フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOが今後の日本でのレース開催について語り、東京での開催を継続する意向を示す一方で、サーキットレイアウトや開催時間帯については変更の余地があることを示唆した。
2024年に東京ビッグサイト周辺の公道を舞台に初開催を迎えたフォーミュラE。日本で初の本格公道レースということもあり注目度は高く、観戦チケットは販売開始直後に売り切れとなった。
■2日開催になって帰って来るフォーミュラE東京E-Prix、“ジャンプ台”廃止で正常進化が目標に。規模拡大に東京都も乗り気
今年の5月17日から5月18日にかけてはシーズン11(2024-25)の第8戦・第9戦として2回目の東京E-Prixが開催される。今年はダブルヘッダー開催だ。
開催地である東京都は初開催の時点でフォーミュラE側と3年契約を結んでいると明かしていたが、シリーズ側としては2024年と2025年の開催契約のみと主張している。そのため、2026年以降の日本でのフォーミュラE開催は確定していないものの、フォーミュラEは既に東京都と議論を開始していると明かした。
「我々はまだ来年について確定していないが、東京都とは議論を行なっている」とドッズCEOは語った。
「ホスピタリティの観点からビッグサイトという会場は素晴らしく、ベイエリアが好立地なのは明らかだ。多くの観客を収容するための設備が整っているし、都庁からも近い。良い場所だ」
フォーミュラEはシーズン13(2026-2027)から次世代マシンであるGen4を導入する。最高出力は現行車両Gen3 EVOの約2倍となる600kW(815PS)に引き上げられる他、エアロダイナミクスにも重点が置かれ、ハイダウンフォース仕様とローダウンフォース仕様が用意される。
Gen4の性能が十分に発揮されるため、そして安全を確保するため、世界各地のフォーミュラE開催地と同様、将来的には東京E-Prixのサーキットレイアウトに手を加える可能性があるとドッズCEOは説明した。
「興味深いのは、Gen3 EVOをもう1年使った後、我々がGen4に移るということだ。Gen4とGen3は大きく違っていて、タイヤも異なり、パワーがあってより速くなる」
「そのため、もし東京都との関係を継続するのであれば、サーキットレイアウトなど、より大きなマシンに適したサーキットの作り方を考える必要が出てくるだろう」
「昨年はベイエリアで上手く機能したと思う。今年も期待しているし、その先の課題については東京都と話し合っている」
そしてフォーミュラEは世界各地の主要都市でレースを開催するという方向性から、東京から開催地を変更するつもりはないという。
フォーミュラEは東京から離れる予定はないということか? と尋ねるとドッズCEOは次のように答えた。
「現時点ではその計画だ。我々のシリーズは10年目で、世界で最も象徴的な街に我々のサーキットを置きたいと思っている。今年を例に取ってみても、メキシコシティ、サンパウロ……サウジアラビアはジェッダに移った。ベルリン、ロンドン、モナコ、上海、東京……これらは世界で最も大きな街だ」
「日本でレースをするのであれば、東京でのレース開催に情熱を注ぐべきだと思う」
一方で東京が持つ国際的なパブリックイメージは、新宿の歌舞伎町に代表されるネオン街だ。フォーミュラEは東京E-Prixらしさを引き立たせるため、ナイトレースとしての開催の可能性について東京都と協議を行なっているという。
「ナイトレース開催の可能性について東京都と話していることは秘密でもなんでもない」とドッズCEOは言う。
「私はホンダで何年も働いていたから東京のことはよく知っているが、歴史的に見てもここは象徴的なネオン街だ。東京に行ったことがない人に東京を想像してもらったら、彼らはネオンや夜の活気を想像するはずだ」
「1.5~3kmあるサーキットを完璧に照らす必要があるため、ナイトレース開催はより複雑になるというのは明らかだ。しかし東京でナイトレースが実現できたら本当にクールだと思う」
なお、東京を中心に張り巡らされた首都高速道路は日本のカーカルチャーのメッカ的存在のひとつであり、レースゲームや映画の舞台として使用されることも多い。フォーミュラEとしても、プロモーションのために高速道路の一部を封鎖することも実は検討していたという。
「実際のレースについて話したわけではないが、昨年はレースをどうプロモーションしていくかということのひとつとして、何かやるために高速道路の一部を封鎖できないかと話していた」とドッズCEOは言う。
「昨年は、交通量が非常に多く、そのようなエリアを封鎖するのは非常に複雑だった。それでも、実現できたらクールなことだと思う」
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