現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > RB21の限界の見極めには“これまでと違うアプローチ”も必要に「時には難しさを受け入れないと」【角田裕毅F1第6戦展望】

ここから本文です

RB21の限界の見極めには“これまでと違うアプローチ”も必要に「時には難しさを受け入れないと」【角田裕毅F1第6戦展望】

掲載 1
RB21の限界の見極めには“これまでと違うアプローチ”も必要に「時には難しさを受け入れないと」【角田裕毅F1第6戦展望】

 3月27日にレッドブルに移籍した角田裕毅にとって、最初の難関は、RB21の実車での初走行となるF1第3戦日本GPだった。

 そして、2度目の難関となるのが、今回の第6戦マイアミGPだ。その理由はマイアミGPが角田にとって、レッドブル移籍後、初めて経験するスプリント・フォーマットで行われるグランプリだからだ。

角田裕毅スプリント予選18番手。渋滞と走行タイミングが影響「まともなラップを全く走れなかった」

 そのため、レッドブルは角田に少しでも走行経験を積ませようと、旧型のマシンを利用してテストをするTPC(編注:Testing of Previous Cars)をマイアミGP前にイギリスのシルバーストン・サーキットで実施した。しかし、テスト日となった4月23日のシルバーストンは午前中、生憎の雨。そのため、走行は午後までおあずけとなった。

「ウエットタイヤを持ち込んでいなかったので、ドライコンディションになるまで待ちました」

 今年からレギュラードライバーのTPCでの走行距離が制限されたため、無駄にしたくなかったからだ。しかし路面がドライコンディションになった午後から開始したテストではトラブルが発生。「20周ぐらいしか走ることができませんでした」(角田)という、期待外れのテストに終わった。

 角田が今抱えている課題は、RB21の限界値の見極めだ。

「新しいサーキットでは時間を掛けてクルマの限界を探っていく必要があり、少し時間がかかります。予選で初めてクルマを100%の限界までプッシュすることになるので、必ずしも対応できていない部分があるのは事実です」

 角田が苦しんでいるのは、RB21が扱いづらいマシンだからではなく、デビューから4年間以上も同じチームのマシンを走らせた経験だった。

「以前は自然に考えなくても対応できていたんです。たとえば、鈴鹿ではセッティングに関して、自分ではいいと思っていたもののおかげで、確かにバランスはよくなりましたが、ラップタイムに反映されませんでした。これからは、時にはクルマの難しさを受け入れなければならないこともあります。アンダーステアやオーバーステアを強く感じても、ラップタイムをよくする場合には、その方向性を維持するべきかもしれません。これは今までとは異なるアプローチで、そのアプローチに慣れる必要があります。今の僕には時間が必要です」

 慣れるのはマシンだけでなく、エンジニアとのコミュニケーションも同様だ。第4戦バーレーンGPで露呈した問題が、マイアミGPのスプリント予選で再発した。

 1回目のアタックでは、アタックに入った直後の1コーナーでピットアウトしてきたマシンのせいで、リズムが狂う。さらにバックストレートエンドでロックアップしてしまった角田は、1分29秒246の17番手で1回目のアタックを終えた。

 最後のアタックでは是が非でも自己ベストを大きく更新しなければならない角田だったが、角田がガレージを出たタイミングでチームメイトのマックス・フェルスタッペンをはじめ、多くのドライバーがガレージから出てきてピットレーンは大渋滞。角田がピットレーンを出てコースインしたのは残り時間1分46秒だった。

 ラップタイムが約1分30秒のコースで、この時間でアウトラップを消化するのは不可能だった。結果、直前を走っていたフェルスタッペンもアタックに入ることなく、ピットロードへ。角田はピットロードに入らずにアタックを始めようとしたが、コントロールラインではすでにチェッカーフラッグが振られ、角田はまともなアタックを一度も行えないまま、18番手に終わった。

 幸いだったのは、このような状況にあっても、角田がキレていないことだ。

「このようなことは時々起こりますが、コミュニケーションはもう少し改善しなければなりません。スプリントではかなり後方からスタートしますが、当然ながらベストを尽くします。このコースでは何が起こるかわかりません。ポジティブに考え、全力で挑みます」

[オートスポーツweb 2025年05月03日]

