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2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のスポーツカー 10選 速さと楽しさを追求したクルマ

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2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のスポーツカー 10選 速さと楽しさを追求したクルマ

ドライビングの魅力が詰まった最新モデル

走行性能、ハンドリング、実用性、デザイン、コストパフォーマンスなど、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部が選ぶ最高のスポーツカーを10台紹介する。

【画像】フランスが生んだ軽量2シーター・スポーツカーの傑作【アルピーヌA110 Sの詳細を見る】 全18枚

スポーツカーは、自動車愛好家にとって最も魅力的なクルマの1つだ。

スポーツカーというジャンルは、モータースポーツのスピードと興奮を一般のドライバーにも味わってもらうために開発され、その歴史は自動車自体とほぼ同じくらい長いものだ。

現代では成熟が進み、性能や使い勝手の良さも高まり、毎日運転することができる。素晴らしいことに、自動車業界が徐々にEVへの移行を進めているにもかかわらず、依然として数多くのスポーツカーが販売され、その人気は衰えを知らない。

今も昔も変わらず、大出力、軽量設計、高回転の内燃エンジン、そして卓越したドライビング・ダイナミクスを特徴としている。

BMW、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、アルピーヌなど、いくつかの自動車メーカーはスポーツカーの世界に多額の投資を続け、その専門知識を生かして、非常に高性能なモデルを生産している。

しかし、真に最高のスポーツカーはどれだろうか? 今回は、力強い加速と爽快なハンドリングを備え、公道でもサーキットでもその性能を発揮する、AUTOCAR英国編集部の厳選したモデルを紹介する。

現在英国で販売されているスポーツカーの中で最高の1台は、アルピーヌA110だとAUTOCARは考えているが、その理由は本文を読んで確かめてほしい。その他のモデルについても解説している。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます。トヨタGR86など、英国市場から撤退、販売終了したモデルについては取り上げていません。)

1. アルピーヌA110

デザイン:9点 インテリア:7点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:9点
長所:素晴らしい軽量設計 使いやすさと快適性を維持 サスペンションの改良後も乗り心地が損なわれていない
短所:エンジンは価格に見合った性能ではない シャシーのアップグレードにより、ハンドリングの魅力が多少失われた 後方視界が悪い
最大の特徴:ハンドリング

個性的なターボエンジンや、非常に魅力的なハンドリングなど、アルピーヌA110はまさに「楽しさ」の塊だ。

「A110は、速く、機敏で、情熱的、そして究極的には誰もが楽しめるクルマだ。5つ星を付けるにふさわしいクルマである」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長(AUTOCAR英国編集部)

紙面上では、A110は理想的なオールラウンド・スポーツカーの特徴をすべて備えている。軽量アルミニウムボディ、ミドシップエンジン、ダブルウィッシュボーン式サスペンションなど、スーパーカーでしか見られないような仕様となっている。

2017年に最高出力252psのエンジンを搭載して登場し、その後、292psのエンジンと大型のブレーキ、硬めのサスペンションを装備したA110 Sが発売された。続いて、レジェンドGTなど複数の特別仕様車が発売され、現在はハードコアなA110 Rウルティムがラインナップの頂点に君臨している。

しかし、AUTOCARの一番のおすすめは標準仕様のA110だ。ドライバーの操作感に徹底的にこだわった設計で、優れたグリップ、ボディコントロール、そして抜群の安定感を備えている。

価格も比較的手頃で、エントリーモデルは5万5000ポンド(約1060万円)未満と、コストパフォーマンスに優れている。

2. ポルシェ911

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:9点
長所:新しいハイブリッド・パワーユニットの加速とレスポンス デジタル計器もシンプルで、インテリアは機能的 驚異的な速さ
短所:電動化による重量増が、サーキットでのハンドリングに影響 一部のライバル車よりもロードノイズが大きい 以前のモデルよりも高価
最大の特徴:オールラウンドな能力

ポルシェ911は、地球上で最も多用途なスポーツカーであると言っても過言ではない。

「新型911はどれも素晴らしい出来栄えであり、ラインナップ再編後の『992.2』シリーズでは、各バージョンに明確な役割が割り当てられている」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター

911には、カレラ、カレラT、カレラS、カレラGTSの仕様があり、いずれもターボチャージャー付き3.0Lフラット6エンジンを搭載し、出力はそれぞれ異なる。また、クーペ、ソフトトップのカブリオレ、ハードトップのタルガもラインナップされている。

