マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、来季レッドブルに追いつくためには、空力面を改善するだけでは足りないと考えている。
2023年シーズンを非常に苦しい形でスタートさせたマクラーレン。当初は最下位チームのひとつと言っても過言ではなかった。しかしシーズン途中にアップデートを投入すると大きくパフォーマンスを上げ、後半戦ではレッドブルに次ぐポジションにつけている。
■ガンダムとアルファタウリF1のコラボレーションは“愛の結晶”。バンダイナムコに訊く「F1ファンとガンダムファンに、ワクワクするモノを届けたかった」
目覚ましい進歩を遂げたマクラーレンだが、レッドブルに挑戦することを考える前に、まだやるべきことがたくさん残っていると認識しているようだ。
サンパウロGPの際、マクラーレンのステラ代表は、タイヤの扱い方の面ではレッドブルに大きく遅れをとっており、2024年シーズンに追いつくためには、マシンが発生するダウンフォースを増やすだけでは足りないと考えているようだ。
「我々はいくつかの目標を設定した。どの分野で、どんなことをやるのかは言えないけどね」
ステラ代表はそう語った。
「しかし私が言えるのは、空力面だけではないということだ」
タイヤのデグラデーション(性能劣化)がまだまだレッドブルよりも大きいと考えているステラ代表。それを改善するためには、空力面が大きいのか、それともメカニカル面が大きいのかと尋ねられると、ステラ代表は次のように語った。
「それは両方の組み合わせた。それ以上は何も言えない」
マクラーレンは、今シーズン苦戦しているメルセデスやフェラーリといったライバルチームが、2024年に向けて抜本的な改革に着手していることを承知している。それにより、2024年の勢力図は一変する可能性もあると言われる。
しかしステラ代表は、現在のパフォーマンスが基準となるため、来シーズンに向けて前進する上で、今のマクラーレンは良い位置にいると考えている。
「公平に言えば、来年のマシンがどのような状況にあるかは、今の状況に部分的には依存することになるだろう。ほとんど全ての人にとって、これがスタート地点になるからだ」
そうステラ代表は言う。
「しかしそれは、開発曲線によって異なるだろう。マクラーレンは、この開発曲線が7月から加速した。そして来年のクルマに向けた作業に費やすことができる、とても長い期間がある」
マクラーレンはシーズンを通じて、多くの部分を徹底的に見直す必要があったという。
「3月に発表したマシンから、継続して開発された部分もいくつかある。しかしそのほとんどは、繋がらない形で開発されたモノだ」
そうステラ代表は明かす。
「フロアやボディワーク、リヤウイング、そしてフロントウイングのある程度の部分もそうだ」
「我々は様々なコンセプトを検討し、それを機能させる必要があった。発表した時のコンセプトを、ただ直線的に開発すればいいというモノではなかったんだ」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
みんなのコメント