2026年からF1のパワーユニット(PU)に関するレギュレーションは大きく変更され、扱う電気エネルギー量が大きく増やされ、エンジンで使う燃料が100%カーボンニュートラル燃料になる。
同年からホンダはアストンマーチンのPUサプライヤーとしてF1に正式復帰する予定になっている。この時使う燃料はどんなモノになるのだろうか?
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2026年からの新しいレギュレーションでは、燃料の成分、そしてカーボンニュートラル燃料にする旨が細かく規定されている。しかしカーボンニュートラル燃料の意味が実に幅広く、バイオ由来のものでも、合成燃料でも、カーボンニュートラル燃料と呼ぶことができる。F1の新レギュレーションにおいても、バイオ由来でも、合成燃料でも、どちらでもいいことになっている。
ホンダは2021年シーズンのF1に、カーボンニュートラル燃料を実戦投入。これは一部バイオ由来の原料を使ったが、基本的な作り方は完全な合成燃料……eフューエルを見据えたモノだった。実際ホンダは、空気と水を原料とした燃料のレシピを研究開発しており、航空機産業などでも活かそうとしている。
しかし2026年からアストンマーチンと組んでF1に参戦するにあたっては、同チームのスポンサーであるサウジアラビアの燃料企業”アラムコ”が生産する燃料を使うことになる。一体その燃料はどんなモノになるのか?
HRCの渡辺康治社長はmotorsport.com日本版の独占取材に対し、次のように答えた。
「すでに1度、技術者ミーティングをアラムコさんと行ないました。今後どうやって進めていくかという話がメインでしたので、詳細はこれからです」
渡辺社長はそう語った。
「燃料については、我々としてはあまり発信できません。彼ら(アラムコ)の企業秘密です。PUの製造者が、勝手に喋るわけにはいきませんよ。でも、彼らのホームページには、合成燃料を追求している旨が書かれています」
「アラムコさんとのミーティングの中では、ホンダ/HRCとしても、燃料の知見があるということをお伝えしました。それも合わせて、一緒にやっていきましょうということを話しております」
HRCのF1プロジェクトを率いていくことになる角田哲史エグゼクティブ・チーフエンジニアは、カーボンニュートラル燃料を使うのは簡単ではないと語った。
「一般論で言えば、カーボンニュートラル燃料は気化性の低いモノになります。しかも新しい技術規則は、かなり市販車に近しいモノになるように作られています。F1だから特殊な燃料で良いという状況ではないのです」
そう角田エンジニアは言う。今までのF1燃料は、基本的には市販のハイオクガソリン同様の成分ながら細かな調合が可能であり、高性能成分も配合するなどして出力を向上させることを目指していた。その結果、ものすごく高価な燃料になっていたとされる。
26年からはこれが改められ、より市販に近い燃料とされるわけだ。
「今までよりも市販に近いモノにならざるを得ないと思っています。RON(オクタン価)や気化性も変わりますからね」
「我々としては高速燃焼を、ICEの新規定も含めた与えられた環境でもう一度作り直したいと思っています。ただ、物理的にはその点が弱体化するのは避けられないので、いろいろな燃焼形態をトライしているところです。電動の割合は増えますが、エンジンの出力が足りないと、それが勝負を決定づけてしまいますので」
この燃料に関しては、詳細な話はまだまだこれからながら、アラムコからの協力も十分に受けられるはずと、角田エンジニアは期待していると語る。
「始まったばかりなので、まだどうなるかは分かりません。しかしアラムコの燃料を担当している方々は、過去に違うメーカーで仕事したこともあり、F1を全く知らないという方々ではありません」
「レスポンスも、非常に良いと思っています。彼らと組むのは、アドバンテージになると思っています」
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