この記事をまとめると
■5月30日から6月1日にスーパー耐久シリーズ第3戦「富士24時間レース」が開催された
2組の夫婦がドライバーで参戦! S耐富士24時間レースならではの胸熱エピソード
■ST-2クラス225号車「KTMS GR YARIS」は3名のドライバーで24時間レースに挑戦
■510周を走って総合23位・ST-2クラス5位で完走を果たした
休めるときに休むのが24時間レースを戦うためのコツ
スーパー耐久シリーズ第3戦「富士24時間レース」が5月30日~6月1日、富士スピードウェイを舞台に開催。今年も例年以上にハプニングが続出するなか、各クラスで激しいバトルが展開されていたのだが、もっとも苦しい戦いを強いられていたのが、ST-2クラスに225号車「KTMS GR YARIS」で参戦したKTMSだと言えるだろう。
KTMSは神戸トヨペットを母体とするチームで、スーパー耐久やKYOJOカップで活躍しているが、富士24時間レースには、スーパー耐久のレギュラードライバーである富下李央菜選手/鈴木斗輝哉選手/平良 響選手でエントリー。多くのチームが4~6名の体制で富士24時間レースを戦うなか、KTMSは3名のドライバーだけで過酷な24時間レースに挑んでいた。
Aドライバーの富下選手は、全日本カート選手権を経てKYOJOカップで活躍してきたドライバーで、鈴木選手も全日本カート選手権を経てFIA-F4で活躍する若手ドライバー。さらに、平良選手もレーシングカート、FIA-F4、スーパーフォーミュラ・ライツを経て、2025年はスーパーフォーミュラとスーパーGTで活躍する国内トップドライバーだが、過酷な24時間レースにおいて3名体制はきつくないのだろうか? 単純計算で割れば、1名あたり8時間の走行になるのだが、体力的かつ精神的に厳しくないのだろうか?
というわけで、レース前にKTMSの3名を直撃してみた。
──単刀直入にお聞きしますが、3名で24時間レースは厳しくないですか?
平良選手:僕は富士24時間レースの経験が何回かありますし、このチームは3名体制なので、3名で24時間レースを戦った経験はあるんですけどね。正直にいえば、まぁまぁ、キツイですね。とくに睡眠時間が短いところが辛いですし、ST-2クラスは速いクルマに抜かれるのと、遅いクルマを抜いていくのが半々なので、常に前も後ろも見ていないといけないですから、精神的にもキツイです。だから、ちゃんと休めるときに休むっていうのが、24時間レースを戦うためのコツかな……と思います。
──鈴木選手は、富士24時間レースは初めてだと聞きましたが、不安はありませんか?
鈴木選手:不安はないですね。体力的には問題ないと思います。しっかり睡眠をとってコンディションを整えることができれば大丈夫だと思います。
──富下選手はいかがですか?
富下選手:正直、不安しかないんですけど、いい経験ができると思って、気合いを入れて頑張りたいと思います。
ひとりのドライバーが常に3時間ずつ走り続ける
──単純計算では1名あたり8時間の走行になると思うんですけど、連続で走行できる時間はどのくらいですか?
平良選手:ルール的には3時間までです。うちのクルマはガソリンを満タンの状態で90分走れるんですけど、ダブルでスティントをこなす予定なので、常に3時間ずつ走ることになりそうです。
──3時間はキツくないですか? 正直、もうひとり、ドライバーを増やしてほしい……みたいな気もちはないですか?
平良選手:3時間の連続走行はきついですよ。でも、そのぶん、たくさんの時間を走れるし、走行すれば走行するほどドライビングが上手になりますしね。
──おお! むちゃくちゃポジティブですね!
平良選手:WECのル・マン24時間レースも3名で走っているじゃないですか。 海外では3名で24時間レースを走ることは珍しくないので、僕たちもその感覚で走りたいと思います。
このようにKTMSの3名のドライバーに悲壮感はなく、やる気が十分。実際、6番手グリッドからスタートした225号車「KTMS GR YARIS」は素晴らしい追い上げを披露していた。残念ながら、レース終盤でトラブルが発生し、ピットイン。それでもレースに復帰した225号車は粘り強い走りを披露し、510周でチェッカー。総合23位、ST-2クラス5位で完走を果たした。
今年の富士24時間レースは雨の影響にスタート時刻が1時間ディレイしたほか、濃霧の影響によりセーフティカーが導入されたり、赤旗で中断になるなど実際のレース時間は短いものだったが、それでもKTMSは3名のドライバーのみで過酷な耐久レースを走破しただけに、3名のドライバーにとっては大きな財産となったに違いない。
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