■話題になった「シルビア後継車」
まもなく開幕する「ジャパンモビリティショー2025」ですが、前身の「東京モーターショー」時代も数多くの名車や話題となったコンセプトカーが披露されました。
【画像】超カッコイイ! これが「次期シルビア!?」想定のコンセプトです! 画像で見る(44枚)
なかでも、2013年に開催された「東京モーターショー2013」で、日産が世界初公開したコンセプトカー「IDx(アイディーエックス)」には、当時かなりの注目が集まりました。いったいどのようなクルマだったのでしょうか。
「IDx(アイディーエックス)」は、2ドアFRクーペのコンセプトモデルです。
2013年の東京モーターショー披露時は、ベーシックなスタイルの「IDx Freeflow(アイディーエックス フリーフロー)」と、スポーティなスタイルの「IDx Nismo(アイディーエックス ニスモ)」の2台のモデルが登場しました。
ネーミングの由来となっているのは、アイデンティティの略語「ID」と未知の変数「x」による造語で、日産らしさに加え、開発段階で若者の思想を取り入れたことによるクルマ作りの変革を表しています。
IDx NismoとIDx Freeflowともに、3代目「ブルーバード(510系)」のような旧車らしいデザインを盛り込みました。かつての「シルビア」を彷彿とさせる手頃な若者向けFR車ということで、当時シルビアファンから大きな反響をうけました。
IDx NISMOでは、フルフロントノーズやカーボンパネル、サイドマフラーやエアロダイナミクススポイラー、19インチホイールに225/40タイヤなどが装備され、まるでレーシングカーのようなデザインをまとい、低くワイドなボディがより一層スポーティな印象を与えてくれます。
ボディサイズは全長4100mm×全幅1800mm×全高1300mmです。
内装もレーシーな雰囲気が漂う造りで、赤色のアルカンターラ製シートに、シンプルで洗練された計器類、赤いスエードのトリムにブルーのステッチ、そして金属部分の光沢が独特のコントラストを感じさせます。
パワートレインには、環境にも配慮された1.6リッター直噴ターボエンジンを搭載。ミッションには、シンクロレブコントロール搭載の6速マニュアルモード付きCVTが組み合わされています。
もう一方のIDx Freeflowは、全長4100mm×全幅1700mm×全高1300mmとほぼ同サイズですが、全幅が100mmスリムになっています。
シンプルなデザインですが品のあるプロポーションで、おしゃれに関心のある若者が興味を惹きそうなスタイルを採用。
インテリアも、IDx NISMOと比べて落ち着きのある設定で、運転席には、シンプルなステアリングホイールとアナログ表示の時計が配置されています。
シートには程よく色あせた質感のデニム生地が使用され、ファッション性も感じられる造りです。
IDx Freeflowのインテリアは「リビングルームのような空間」を想定し、オーナーと友人がリラックスできる場所として設計したと説明されています。
パワートレインには、安定した走りを叶える1.2リッターから1.5リッターガソリンエンジンにCVTを搭載しました。
こうしたパワートレインの違いからも、両車それぞれ違ったコンセプトが感じられる一方、「若者がスポーティな走りを楽しめるモデル」「ファッショナブルで少し特別な時間を味わえるモデル」というのは、やはりスペシャリティカーのシルビアとも共通します。
2002年のシルビア生産終了後、いくどとなく復活の噂が流れましたが、IDxの登場時は復活がいよいよ現実のものになると大いに期待が高まりました。
しかし、IDxは残念ながら市販化の計画は白紙で、シルビアもいまに至るまで復活を果たしていません。
当時と今ではクルマに求められるものも変わってきており、現在ではこうしたクルマが受け入れられる市場が小さいことは明確です。
IDxはコンパクトカーともスポーツカーともつかないクルマであり、本格的なコンパクトカーやスポーツカーと市場を競り合うには生産リスクが高い点も挙げられるでしょう。
このまま幻のコンセプトカーとなるのかは、スポーツカーファンの熱い声援にゆだねられているのかもしれません。
ただし、一途の望みもあります。日産のCEOであるイヴァン・エスピノーサ氏は、過去の取材でシルビアについての熱い思いを語っており、「最高のスポーツカー」と称するとともに、「復活させたい」とも語っています。
日産の経営状態が上向きになれば、いつの日かIDxやシルビアが復活するシナリオも、見えてくるかもしれません。(TARA)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
愛らしい見た目で機動力抜群!? “16歳以上なら免許不要”の人気 特定小型原動機付自転「ウォンキー」シリーズに新色が登場 街で目を惹くカッコいい車体とは
なぜ日本のEVバスは「中国BYD」だらけ? 国内企業が勝てない“価格と実績”の壁
葛飾区長が「失敗」宣言? 「青砥駅」の機能不全と空白30年──交通結節点が立石再開発に飲み込まれる日の現実味
トヨタ「新スポーツセダン」公開に反響多数! 足回り強化&230馬力超のパワトレ搭載に「欲しい」の声も!? 黒ボンネット×ルーフもイイ! 米国で登場した「カムリ GT-S」が話題に
「おい信じられるか? ここ全部“海”だったんだぜ…?」 高速道路の“ナゾの橋”の下で“遺構”を発見! 周りは千葉の住宅街!?
なぜ日本のEVバスは「中国BYD」だらけ? 国内企業が勝てない“価格と実績”の壁
まだやってるんすか!? 「ナンバープレートの封印にペットボトルのキャップ」取り締まられたら恐ろしいことに
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
4年ぶり復活! ホンダ新型「“5人乗り”SUV」発表! “アコード”エンジン&高性能4WD搭載! “2列目”が広すぎる「6代目CR-V」どんなクルマ?
「やっぱトヨタはすげぇよ…」新型スーパーカー『GR GT』発表にSNSは興奮の渦!「V8ツインターボはあつい!」「会長は国宝」など絶賛
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
当時、『シルビア』なんて一言もなかったと思うけど?
どこでどう変わったか分かんないけど、いつの間にか『シルビアの後継』…みたいになってるし。
てか、何度この記事をアップしたら気が済むの?
そんなに記事に困ってんならもう『休載』にしたらいいよ。