契約タイミングで下がる満足度
新車の購入は高額な出費をともなうだけに、誰もが後悔のない選択を望む。だが、元自動車ディーラー営業の立場からいえば、「買ってはいけない新車」は意外に多い。
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もちろん、それらすべてが欠陥車というわけではない。ただし、
・契約のタイミング
・仕様の選び方
次第で、満足度が大きく下がるケースは少なくない。
今回は、販売の現場を熟知する立場から買ってはいけない新車の特徴を四つ紹介する。購入前に一度立ち止まり、冷静に見極める判断材料として活用してほしい。
特徴1「装備が簡素な廉価グレード」
価格の安さだけで選ばれがちな廉価グレードの新車。憧れの車種であれば、グレードは気にしないという人も少なくない。たしかに、車両本体価格が抑えられている点は魅力的に映る。
しかし、購入後に後悔するケースが非常に多い。理由は明確で、廉価グレードでは
・快適装備
・安全装備
が大幅に省略されていることが多いからだ。
例えば、オートクルーズに全車速追従機能がなかったり、ステアリングスイッチが非装備だったりする。エアコンがマニュアル式という例もある。なかには、後席のパワーウインドウが手巻き式という車種もある。こうした仕様は、実際に乗り始めてから
「思ったより不便」
「装備がチープ」
と感じる原因になる。さらに、下取りや売却時のリセールバリュー(再販価値)にも影響が出る。中古車市場では装備の充実度が重視されるため、廉価グレードは人気が出にくく、価格が付きにくい傾向がある。
結果的に安物買いの銭失いになってしまう可能性が高い。
特徴2「発売直後の新型車」
新型車の登場は多くの人にとって期待感を抱かせる。フルモデルチェンジや話題の新車を見ると、すぐに予約注文したくなる気持ちも理解できる。しかし、
「新型車こそ慎重に選ぶべきだ」
と警鐘を鳴らしたい。発売直後のモデルは不具合が起きやすい。市場に出て初めて判明する問題も多く、リコールやサービスキャンペーンが相次ぐことも珍しくない。初期ロットは
「実験台」
に近い存在だ。加えて、新型車は値引きがほとんど期待できない。ディーラー側は利益確保のため、本社から各店舗、営業マンに至るまで値引き制限を設ける。多くの場合、数年後に改善されたマイナーチェンジモデルが登場するため、発売から1~3年は様子を見て購入するのが賢明である。
特徴3「モデルチェンジ直前の新車」
モデルチェンジ直前の現行型を購入するケースは意外に見落とされやすい。ディーラーは在庫処分のため、値引きを強化して販売を促すことが多い。だが、安さに飛びつくのは危険だ。
新型が発表されると、現行型は即座に型落ち扱いとなる。新車で購入しても、次回買い替え時には一世代前のモデルとして査定され、リセールバリューが大きく下がる。また、モデル末期になると装備や安全性能も古くなりやすい。
最近では電動パーキングブレーキや運転支援システムが標準化されているが、旧型では非搭載や旧仕様の場合もある。価格は安くても、満足度で損をする可能性が高い。
特徴4「営業マンが過度に推す仕様の車」
「このグレードが人気だ」
「この色なら早く納車できる」
と営業マンが強く勧める車がある。もちろん親切なアドバイスの場合もあるが、裏には別の意図が隠れていることが少なくない。営業マンには
「売らなければならない在庫」
が存在する。在庫車はすでにメーカーから仕入れており、売れ残るほどディーラーに損失が出る。そのため、在庫優先の販売トークが増えるのだ。
さらに、メーカーや店舗のインセンティブも絡む。特定のグレードや装備を売ると営業成績や給料が上がるため、顧客のニーズとは別にそれを推すケースもある。一見お得に見えても、
「不要なオプションが多数付いていた」
「もっとシンプルな仕様で十分だった」
といったギャップが生まれやすい。営業マンの言葉を鵜呑みにせず、自分のライフスタイルやニーズに合った車選びが重要である。
装備削減が招く損失リスク
買ってはいけない新車には明確な理由が存在する。
・装備が簡素な廉価グレード
・発売直後の新型車
・モデルチェンジ直前の新車
・営業マンが過度に推す仕様の車
これらには共通して後悔のリスクが潜んでいる。
新車選びで失敗を避けるには、価格や納期だけで判断してはいけない。十分な情報収集と自分の価値観の明確化が不可欠である。
本稿が正しい選択の一助となれば幸いだ。(宇野源一(元自動車ディーラー))
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