メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1ロシアGPの予選で7番手となった。しかし決勝レースを前に、彼はパワーユニットの(PU)エレメントを一部交換したため、17番手と後方からのスタートとなるようだ。
今回、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とタイトルを争っているマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、年間の使用制限数を超えるPUを投入。それに伴い最後尾からのスタートとなった。ハミルトンのチームメイトであるボッタスもPUを交換することでグリッド降格のペナルティを受け、フェルスタッペンに“蓋”をできる位置となる17番グリッドからのスタートとなりそうだ。つまりは、ハミルトンへのアシストのひとつとも考えられる。
■今季限りでメルセデス離脱のボッタス、チームオーダーで“犠牲”になる覚悟はできている?
※その後正式にボッタスのPU交換が発表。ICE(内燃エンジン)、TC(ターボチャージャー)、MGU-H(熱エネルギー回生システム)の3エレメントが交換されている。
ボッタスは前戦イタリアGPでもPUを交換してペナルティを受けている。メルセデスは最近になり信頼性の問題に悩まされており、さらにボッタスはクラッシュによる影響でPUを1基失っている。今回のPU交換によって、彼は残るシーズンのレースに向けた不安は払拭されることになるが、それ以上の狙いもありそうだ。
メルセデスのトト・ウルフ代表は予選後の段階で、ボッタスのPUを交換する可能性をほのめかしていた。
「バルテリにとって最善かつ最速のレース戦略は何なのか……この1~2時間で可能な戦略を考えているところだ」
ロシアGP決勝に向けた選択肢について訊かれたウルフ代表は、motorsport.comにそう語った。
この決定が行なわれる前の段階となるが、ソチを得意とするボッタスは、7番グリッドからでも勝利を狙うチャンスが依然として残っていると語っていた。
「チャンピオンシップにおいては大きなチャンスだ」と、ボッタスは語った。
「僕らにとっては、レッドブルよりも大量のポイントを獲得する大きなチャンスなんだ」
「僕はまだ勝利を争うことができると、本気で思っている。初日のロングランペースを考えれば、ドライでのレースなら良いところに行けるだろう。きっと面白いレースになる」
一方、チームメイトのハミルトンについては、新たなPUをどこで投入して、ペナルティを受けるかについては依然として見えてきていない。彼はオランダGPで最も古いPUを失い、それ以降は残る2基のPUでやりくりしている。
「エンジンについては、まだどうなるかは分からない」と、予選後にハミルトンは語った。
「僕はPUをひとつ失っている。そして他のメルセデスPU搭載チームをみても、トラブルがあった」
「だから今、僕らは自分のエンジンを注意深く扱おうとしている。ドライビングでどれだけ回しているのか、アクセルを踏んでいるのかなどを注意深く見ている。周回も最小限にしようとしている。でも(PUがどうなるか)誰に分かる? 未来をコントロールすることはできないんだ」
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