■一部改良で安全装備が拡充した「スクラムバン」 ただし価格も上昇
2026年5月28日、マツダは軽商用車「スクラムバン」を商品改良して同日より発売しました。
ディーラーにはどのような反響や問い合わせがあるのでしょうか。
【画像】これが一部改良を行ったマツダ「スクラムバン」です 画像を見る
マツダ「スクラム」シリーズは、初代からスズキ「エブリイ」シリーズのOEMを受けている軽バン・ワゴンです。
1989年に初代モデルがデビュー。その後、乗用向けの「スクラムワゴン」が1999年に追加され、現行モデルは2015年に登場した5代目、ワゴンは3代目にあたります。
先代モデルに比べ室内空間やドア開口部を拡大。発表当時、両側スライドドアや軽バントップクラスの荷室長・荷室幅・荷室高・荷室床面長を実現し、高い利便性を確保しました。
パワートレインには軽快な走りと優れた燃費性能を両立する660cc自然吸気エンジンが搭載され、当初は5速マニュアルトランスミッション(MT)車に加え、同5速MTをベースにクラッチおよびシフト操作を自動化した新しいトランスミッション(5AGS)が採用されています。駆動方式は、2WDのほか、パートタイム4WDが設定されています。
今回の商品改良では、先に登場したエブリイの一部改良モデルに倣ったもので、内外装デザインを刷新して質感を高めつつ、最新の先進安全技術の採用や快適装備の充実が図られています。
また、スクラムバンには近年の需要に応えるべく、ターボエンジンの力強い走りと充実した装備を兼ね備えた新グレード「BUSTER TURBO(バスター ターボ)」が設定されています。
これに伴いグレード構成が見直され、従来の「PA-S」と「PC(5速MT車)」が廃止されました。
パワートレイン構成も見直されており、エントリーグレードの「PA」には新たにCVTを設定。これにより静粛性や燃費性能が向上しています。
また、「PC」「BUSTER(バスター)」、そして新たなBUSTER TURBOでもCVTが選択可能となり、幅広いユーザーに対応するラインナップとなりました。
駆動方式は各グレードで2WD(FR)と4WDを設定。CVT車では電子制御式パートタイム4WDを採用しており、使用環境に応じた選択が可能です。
外装も変更されており、フロントグリルのブラックアウト化やワイド&ローなバンパーデザインにより、これまでよりも精悍さを増しています。
内装にも手が加えられ、全車ブラック基調へ変更されたほか、デジタルメーターディスプレイや新デザインのステアリングを採用し、使い勝手と質感を高めています。
安全性能も大幅に強化されており、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」は、自動二輪車や自転車の検知にも対応。
さらにパーキングセンサーや低速前進時ブレーキサポート、信号切り替わりにも対応した発進お知らせ機能なども採用されています。
スクラムバンの車両本体価格は135万4100円から194万400円です(いずれも消費税込み)。
一部改良を実施したスクラムバンのユーザーからの反響について、6月下旬、首都圏にあるマツダディーラーに問い合わせてみました。
「今回追加された新グレード BUSTER TURBOを試乗してみたいといったお問い合わせをいただきました。
トップグレードだけあって車両本体価格も200万円近くとなりますが、お客様の声を反映して追加されたグレードですし、パワーもあってCVTという組み合わせで人気が出そうです」
他のマツダディーラーにも問い合わせてみました。
「一部改良の情報を知るお客様は少ない印象ですが、たまたまお問い合わせをいただいたお客様のなかには、価格の上昇を気にされるケースがありました。実際に15万円前後の値上げとなっております。
衝突被害軽減ブレーキ デュアルセンサーブレーキサポートIIの検知対象や対応する場面が拡大されるなど、安全装備が拡充しているので、この点をていねいにお伝えしております」
確かに、追加グレードのBUSTER TURBOは人気モデルとなりそうです。
軽自動車で200万円近い価格にもあまり驚かなくなりましたが、乗用車並みの安全装備が標準化されていたり、最新モデルならではの魅力があることは確かです。(松村透)
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セルフ四の字固めは本家譲り。