文:AUTOSPORT web

関連タグ

こんな記事も読まれています

タイヤ戦争は“ニュルの華”。「ワンメイクだったら参戦台数ははるかに少ないだろう」とポルシェのアンドラウアー
タイヤ戦争は“ニュルの華”。「ワンメイクだったら参戦台数ははるかに少ないだろう」とポルシェのアンドラウアー
AUTOSPORT web
「『あのおっさん、まだ頑張ってるな』と思わせたい」66歳の木下隆之があえて“過酷な状況”からニュル24時間に挑むワケ
「『あのおっさん、まだ頑張ってるな』と思わせたい」66歳の木下隆之があえて“過酷な状況”からニュル24時間に挑むワケ
AUTOSPORT web
井口卓人「パワーの上がり幅が大きい」と2026年型WRX NBRに手応えも、ニュル特有の天候には不安要素も
井口卓人「パワーの上がり幅が大きい」と2026年型WRX NBRに手応えも、ニュル特有の天候には不安要素も
AUTOSPORT web
ルックス重視のカスタムで利便性もアップ「ホンダ クロスロード」|自慢の愛車スナップ
ルックス重視のカスタムで利便性もアップ「ホンダ クロスロード」|自慢の愛車スナップ
グーネット
新生アルピナ、ついに登場! BMWの超高級車登場へ──GQ新着カー
新生アルピナ、ついに登場! BMWの超高級車登場へ──GQ新着カー
GQ JAPAN
クルマ好きなら訪れたい宿「アキュラ」誕生。ホンダ技術者の思いを受け継ぐ体験型リゾート
クルマ好きなら訪れたい宿「アキュラ」誕生。ホンダ技術者の思いを受け継ぐ体験型リゾート
グーネット
ランボルギーニが最前列独占。フェルスタッペンAMGは2列目から/ニュル24時間予選レポート
ランボルギーニが最前列独占。フェルスタッペンAMGは2列目から/ニュル24時間予選レポート
AUTOSPORT web
KTMアコスタが最速! 小椋藍、トップ10逃し今季初Q1行き|MotoGPカタルニア プラクティス
KTMアコスタが最速! 小椋藍、トップ10逃し今季初Q1行き|MotoGPカタルニア プラクティス
motorsport.com 日本版
【ニュル24時間レース2026】SUBARU/STI WRX S4に思わぬ伏兵現る 熾烈なクラス優勝争いか?!
【ニュル24時間レース2026】SUBARU/STI WRX S4に思わぬ伏兵現る 熾烈なクラス優勝争いか?!
Auto Prove
アコスタが母国戦で初日首位発進。小椋藍は予選Q2直接進出記録更新ならず/第6戦カタルーニャGP
アコスタが母国戦で初日首位発進。小椋藍は予選Q2直接進出記録更新ならず/第6戦カタルーニャGP
AUTOSPORT web
スーパーフォーミュラ、もてぎで第1回カーボンニュートラル開発テストを実施。さまざまな開発メニューをこなす
スーパーフォーミュラ、もてぎで第1回カーボンニュートラル開発テストを実施。さまざまな開発メニューをこなす
AUTOSPORT web
BTSのジョングクとカルバン・クラインがコラボした「Jung Kook for Calvin Klein」発売決定!
BTSのジョングクとカルバン・クラインがコラボした「Jung Kook for Calvin Klein」発売決定!
GQ JAPAN
【予選結果】2026 ADACラベノール・ニュルブルクリンク24時間レース
【予選結果】2026 ADACラベノール・ニュルブルクリンク24時間レース
AUTOSPORT web
ランクルFJを“タフ×上質”仕様に!モデリスタならではのアーバンラギットスタイル提案
ランクルFJを“タフ×上質”仕様に!モデリスタならではのアーバンラギットスタイル提案
グーネット
アルファロメオ「ジュニア」ネオクラシックカラーまとう、エレガントな限定車
アルファロメオ「ジュニア」ネオクラシックカラーまとう、エレガントな限定車
グーネット
バイク乗りにも刺さる!! 超小型車検証ケースが優れもの!!
バイク乗りにも刺さる!! 超小型車検証ケースが優れもの!!
ベストカーWeb
タイプRがもてぎに813台集結! 5回目の“赤バッジ祭り”は過去最大級の熱狂だった
タイプRがもてぎに813台集結! 5回目の“赤バッジ祭り”は過去最大級の熱狂だった
ベストカーWeb
公道最速伝説が「お守り」に! 『頭文字D』ファンなら見逃せない
公道最速伝説が「お守り」に! 『頭文字D』ファンなら見逃せない
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

1件
  • evo********
    素晴らしい 追い上げ 限界超えないで、下さい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村