三重県・鈴鹿サーキットで開催中の『2026 FIM 世界耐久選手権”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会』は、いよいよ7月5日に決勝日を迎える。年々激戦となっているSSTクラスで、国内組として参加ししのぎを削るNCXX RACING with RIDERS CLUBは、クラス2番手からスタート。ライダーを務める長島哲太、亀井雄大、伊達悠太は決勝に向けて自信を見せている。
SSTクラスの有力候補としても名高いNCXX RACING with RIDERS CLUBは、2014年から鈴鹿8耐に参戦しているチームだ。原田哲也監督が指揮をとっており、表彰台獲得経験もあるだけに、毎年高い戦闘力を発揮している。今年は長島、亀井、伊達の強力な体制で、クラス優勝を目指している。
Team ÉtoileがSSTクラス最速。大久保光は鳥羽海渡に感銘「彼の真似をして挑んだ」/鈴鹿8耐
3年ぶりの鈴鹿8耐に挑む長島は、今回が初めてのSSTクラス参戦だ。
「久しぶりに鈴鹿8耐に出ることができて嬉しいですね。全日本ロードとはまた違うチームの一体感や、バイク作りの難しさもありますが、ファンの方からもたくさん声援を頂けるので、そういうのも含めてやっぱり鈴鹿8耐っておもしろいと感じました」と久しぶりの参戦に喜んでいる様子。
また、激戦となっているSSTクラスにおいても「世界的に見ても盛り上がりつつあるSSTクラスに出る機会を頂けたので、出るからにはタイムも狙っていきたいです。でも第一印象としては、"ライバルはえーな"って思いましたね」という印象を抱いている。
長島の存在はチームにとって大きなアドバンテージとなっているようで、第3ライダーを務める伊達は「長島さんは本当にやばいです。同じバイク、タイヤで走っているのに1秒以上差をつけられると、まだまだできることはあるんだと気付かされますね」」と口にするほど。
長島だけでなく全日本ロードのST1000、ST600クラスで躍動する亀井と伊達が招集されており、今年の戦力は申し分ない。事前テストから好調さを示しており、鈴鹿8耐ウイークでも健在なように見受けられたが、予選では長島と亀井が転倒を喫してしまった。幸いマシンに深刻なダメージはなく、ライダーも怪我はなかったようだ。
第2ライダーの亀井は「予選で自分が転倒してしまって、第3ライダーのアタックの機会を奪ってしまいメカニックにも修復する負担をかけてしまいました。本当に申し訳ないです。幸い怪我はなかったので、日曜日も万全な体制で挑めそうです。ですが、テストからずっと好調を維持できていますし、ペースもいいので焦りはありません」とコメント。
無事に予選ではクラス2番手を獲得したNCXX RACING with RIDERS CLUB。その前にはEWCフル参戦組のTeam Étoileというライバルの存在があるが、ライダー3人とも落ち着いている様子で、ドライとウエットどちらに転んでも自信を持っている印象だった。
伊達は「Team Étoileはやっぱり速いですね。EWCにフル参戦しているチームなので経験値も豊富ですし、手強いライバルだと感じています。ですが、それでも僕たちのチームは十分に戦えるだけのペースもあると思っています」と語っていた。
また、Team Étoileでも参戦経験がある亀井は「ドライでもウエットでもいいペースで走れていて、3人のタイムの平均を考えても劣っていませんし、良い勝負ができると感じています。それにウエットでは自分たちのチームの方がアドバンテージがあると思っています。このチームはドライでもウエットでもまったく足回りを変えずにトップタイムを出せているので、決勝がどちらになっても特に何も焦ることなく走れると多います」と冷静な様子。
雨が降った際には、足回りのセットをレインタイヤ用に変更しなければ走り辛いと多くのチームが感じているようだが、亀井も語るようにNCXX RACING with RIDERS CLUBは、普段から天候によってあまり足回りのセット変更することなく走らせてタイムを出せており、このチームの強みと言えるだろう。
また長島は「普段、亀井選手はST1000でトップ争いもしていますし、伊達選手もST600といえどチャンピオンを奪っているだけあり、しっかりと1000ccのバイクにもアジャストできている印象です。全員がいいアベレージを刻めているチームは、なかなかないと思うので、そこはこのチームの強みだと思っています。誰が乗っても勝負ができる状態ですね」と亀井と伊達を称賛していた。
「一発のタイムでは、いわゆる予選用のタイヤに慣れていないということもあり、うまく使いきれず、それにあわせたバイクのセットアップもなかったので、どうしても時間が少し足りずに遅れをとる形にはなってしまいました。ですが、自分たちのチームは常に決勝レースを想定しています。決勝は雨予報となっていますが、ドライでもウエットでも、どちらでもしっかりと走れるようなセットアップでアジャストしているので、トップにも一切負けていないと思います」と意気込みを語っていた。
EWCフル参戦組や国内勢も多く参加している鈴鹿8耐。天候も相まって熾烈な争いとなることが予想されるが、NCXX RACING with RIDERS CLUBはライダーの声からも分がありそうだ。3年ぶりの優勝を目指して戦う彼らの走りに注目だ。
[オートスポーツweb 2026年07月04日]
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