現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スバル「ff-1 1300Gスポーツ」を所有して40年!オリジナル状態を保つために努力を重ねる

ここから本文です

スバル「ff-1 1300Gスポーツ」を所有して40年!オリジナル状態を保つために努力を重ねる

掲載 3
スバル「ff-1 1300Gスポーツ」を所有して40年!オリジナル状態を保つために努力を重ねる

走行2万kmの1970年式スバル「ff-1 1300Gスポーツ」を購入してから40年

スバル「1000」のマイナーチェンジ版として1969年に登場したのが「ff-1」です。豪華さやスポーティさを求める市場からの要求に応え、1970年にさらなるマイナーチェンジを受けたのが今回紹介するスバル「ff-1 1300Gスポーツ」。オーナーである辻下克彦さんにお話を伺いました。

父の思い出の初代「レオーネ4WD」を購入し15年! 今は2台の「サンバー」とともにスバルライフを満喫しています

レオーネを3台乗り継ぎ、スバル1000に興味を持った

「僕が免許取った頃のスバルの新車はレオーネの時代でした。ほかのメーカーのクルマは仲間たちが乗っていたのですがスバルはいませんでした」

前輪駆動で低重心の水平対向エンジンというのにも魅力を感じレオーネGSRに乗り始めた辻下さん。FFならではの直線安定性や、ハンドリングは友人のクルマたちと比較してもレオーネは優っていたそうだ。

「レオーネはその後3台を乗り継ぎ、その前身であるスバル1000に興味を持ち”乗りたい”と、いつの頃からかは覚えていませんが考えるようになりました」

1966年5月に発売された富士重工業初となる小型乗用車スバル1000は、かつての航空機製造メーカー「中島飛行機」ならではの設計理念は他のメーカーとは一線を画していた。水平対向エンジンや、バネ下の重量を軽減するインボードブレーキの採用。四輪独立懸架などといった意欲的な技術を取り入れ、他のライバルメーカーと大幅に異なったアプローチのクルマであった。のちにシトロエン「GS」やアルファ ロメオ「アルファスッド」の開発にも多大な影響を与えた。

レオーネでは途絶えていた独自性の高い構造が残ったモデルに乗りたい。友人たちの中でも、ただひとりスバルを選んだ辻下さんとしては当然の成り行きだったのだろう。

ようやく見つかったのはスバル1000の後継モデル1300G

それでも、当時すでに中古車市場に流通するスバル1000は少なく、全然見つからなかった辻下さんは、後継モデルである1300Gを探すことにする。

「ディーラーの担当者から1300Gが見つかったという連絡がありまして、その個体の走行距離は約2万kmの個体でした」

スバルの販売特約店で使用していた1300Gは走行距離が少なく、当時はまだ純正部品も入手できた。当初より長く乗り続けたいと考えていた辻下さんは、消耗部品を中心に買い溜めていった。

「それから40年が経ちまして、現在10万3000kmを走りましたが調子は良いですよ。今、運転席のシートだけは交換していますが、それ以外はオリジナル状態を保っています」

運転席はシトロエン「BX」のシートに換装

乗り降りの際に、擦れて一番消耗するのがシート。とくに運転席は乗降頻度が高い。布地が切れたり縫い目が解れたりするとファブリックの入手は困難ということで、オリジナルシートを温存することに。辻下さんは予防策としてシトロエン「BX」のシートを装着しオリジナルは保管しているそうだ。

そして、低重心を保つための凝ったつくりが各部に見えるのも、当時の開発者たちの思いが伝わり、より1300Gへの愛着を感じている。

「エンジンルームからも見えますが、水平対向エンジン。それぞれからエキマニが外側に向かって出ているのがわかりますよね。それからエキゾーストパイプになって、これがサイドシルの内側を通ってまたマフラーのエンド部分の手前で1本になるんですよ。ほらマフラー出口は1本でしょ。こんな凝った作りだけでもスバルらしい独創性を感じますよね」

独創性のあるスバル1000から受け継いだプラットフォームは、室内空間の居住性能を高めることにも貢献している。その構造は、辻下さんにとって非常に魅力的なのだ。じつは辻下さんのもう1台の愛車というのがシトロエンSMというから、それも納得できるだろう。

もう1台の愛車シトロエン「SM」と交互に乗っている

シトロエン仲間からは日本一動いていると言われているSMと1300G、毎日の生活で交互に乗っている。

「SMに比べればスバルは故障なんてないに等しいのですが、部品がないのには困ります。先日は漏れがあったホイルシリンダーを探したのですがないんですよ。幸いebayを見るとイギリスで見つかって事なきを得ました」

ちょうど前後してストックしておいたクラッチと切れやすいというクラッチケーブルも交換し、イベントも楽しむことができた。

「このコッパディ東京を主催している岡田さんも僕も名古屋ということもあり、共通の仲間も多くいます。そうしたご縁でコッパディ小海など、岡田さんのイベントは楽しく遊ばせてもらっているんです」

クラシックカーラリー“コッパディシリーズ”市街地と山間部のそれぞれの異なった舞台を、それぞれがユニークな特性である2台の愛車を楽しむ辻下さんであった。

文:Auto Messe Web 奥村純一(OKUMURA Junichi)
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