後輪駆動または四輪駆動、8速デュアルクラッチPDKオートマチックト・ランスミッションまたは7速マニュアル・トランスミッションから選択可能だ。

さらに上位には、ハイパワーのターボ、ターボS、GT3、GT3 RSバージョンがあり、ダカールやS/Tのような特別限定モデルも存在する。どのモデルにも不満点はほとんどない。

ポルシェは2024年、改良型の『992.2』においてハイブリッドパワートレインを導入した。多くの人が911の走行性能にどう影響するかと注目したが、洗練された日常の走行性能、卓越したドライビング・ダイナミクスを備え、素晴らしい完成度を誇っている。

使いやすさ、スポーティさ、そして特に日常的にあらゆる場面で楽しめる魅力を備えた、並ぶもののないクルマとして、911は同クラスの他車をほぼ凌駕している。

3. マツダMX-5

デザイン:10点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所:活気のあるパフォーマンス バランスのとれた魅力的なハンドリング 優れたパッケージング
短所:同クラスのホットハッチほど速くない 過度に軽いステアリング 不完全なキャビンの人間工学
最大の特徴:手頃な価格

4代目マツダMX-5(日本名:ロードスター)は、先代モデルよりも短く、軽く、それでいて車内が広々としており、レイアウトも改善されている。外観もシャープになったが、依然として親しみやすく、派手さはない。また、燃費も良くなり、運転の楽しさもさらに向上した。

「このMX-5が先代モデルを凌駕していない領域は1つもない。短く、軽く、広々としており、レイアウトも改善されている」
――マット・プライヤー、編集委員

2018年、マツダの象徴的なスポーツカーがモデルチェンジした。最大の変更点は、出力を23ps高めた2.0Lエンジンの採用(欧州仕様)だ。また、エルゴノミクス(人間工学)上の欠点であったステアリングコラムのテレスコピック調整機能も導入された。

発売以降も小さな改良が重ねられている。英国では、ソフトトップの標準モデルの名称を『MX-5コンバーチブル(MX-5 Convertible)』から『MX-5ロードスター(MX-5 Roadster)』に変更し、グレード名も『SE-L』、『スポーツ』、『GT』からそれぞれ『プライム』、『エクスクルーシブ』、『ホムラ』に変更となった。また、新色のボディカラーとしてジルコンサンドを追加した。

メカニカル面には大きな変更はなく、1.5Lエンジンは最高出力132ps、2.0Lエンジンは183psを発生するほか、フロントのストラットブレース、リミテッドスリップディファレンシャル、アップグレードされたビルシュタイン製ダンパーが標準装備となる。

どの仕様を選んでも、後輪駆動ならではのシャシーバランスと、運転の楽しさは保証されている。MX-5はこれまで通り、活気にあふれた、他に類を見ないクルマである。そのキャラクターは30年間でまったく変わっておらず、このリストに掲載されているクルマの中で、MX-5ほど「1ポンドあたりの笑顔」の価値が高いものは他にない。

4. BMW M2

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所:『S58』エンジンはデチューンされた状態でも輝かしい 心を掴むトランスミッション 以前のM2とは異なり、シャシーは軽快さと快適さを兼ね備えている
短所:サイズと重量の増加がハンドリングに顕著に表れる ホットロッドの変種のようなスタイリング エントリー価格が2万ポンド(約385万円)ほど上昇した
最大の特徴:ハードコアなドライビング性能

BMWのM部門が、M4のメカニズムを小型ボディにまとめ、さらに熱狂的なファン向けにチューニングした結果、2代目M2が誕生した。

「現在のM2は、2023年におけるBMW M部門が目指す方向性を体現した、はるかに優れたモデルとなっている。そして皮肉なことに、昔ながらの魅力も残っているため、その点が最も気に入る人もいるだろう」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

これまでのモデルに漂っていた技術的な劣等感は完全に払拭され、その結果としてサイズアップ(そじて重量も増加)したが、現代のMモデルとしての完成度、成熟度を高め、非常に高い評価を獲得している。

M2は、M4と同じ『S58』ターボチャージャー付き直列6気筒エンジンのデチューン版を採用し、最高出力460psを後輪に伝達する。6速マニュアル・トランスミッションのオプションも用意されている。

上位のMモデルよりもシンプルで、より純粋なドライバーズカーであり、BMWの大型セダンやステーションワゴンにはない、ちょうどいいサイズ感を維持している。

速さ、バランス、運転の楽しさとコミュニケーション能力に優れ、しかも多用途で有能、ドライバーの好みに瞬時に合わせられるという、現代のMモデルのユニークな特徴をすべて備えている。

