても対応できるようにしなければならないので、100%で走ることはありません。イメージ的には95%のパフォーマンスで走行しますが、レースはコンディションに合わせて100%で走行する必要があります。セッティングもピンポイントでシビアですし、ドライビングにしてもたとえばアクセルをどれだけ抜くかも、数%の単位でやらなければならないので、ラリーよりレースのほうが繊細です。同じモータースポーツですが、考え方がまったく違います」
さらに単走のラリー競技と違って、レース競技は複数台が走行しているが、レースならではのポジション争いについて鎌田選手は「以前はロードスターレースにも定期的に出場していたので、他車とのバトルという部分で苦労したことはありませんが、スーパー耐久は速度差のあるクルマが数多く出場しているので、遅いクルマを抜くのも難しいし、速いクルマを抜かせるのも大変です。以前のBRZは抜かれることが多かったので、どちらかというと後ろばっかり気にしていましたが、今回のハイパフォX2は速くて、抜かれながら抜いていかないといけないので、また違う難しさを感じますね」と語る。
レースならではの繊細さを感じた
このようにラリー競技との違いを感じながらも、レース競技に対応する鎌田選手は、富士24時間レース参戦に対して「ラリーとはタイヤの使い方がまったく違うんですけど、そういった経験ができるのは、ドライバーとしてすごくいいことだと思います。レースに限らず、いろんなカテゴリーに出場することはプラスになりますからね。それに山内英輝選手、井口卓人選手などプロのレーシングドライバーと同じチームで出場することも勉強になります。たとえばブレーキの踏み方ひとつでも、彼らはシビアに考えていて、今までの僕なら素通りしていたような小さなことでも、彼らは常に考えているので気づきになります」と語る。
こうして3年ぶりに富士24時間レースに参戦した鎌田選手は、チームメイトやメカニックのサポートもあって、61号車「ハイパフォX2」で順調なドライビングを披露し、無事に完走を果たした。
ナイトセッションおよび早朝のセッションでドライビングを担当した鎌田選手は「3年ぶりの参戦でしたが、チームの成長も凄かったし、クルマも素晴らしい仕上がりでした。スバルらしく、量産車に活かせる技術が入っていたんですけど、当初はその部分に苦労しました。簡単にいってしまえば、ドライバーがテクニックを使って走るのではなく、クルマに任せたほうがタイムは出る……といった感じで、その部分に驚かされました」と語る。
さらに「ひとつのコーナーの限界スピードを高めるということについては、レースのほうが細かくやっています。ラリーとはまったく違いますが、タイヤの使い方やクルマの動かし方が勉強になりました。ドライビングスキルや考え方などを学べましたので、プラスになりました」と語っているだけに、今後はラリー競技においても鎌田選手の動向に注目したいものだ。
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みんなのコメント
でもWRCの車載映像を見ると、こいつらネジがぶっ飛んでると思います。