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【試乗】ついに日本で走ったぞ! 現代のワーゲンバス「ID.Buzz」にワクワクが止まらない

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【試乗】ついに日本で走ったぞ! 現代のワーゲンバス「ID.Buzz」にワクワクが止まらない

 この記事をまとめると

■フォルクスワーゲンのID.シリーズの第2弾としてID.Buzzの日本導入が発表された

待ちに待った現代版ワーゲンバスがとうとう日本にキタ! フォルクスワーゲン「ID. Buzz」の日本仕様は888.9万円から

■発表当日にID.Buzzにモータージャーナリストの青山尚暉さんがちょい乗りした

■巨体の割りには鼻先がタイプ2同様に短いため思ったよりも小まわりが利きそうだ

 待ちに待ったフォルクスワーゲンID.Buzzの日本導入

 1950年の登場以来、世界中でいまでもトランスポーター、キッチンカーとして愛され続け、その姿がファッションアイテムなどにも使われ、依然として多くのファンをもつのが、フォルクスワーゲンのタイプ2(T1)と呼ばれる、通称ワーゲンバスだ(タイプ1がビートルである)。

 そのワーゲンバスがついに復活。その名もID.シリーズ第2弾となるID.Buzzとして、つまり電気自動車に生まれ変わって日本に上陸! ちなみにBus(バス)ではなくID.Buzz(バズ)という車名の由来は「バズってほしい」からだというのだから、現代版ワーゲンバスも遊び心に溢れているではないか。

 大きなVWエンブレムを鼻先に付けたエクステリアデザインはタイプ2のヘリテージを継承し、もちろんワーゲンバスの大きな特徴でもあった2トーンカラー(24万2000円のOP)を用意。インテリアは3列シートが基本で、Proと呼ばれる標準ホイールベース(全長4715×全幅1995×全高1925mm、ホイールベース2990mm)は2-2-2席の2列目キャプテンシートの6人乗り。Pro Long Weelbaseはロングホイールベース(全長4995×全幅19895×全高1995mm。ホイールベース3240mm)となり、2-3-2席、つまり2列目席ベンチシートの7人乗りとなる。

 2トーンも用意されるオシャレなインテリアについて補足すると、デザインや機能はまさに最新のフォルクスワーゲンであり、小ぶりのフルデジタルメーター、12.9インチの大型タッチスクリーン式純正エンタテイメントシステム(ナビ機能はなし)、パワーシート、シートヒーター、リラクゼーション機能付きシート、3ゾーンオートエアコンなどを用意し(標準ホイールベースは一部OPでアップグレードパッケージに含まれる)、先進装備、快適装備満載である。ところどころにワーゲンバスの図柄がちりばめられている遊び心もニクい演出といっていい。

 電動パワーユニットは1種類で、電動機は定格出力89kW、最高出力286馬力、最大トルク57.1kg-m。駆動バッテリーの総電圧量は標準ホイールベースが84kWh、ロングホイールベースが91kWhと異なり、一充電走行可能距離もそれぞれ524km、554kmと説明される(WLTCモード)。

 サスペンションは両モデルともにフロントがストラット、リヤが4リンク。タイヤサイズは標準ホイールベースがF235/55R19、R255/50R19。ロングホイールベースはF235/50R20、R255/45R20サイズが奢られる。

 リヤタイヤが太いのは、このID.Buzzは後輪駆動であり、後輪によりトラクションをかけたいからである。無論、フォルクスワーゲン最新の先進運転支援機能も満載である。

 マイルドな乗り心地で2・3列目は余裕たっぷり

 今回、六本木ヒルズアリーナでのデビューイベントを機に、標準ホイールベースモデルで六本木から青山を往復する短距離、プチ試乗の機会を得た。まず、筆者のクセでミニバンに欠かせないパッケージについて実測すると、身長172cmの筆者のドライビングポジション基準でパワースライドドアから乗り込める2列目キャプテンシートは頭上に230mm、膝まわり空間に最大290mm(スライド位置後端)もの足が組めるスペースがあった。

 キャプテンシートならではのリッチな居心地のよさがあるのはもちろんだ。スライドドアの開閉スイッチがBピラーにもあり、スライドドア部分の小ぶりな窓が電動で横開きするあたりも現代のワーゲンバスらしさだ。

 幅220mmの2-3列目席スルー空間から3列目席に移動し、着座すれば頭上に170mm、膝まわりに100~245mmの空間があり(2列目席膝まわり空間200mmで3列目席膝周り空間165mm=フォルクスワーゲン・ゴルフ7の後席同等以上)、なおかつシアターフロアになっているシートの座面が高めで、椅子感覚で座れるのが好印象(立ち上がり性も良好)。

※画像はLWBの3列目シート

 視界のよさ、幅広い天井空間による解放感もあって、大人ふたりが不満なく座れる極めて実用的な(USB-Cコンセント完備)3列目席といえるのだ。なお、2/3列目席ともにフロアは完全フラット。足の置き場の自由度も文句なしだった。

 さて、六本木~青山の混雑した道をプチドライブした印象だが、標準ホイールベース版とはいえ、1995mmの車幅はさすがに気を使う(あのトヨタ・アルファードで1850mm)。しかし、EVだから静かにスムースに走ってくれるのは当然として、前席の乗り心地は想像以上にマイルドで、パワーステアリングの軽過ぎず重すぎないアシスト、強力なモータ―パワー、トルクによって2550~2560kgもの車重をまったく感じさせない、それこそ軽快感あるドライブフィールを味わわせてくれたのだからびっくりだ。

 最小回転半径は未公表ながら、鼻先がタイプ2同様に短いため、思ったよりまわり込みやすそうな印象もあった(狭い駐車場での駐車はけっこう大変だが)。

 ただ、短距離ながら2/3列目席にも座ってみたのだが、今回の市街地走行ルートでの(高速走行はしていない)乗り心地は、1列目席がベストのようにも思えた……。

 価格は一般ユーザーにお薦めできる標準ホイールベースで888.9万円。ロングホイールベース版ともなれば997.9万円と決して安くはないが、1985mmの車幅と価格(補助金あり)を許すことができるのなら、毎日がワクワク感に満たされる、75年の時を経た現代版EVワーゲンバスとのオシャレすぎるライフスタイルを楽しみ尽くせるはずである。

文:WEB CARTOP 青山尚暉
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みんなのコメント

13件
  • t0e********
    ガソリンで値段半分にして・・。
  • fd3********
    RRだから、皮肉にも先祖返りしてるよな
    BEVはRRが都合いいんだけどさ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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