5. ポルシェ718ボクスター/ケイマン

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:9点
長所:抜群の速さ 乗り心地とハンドリングの融合 寛容なESC
短所:他のモデルの方が「色気」がある タイヤの騒音がやや大きい 4気筒エンジンは少し荒々しい
最大の特徴:日常での運転性能

このランキングの上位には2台のポルシェがランクインしている。それも当然の結果だろう。同社は、センセーショナルなスポーツカーを作ることに関しては、まさ一流である。

「718ケイマンS は、現在販売されているスポーツクーペの中で群を抜いて完成度が高く、ハンドリングの面でも、クランクの回転方式に関する若干の不安を容易に克服するほどの才能に溢れている」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

5万ポンド(約965万円)未満の手頃な4気筒モデルは、予算の限られた購入者に引き続き人気があり、一方のハイエンドモデルはスポーツカークラスの上位に君臨している。

ライバルに囲まれた厳しい状況の中でも、決して苦戦しているわけではない。ポルシェの最新型自然吸気6気筒ボクサーエンジンは、ロードスポーツカーに求められる最高のパフォーマンスを発揮するだけでなく、滑らかさとレスポンス、8000rpmの高回転を誇り、まさに至福の走りを実現している。

6速MT車は、ギア比が異様に長く感じられるため、パドルシフトの7速AT車に比べて運転の楽しさがやや劣るが、純粋な操作感では3ペダルが圧倒的に優れている。

718の美しくバランスの取れたハンドリング、驚くほどリニアなハンドリングレスポンス、高速域での巧みなボディコントロールは、広く称賛されている。他車では走れないような過酷なクロスカントリーロードでも、完璧に走り抜けることができる。

シャシーが処理しきれないほどのパワーを備えたスポーツカー、あるいは走りに癖や欠点があり、「運転」の難易度が高いスポーツカーを好む人にとっては、GTS 4.0が理想的だろう。

このリストに掲載されている他のクルマと比較すると、少し色気が欠けているかもしれない。しかし、扱いやすさは一流であり、乗り心地やハンドリングと同じくパワートレインも絶品と言えるだろう。要約すると、718はこれまで生産された中で最も完成度の高いドライバーズカーの1つである。

6. アストン マーティン・ヴァンテージ

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所:爆音&爆速 昔ながらのフロントエンジン・リアドライブのバランス 筋肉質で魅惑的な外観
短所:低回転域でのターボラグ これまで以上に大きくなった

ヴァンテージは、厳密にはアストン マーティンのエントリーモデルだが、スペックの数値を見るとそうは思えないだろう。

豪華なツインターボ4.0L V8エンジンを搭載したヴァンテージは、665psのパワーと81.5kg-mのトルクを発揮し、0-100km/h加速をわずか3.4秒でクリアする。最高速度は325km/hに達する。

「ヴァンテージは明らかにダイナミクス面で一段階進化した。以前よりも安定感と予測可能性が向上し、ドライバーの意のままに興奮を届けてくれるようになった」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長

前後50:50の重量配分を実現し、濃密なドライビング・エクスペリエンスを誇る。ハンドリングは信頼感に満ち、そのパフォーマンスを考えると意外なほど乗り心地も良い。

もちろん短所もある。このリストの中で最も高価だということだ。英国価格は16万5000ポンド(約3180万円)からで、これはオプションを追加する前の金額だ。以前のモデルは4万ポンド(約770万円)ほど安かったし、機械部品も多くが共通なので、この価格は決して受け入れやすいものではない。

7. ロータス・エミーラ

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:6点
長所:非常にバランスのとれたシャシー 人を惹きつけるステアリング クラス最高の一体感
短所:4気筒エンジンはちょっと物足りない ポルシェほど乗りやすくはない ブレーキペダルの感触が独特
最大の特徴:ドライバーの一体感

ロータスの内燃エンジン搭載車の最後の作品として、エミーラには大きな期待が寄せられている。

「ドライバーズカーとしては、ほぼすべての面で優れている。実際、エミーラは難所のある道路でその真価を発揮する」
――マット・プライヤー、編集委員

幸いなことに、エキゾチックな外観から、数十年にわたるハンドリングの伝統を受け継ぐシャシーまで、多くの点で優れた仕上がりとなっている。

これまでにないレベルの高級感を実現したインテリア、最新のガジェットや機能など、ロータスとしては目新しい点もいくつかある。

実用性は十分に高く、旧型エヴォーラよりも乗り降りが容易で、便利な収納スペースも備わっている。日常的に使えるスポーツカーだ。

しかし、この使いやすさと洗練性の代償として、車重はロータスとは思えない1440kgとなり、ポルシェ718ケイマンGTS 4.0よりも重くなっている。

そのため、スーパーチャージャー付きのトヨタ製3.5L V6エンジンは、期待したほど力強さを感じられず、やや緩い6速マニュアル・トランスミッションもそれを助長している。とはいえ、0-100km/h加速は4.3秒と、速いクルマであることに違いはない。

