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【AIも活用】次世代アイサイト 交差点でも「ぶつからないクルマ」めざす 2020年代前半の導入

スバル 次世代に向けた新情報が満載

text:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】スバル技術ミーティング(2020年1月20日:東京都恵比寿)のもよう 全26枚

スバルの次世代アイサイト(バージョン4)の詳細が、スバル技術ミーティング(2020年1月20日:東京都恵比寿)のなかで明らかになった。

次世代アイサイトが市場導入されるのは、2020年代前半。

「事故回避・運転支援技術を徹底的に磨きをかける」(スバルの大抜哲雄専務)と、アイサイトの技術革新に対する自信を見せた。

事故回避については、進化する分野は大きく2つある。

1つは、交差点/市街地事故対応の強化だ。

交差点では、
・左折時の巻き込み
・右折時での直進車への対応
・出会い頭
といった状況を想定する。

市街地では、白線内を通行する歩行者や自転車に対してハンドル操作で回避する。

なかでも「日本では事故事例が多い、出会い頭事故を意識」(大抜専務)という。

技術的には、これまでのステレオカメラの他、クルマの全周囲に対するセンサーを装着して対応する。

もう1つが、操作ミスとドライバー状態への対応の強化だ。

例えば、運転中にドライバーが意識を喪失した場合の対応。運転中の脇見に対する警告。白線がない道路でも路肩を検出してハンドル操作によって車線逸脱の回避。

そして、高齢者を含めて事故が絶えない、アクセルとブレーキを踏み間違いに対して、誤発進や暴走を抑制する機能を強化する。

技術的には、ステレオカメラ、全周囲センサーに加えて、すでに導入している車内でのドライバーモニタリングシステム(DMS)を強化する。

運転支援、あくまでもレベル2 全モデルに

運転支援機能については、大きく3つの領域で進化する。

1つは、高速道路での車線変更支援だ。となりの車線を走行するクルマの位置をステレオカメラと全周囲センサーで検知。

さらに、自車位置は、デジタル地図との連携を行うことで、自動で車線を変更することが可能となる。

こうした技術は、日産のプロパイロット2.0、テスラのオートパイロット、さらに欧州プレミアムブランドなどがすでに量産しているが、スバルとしては「高速道路をより快適に、安全に移動する最新機能を、上位モデルだけではなくスバルユーザーすべてに提供する」(大抜専務)という企業姿勢を貫く。

そのうえで「あくまでもレベル2であり、レベル3としての想定ではない」と強調する。

自動運転レベルは1から5まである。その中で、レベル2とレベル3の間に技術的、また倫理的に大きなギャップがある。

レベル2までは運転の主体はドライバー。

一方、レベル3以上はクルマのシステムが運転の主体となる。

レベル3では、クルマのシステムが自動運転を継続できないと判断すると、ドライバーに運転のリクエストを行う。

スバルとしては、アイサイトはあくまでも、ドライバーが運転を愉しむための運転支援であることを強調する。

開発ロードマップによると、事実上のレベル3となる道路インフラなどと強調する「運転支援技術のさらなる進化」は2025年以降としている。

AI(人工知能)を使ったアイサイトも

次世代アイサイトについて今回、ステレオカメラにAI(人工知能)の判断能力を加味した技術についても明らかになった。

AIが威力を発揮する事例について、具体的な説明があった。

1つは、雪道の検出だ。積雪により道路の白線が見えなくなっても、セグメンテーション技術と呼ぶ、走行領域の検出方法によって、走行可能な雪道の場所を把握することで、通常走行と同じようにアイサイトを作動させることができる。

未舗装路や雪道走行をすることが多いスバルユーザーにとって、心強い技術である。

もう1つが、自車が進行する経路の予測だ。ホリスティック・バスと呼ばれる。自車の周辺にいるクルマの動きを予測することで、衝突を事前に回避することなどが可能となる。

こうして技術は、米インテルが買収したイスラエルのモービルアイなども採用しているが、スバルとしてステレオカメラ技術の進化とのベストマッチを目指す。

その上で、ドライバーモニタリングシステム(DMS)とアイサイトを融合することも開発中という。

ADAS先駆者としてさらなる進化

いまや、スバルといえば、水平対向エンジン、シンメトリカルAWD、そしてアイサイトが技術面での三本柱となっている。

アイサイトの原点は、いま(2020年)から21年前の1999年、アクティブ・ドライビング・アシスト(ADA)という機能名称で、レガシィ・ラングラーで採用した。

当時のスバルは、その後に4代目(BP系)として大ブレイクするレガシィツーリングワゴンが3代目(BH系)が徐々に人気が出てきた時期。

スバルユーザーとしては、スバルに対して四輪駆動車としての魅力を優先して考えており、アイサイトのスバル、という商品価値が生まれるなど夢にも思っていなかっただろう。

日本における高度運転支援システム(ADAS)の先駆者として、アイサイトの挑戦はまだまだ続く。

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