F1スペインGPのフリー走行1回目が行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最速タイムをマークした。
舞台となるのはスペイン・バルセロナのカタルニア・サーキット。今回のF1開催に向けてはコースレイアウトに変更が加えられ、セクター3のシケインが廃止。オーバーテイク促進を狙い、2006年まで使用されていた高速コーナーが復活した。
■F1スペインGPに超高速コーナー復活。シケイン廃止に「反対のドライバーはゼロ」とアルボン。経験者ハミルトンには痛い思い出
グランプリ1日目の天候は曇り。気温25度、路面温度42度と暖かいコンディションの中、1時間のセッションがスタートすると、地元フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)からコースへ入った。
多くのドライバーが1セット目のタイヤとして、構造が強化されたピレリの”テストタイヤ”を選択。それだけでなく、エアロリグを付けたりフロービズを吹き付けたりと、アップデートの効果を久しぶりの常設サーキットで測った。
レッドブル勢はテストタイヤで5周すると、ミディアムタイヤに交換。他のドライバーも多くが同様に、10周を前にミディアムタイヤへ履き替えた。
序盤からトップに立ったレッドブルのフェルスタッペンのタイムは1分15秒945と、この時点で昨年のFP1トップタイムから4秒近く速いタイムをマーク。ただ、シケインが無くなったことで最終コーナーは250km/h近くで通過することとなり、レッドブルやメルセデス、マクラーレンなどのマシンにはバウンシングの症状が発生していた。
セッション折り返しを前にレッドブル勢がソフトタイヤに交換。セルジオ・ペレスが1分15秒374までタイムを上げると、続くフェルスタッペンは1分14秒606までタイムを上げた。
他のドライバーも半数近くがマシンにセットアップ変更を加えた後に、ソフトタイヤでの走行を開始。トップ2以下のタイムシートが大きく入れ替わった。
ミディアムタイヤで長く周回を重ねていたアストンマーチン勢やアルピーヌ勢なども、セッションが残り10分を切る中でソフトタイヤを投入。角田裕毅(アルファタウリ)も同様に新しいソフトタイヤでタイムを上げた。
1時間のセッションが終わり、フェルスタッペンが変わらずトップタイム。ペレスが0.768秒落ちで2番手と大きな差が開いた。
最終的にレッドブル勢の下3番手につけたのは、前戦モナコGPで表彰台を獲得したエステバン・オコン(アルピーヌ)。4番手にはニック・デ・フリーズ(アルファタウリ)が並び、ここまでの6戦で苦しんできた”オールドルーキー”に光が差した。
今季ここまで好調のアストンマーチン勢は静かな滑り出しに。アロンソがピエール・ガスリー(アルピーヌ)の下6番手、チームメイトのランス・ストロールが15番手となった。
7番手にケビン・マグヌッセン(ハース)、8~9番手にフェラーリ勢、10番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)というトップ10だった。
角田はソフトタイヤで1分15秒915をマークしてポジションを上げたものの14番手。1時間で27周を周回した。
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ツノダーは予選14位
決勝12位
デフリーズ は8位入賞