ウィリアムズの半世紀に渡るF1での活躍
ロンドンの西、オックスフォードシャー州に拠点を構えるウィリアムズの敷地には、聖域と呼べるホールがある。ウィリアムズ・ヘリテージが有する、100台ほどの貴重なF1マシン・コレクションが展示されている場所だ。
【画像】半世紀に渡る活躍 ウィリアムズ・ヘリテージ・コレクション マクラーレンF1とGMA T.50も 全112枚
ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング社の創業者、故フランク・ウィリアムズ氏と、共同創業者で技術者のパトリック・ヘッド氏が率いたチームによる、半世紀に渡る活躍をつぶさに実感できる。その殆どが、走行可能な状態にあるという。
英国編集部を迎えてくれたのは、元F1ドライバーのカルン・チャンドック氏。「10年ほど前にフランクさんの息子、ジョナサン・ウィリアムズさんが、ウィリアムズ・ヘリテージを立ち上げたんです」。と説明する。
「彼はクライアントのために、歴代のマシンを整理したいと考えていました。象徴的なマシンを、デモ走行させたいとも希望されていたんです」
レーシングカートの購入はF1を始めてから
2010年にスペインのF1チーム、ヒスパニア・レーシング(HRT)へ加わったカルンだが、その経歴は少し特殊だ。「インドには、ゴーカートなんてありませんでした。テレビでF1レースが放映されたのは、1993年が初めてなくらい」
「でも、自分にはモータースポーツが身近でした。父(ヴィッキー・チャンドック氏)はラリードライバー。インド初のサーキットを建設した、グループの1人です」
「わたしは、2001年にフォーミュラ・アジアへ参戦。F3とGP2を数年経験し、F1に挑んだんです。レーシングカートを買ったのは、F1を始めてからですよ」。と笑う。
「充分なテストもなかったので、相当な集中力が必要でした。自宅から近かった、カート用サーキットまでの約50kmを自転車で走り、レースを2時間戦い終えて、自転車で帰るようなスケジュールでしたね」
リアにタイヤ4本が並んだFW08B
ドラマチックにライティングされたホールを、カルンが案内する。天井の低い空間へ、年代順にF1マシンが並ぶ。年式とドライバー、戦績を示すパネルが、その隣にある。荘厳な雰囲気に、身が引き締まる。中学生らしきグループですら、静かに見入っていた。
コレクションの創設に、フランクは深く関わっていたと彼は説明する。「ウィリアムズの始まりといえる、パトリック・ヘッド時代を反映する必要がありました。そこで彼が手掛けた最初のマシン、FW06から展示は始まっています」
「初めて優勝したFW07が続き、アラン・ジョーンズ氏が駆った1980年式のFW07B、コンストラクターズ・タイトルを掴んだ1981年のFW07Cと進んでいきます」
1982年式のマシン、FW08Bは必見。全長は驚くほど長く、フロントの2本のタイヤは普通だが、リアには4本並ぶ。他を圧倒するほど速かったと、カルンは話す。「空気抵抗が小さく、長いフロアでダウンフォースが増して、四輪で駆動されましたからね」
既成概念にとらわれない挑戦
ところが、このプロジェクトはすぐに頓挫した。「(F1界の重鎮、)バーニー・エクレストンさんによって、これは禁止になりました。パトリックさんは激怒したそうですが、今思えば正しい判断といえますね。コストが増大したはずですから」
それでも、FW08Bはカルンにとってもお気に入りの1台。「F1の核はイノベーションです。異端児的な技術者たちは、既成概念にとらわれない挑戦をしてきました」
その向かいにFW07が停まっている。「1979年に風洞実験されたマシンです。1980年は余裕でタイトルを勝ち取り、幸運が味方し信頼性があれば、1981年も優勝できたでしょう」。このマシンに載る、フォード製DFV V8エンジンも彼は好きだと話す。
「電子機器の数が少なく、(1992年の)FW14Bと比べると単純。図面はすべて残っていて、知的財産も保有するので、どんなマシンも再製作できます。セットアップは、パトリックさんに電話すれば確認できるでしょう」
画像協力:ジェームズ・ベアン(James Bearne)
この続きは、ウィリアムズ・ヘリテージ・コレクション(2)にて。
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