重要なのは、コーナリングでロータスらしい走りを見せるところだ。重量が増えたため、かつてのエリーゼほど軽快な感じはないが、エミーラはきれいにバランスが取れており、ダンピングも優れている。他車が路面を叩きつけるように走る中、エミーラは呼吸するように路面と調和して走る。

ステアリングはクイックで反応も良く、高い敏捷性でコーナーを駆け抜け、不安定なバンプも軽々と乗り越えるため、ドライバーの自信をさらに高めてくれる。

8. フォード・マスタング

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:ほれぼれするほど魅力的 コストパフォーマンスに優れる 快適
短所:外観は万人受けするものではない もっと実用的なスポーツカーがある 経済性はあまり高くない
最大の特徴:V8エンジン

最高出力446psのV8エンジンを搭載したフォード・マスタングは、英国では5万6000ポンド(約1080万円)弱で購入できる。AUTOCAR英国編集部も非常に気に入っている1台だ。

「AT車よりもMT車をお勧めする。標準のGTでも十分なパワーがあり、ダークホースよりも1万2000ポンド(約230万円)近く安い」
――ジョナサン・ブライス、ソーシャルメディア・エグゼクティブ

とはいえ、英国でマスタングを所有するには、いくつかの欠点もある。車体が大きいため、駐車する場所や走る道についてよく注意しなければならない。

また、5.0LのV8エンジンは燃料消費量が多いため、ドイツ製のスポーツカーを所有する友人たちよりも、ガソリンスタンドへ立ち寄る頻度が増える。そのことも考慮しておいたほうがいいだろう。

マスタングは、往年のスポーツカーの懐かしさを感じさせるクルマだが、これほど好感の持てる直接のライバルは少ない。そのパワートレインは、シリンダー数の少ないエンジンでは決して実現できない魅力を備えており、後輪駆動のシャシーのバランスも素晴らしい。

9. BMW Z4

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:10点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:マニュアル・トランスミッションが選べる 印象的な快適性 卓越した人間工学
短所:ポルシェ718ボクスターほどパワフルではない MT車にはカラーバリエーションがない 弾力のあるマニュアルシフトは好みが分かれる
最大の特徴:マニュアル・トランスミッション

Z4は、このリストに掲載されている他の多くのクルマほどハードコアではないが、それでも、現在英国で販売されているスポーツカーの中では優れた1台だ。

「Z4は、718の代替車として、より安価で快適、そして適度なスピードで素晴らしいエンジンを存分に楽しむ場合に最適なクルマだ」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

ソフトトップのコンバーチブルのみが販売され、ターボチャージャー付き2.0Lガソリンエンジンを搭載したエントリーレベルの『sドライブ20i』と、BMWの優れたB58型3.0L直列6気筒エンジンを搭載した『M40i』の2種類の仕様がある。

上位グレードでは、最高出力340psと最大トルク51.0kg-mを発生し、0-100km/h加速を4.6秒で達成する。

8速ATが標準だが、2024年に6速MTも導入され、優れたエンジンにさらに彩りを加えている。

確かに、一部のライバル車のようなダイナミック性能には欠けるが、シャシーは快適で安定感があり、他車にはない美点を備えている。

Z4は、素晴らしいエンジン、優れたマニュアル・トランスミッション、そしてもちろんオープントップならではのスリルを存分に味わえるクルーザーだ。

10. メルセデスAMG SL

デザイン:7点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:7
長所:V8ターボが力強い加速力、洗練性とドラマチックな走りを実現 布製ソフトトップがすっきりまとまっている パフォーマンスとハンドリングの向上が明確
短所:2列目シートは、オープントップモデルとしても狭い SLで定評ある快適性にも妥協が見られる 最新技術は充実しているが、インテリアの高級感が少し欠ける
最大の特徴:ラグジュアリーなインテリア

長年にわたり、歴代のメルセデス・ベンツSLは、本格的なスポーツカーと太陽の光を浴びるクルーザーの間を揺れ動いてきた。この最新モデルは前者に重点を置き、後者の要素を抑えたものとなっている。