24歳若者がトヨタ「セリカXX」を2台も所有することになった理由とは
24歳若者がトヨタ「セリカXX」を2台も所有することになった理由とは
Auto Messe Web
30年連れ添った日産S30型「フェアレディZ」は左ハンドルの最終型アメリカ仕様
30年連れ添った日産S30型「フェアレディZ」は左ハンドルの最終型アメリカ仕様
Auto Messe Web
約268万円で落札されたMT仕様のフェラーリエンジン搭載マセラティ「4200GT」!
約268万円で落札されたMT仕様のフェラーリエンジン搭載マセラティ「4200GT」!
Auto Messe Web
生産・販売中止となったら、急に惜しくなる……そんな名車たち<br>去るクルマ、来るクルマ
生産・販売中止となったら、急に惜しくなる……そんな名車たち<br>去るクルマ、来るクルマ
グーネット
20バルブの“4A-GE”に換装された「AE86」2ドアクーペが米国オークションに登場 走行距離25万キロ以上 ドリフト仕様に“魔改造”された個体の価値とは
20バルブの“4A-GE”に換装された「AE86」2ドアクーペが米国オークションに登場 走行距離25万キロ以上 ドリフト仕様に“魔改造”された個体の価値とは
VAGUE
今こそ乗りたい反撃のクルマ!
今こそ乗りたい反撃のクルマ!
グーネット
偶然の出会った極上のいすゞ「ベレットGTR」!前愛車は前期型ベレット1800GT
偶然の出会った極上のいすゞ「ベレットGTR」!前愛車は前期型ベレット1800GT
Auto Messe Web
フェラーリ「F40」が約4.6億円で落札!どこまで高騰するのか“最後のピュアフェラーリ”
フェラーリ「F40」が約4.6億円で落札!どこまで高騰するのか“最後のピュアフェラーリ”
Auto Messe Web
ホンダ「N-VAN」をベースにした軽キャンパー「STS」! 使う人の立場で仕事、遊びとフルに使える道具です
ホンダ「N-VAN」をベースにした軽キャンパー「STS」! 使う人の立場で仕事、遊びとフルに使える道具です
Auto Messe Web
彼女の愛車は2台目のトヨタ「GR86」!楽しさが忘れられずカムバック
彼女の愛車は2台目のトヨタ「GR86」!楽しさが忘れられずカムバック
Auto Messe Web
ポルシェジャパンが新型911「カレラ4S」「カレラ4Sカブリオレ」「タルガ4S」の予約受注を開始
ポルシェジャパンが新型911「カレラ4S」「カレラ4Sカブリオレ」「タルガ4S」の予約受注を開始
Auto Messe Web
標準のオレンジとはひと味違う!限定色ソーラーオレンジのトヨタ「86」をあえて選んだオーナーのこだわりとは
標準のオレンジとはひと味違う!限定色ソーラーオレンジのトヨタ「86」をあえて選んだオーナーのこだわりとは
Auto Messe Web
今こそ乗りたい!輸入車ステーションワゴン3選 予算400万円で狙えるおすすめ中古車
今こそ乗りたい!輸入車ステーションワゴン3選 予算400万円で狙えるおすすめ中古車
グーネット
1000万円超え! ホンダ「“和製スーパーカー” NSX」登場! 全長4.4mサイズにパカッと開く「リトラライト」×高性能V6ユニット&5速MT搭載! 伝説の“34年落ちモデル”が豪で落札
1000万円超え! ホンダ「“和製スーパーカー” NSX」登場! 全長4.4mサイズにパカッと開く「リトラライト」×高性能V6ユニット&5速MT搭載! 伝説の“34年落ちモデル”が豪で落札
くるまのニュース
究極ツーリングワゴンBMW 「M3 CSツーリング」が全国30台限定で受注発売!
究極ツーリングワゴンBMW 「M3 CSツーリング」が全国30台限定で受注発売!
Auto Messe Web
【この911カレラSなんぼ?】911最後の空冷エンジンモデル「ポルシェ 911カレラ S(993)」の特別な1台がオークションに!その理由と価格は?
【この911カレラSなんぼ?】911最後の空冷エンジンモデル「ポルシェ 911カレラ S(993)」の特別な1台がオークションに!その理由と価格は?
AutoBild Japan
【芸術的改造車】メルセデス500 SELケーニッヒ スペシャルズは80年代のチューニングの真髄だ しかしこの個体は本当に掘り出し物だろうか?
【芸術的改造車】メルセデス500 SELケーニッヒ スペシャルズは80年代のチューニングの真髄だ しかしこの個体は本当に掘り出し物だろうか?
AutoBild Japan
ランボルギーニとの共同開発を予定していたBMW「M1」の相場は約6900万円以上だったが
ランボルギーニとの共同開発を予定していたBMW「M1」の相場は約6900万円以上だったが
Auto Messe Web

みんなのコメント

3件
  • BLACK KNIGHTS
    この車と同じのを昔スバルの整備工場の息子が乗っていたんだけど、ツインキャブで車体が軽く結構早かったですね。
    水平対向エンジンの独特の音を響かせ、ツインカムエンジンのスポーティ車に引けを取らなかった走りで驚きましたっけ。
  • パック
    スバル360やスバルFF-1もレストアしたり大切にしたりして残って居ますからね
    レオーネの3ドアが少ないと思います(売れていないモデル)
    2ドアのRXもRX-Ⅱも残ってると思いますし
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

105 . 6万円 117 . 1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

189 . 9万円 189 . 9万円

中古車を検索
スバル レオーネの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

105 . 6万円 117 . 1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

189 . 9万円 189 . 9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村