「新しいシャシーとドライブトレイン技術により、SL 63はスポーツカーとしての性能がさらに向上していることは間違いない」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

まったく新しいアルミニウム製プラットフォームを基盤とする『R232』は、AMGのエンジニアによって設計され、そのパフォーマンスカー重視の意図が明確に表れている。

『SL 55』に搭載される最高出力477psのツインターボ4.0L V8エンジンは、0-100km/h加速3.9秒、最高速295km/hを実現している。これでも物足りないという人には、585psの『SL 63』もある。

どちらを選んでも、先代のSLよりもダイナミックで高性能であり、クイックなステアリング、強力なグリップ、そして安定したボディコントロールを誇る。四輪駆動システムも、V8エンジンの驚異的なパワーを余すところなく発揮するのに一役買っている。

とはいえ、ポルシェ911並みのレベルでドライバーとの一体感や敏捷性を期待する人にとっては、このクラスとしては少し大きすぎて、重たい印象を受けるだろう。

最高のスポーツカーを選ぶには

多くのドライバーは、いつかスポーツカーを所有することを夢見ているが、どのようにして選ぶべきだろうか?

V8エンジンによる圧倒的なパワーとパフォーマンスを好むドライバーもいれば、内蔵を揺さぶるようなエンジン音を好むドライバーもいる。この点では、フォード・マスタングやシボレー・コルベットが理想的な選択肢だ。

また、ハンドリングの良さから軽量スポーツカーを選ぶ人もおり、その場合はマツダMX-5が最有力候補となる。

オープントップモデルをお探しなら、BMW Z4、メルセデスAMG SL、ポルシェ911、あるいはマツダMX-5を検討してはどうだろうか。

テストと選定方法

この記事は、AUTOCAR英国編集部の経験豊富なロードテスター(公道試乗)チームの評価を基に作成した。彼らの専門知識を参考に、現在英国で販売されているスポーツカーの中から、パフォーマンス、運転の楽しさ、快適性を兼ね備えた最高のモデルをリストアップした。

よくある質問 Q&A

スポーツカーとは何か?

スポーツカーとは、高いパフォーマンスとダイナミックなハンドリングを備え、心地よいドライビング体験を実現するクルマのことだ。一般的に、他のジャンルのクルマよりも小型・軽量であり、空力特性に優れたデザインを採用している。

スポーツカーとスーパーカーの違いは?

どちらもパフォーマンスを重視しているが、スポーツカーは一般的にスーパーカーよりも手頃な価格で、実用性が高く、入手しやすい。スーパーカーは、極端なパフォーマンスに加え、業界最先端のテクノロジーと独創的なデザインを特徴とする。また、価格もはるかに高く、生産台数が限られているケースも多いため、希少価値は高い。

最も安価なスポーツカーは?

スポーツカーは、一般的なハッチバックよりも高価な場合が多いが、実際には手頃な価格のものもある。マツダMX-5は3万ポンド(約580万円)以下と、現在英国で最も安価なスポーツカーだ。もっと高性能なクルマをお探しなら、フォード・マスタングが次善の選択肢だ。最高出力446ps、最大トルク55.0kg-mの5.0L V8エンジンを搭載しているが、5万6000ポンド(約1080万円)以下で購入することができる。次に安価なのはBMWやアルピーヌだが、ポルシェの領域に入るともう少し高価になる。

スポーツカーは維持費が高い?

スポーツカーに何か問題が発生した場合、標準的なハッチバックやSUVと比べてメンテナンス費用が高くなる可能性がある。ハードなドライビングを想定して特別に設計された高性能部品が使われているため、もし修理が必要になった場合、費用はかなり高額になるだろう。

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みんなのコメント

2件
  • NAS********
    やはりスポーツカーを名乗る上で軽量で有る事は必須
    そしてパワーと言うより駆動系のダイレクト感が満足感に影響大だろうね
    ICEが選べるうちにスポーツカーに乗っておくのが良いかも
  • yk1********
    コストパーフォーマンスの高さから言えば一番はR35です。
    777万で0⇒100km3秒未満で、最高速320km。
    それでも私は満足できずにNISMO大森工場でR35NISMO
    エンジンとチタンマフラーに交換して貰いました。積車代
    入れて約500万掛かりましたが、それ以降どんなスポー
    ツカーにも目が向きません。世界一のスポーツカーの完成
    です。速いし直ぐに止まれます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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