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見た目だけでなく走りも磨きをかけた! トヨタ・カムリWSはひと皮剥けた本格スポーティモデル

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見た目だけでなく走りも磨きをかけた! トヨタ・カムリWSはひと皮剥けた本格スポーティモデル

 オーディオのサウンドにもこだわった

2017年7月にフルモデルチェンジを行ったトヨタ・カムリ。プラットフォームやパワートレインなども全面刷新されている。そのカムリに、スポーティなフロントマスクの新グレード「WS」が追加された。

「下取り価格」や「買い取り価格」の低いクルマとは?

通称カムリスポーツと呼ばれる「カムリWS」は、「カムリを超えろ」というテーマのもと開発。2017年のデトロイトショーで発表され、セダンとしては初となるCピラーで色見切りをするなど、こだわりが満載のモデルだ。

デザインキーワードは「アイコニック カタマラン」。極力、オリジナルスケッチを元に再現して実車化となった。カタマラン形状によってワイドなクルマのスタンスを最大限に表現した結果、アッパーグリルを含めた3つの特徴的な開口部を前方に吐出したことで、スポーティな走りを強調したデザインとなった。側面ではサイドロッカーとフロントの連続性をだすことで、より低重心な構えをみせている。

もちろん、フロントだけではなくリヤバンパーの下側の専用デザイン、デュアルマフラーなどにより、リヤまわりでも既存グレードとは差別化したデザインとなった。

内装は、シルバー調のスポーティな演出を施し、従来モデルにはないパドルシフトが追加されている。

チーフエンジニアの勝又正人さんは、「すでにグローバルでは導入されているクルマですが、このタイミングで国内導入するにあたり、開発陣として、単に外国で売っているスポーティなクルマを持ってくるだけでは、国内オーナーは認めてくれないだろうと思いました。そのため、これまで導入しているクルマではやっていないことをやっています」

それは、見た目だけでなく運動性能にも手が加わる。

「まずはショックアブソーバーを変えています。一般的には、乗り心地は悪くなるけれどもライントレース性は向上する二率背反状態になる。これでは、国内でカムリ購入を検討しているお客さまに訴求ができないと思い、無い物ねだりをしました。それは、乗り心地のカムリDNAを犠牲にしないまま、欧州車並みの走りを実現していること。この、ハードを変えないままライントレース性をジャンプアップさせたことで、走りを極められました」

「具体的にはショックアブソーバーの摺動部分を新規開発し、これまで微低速においてオイルだけでは減衰力が出せないところを対策しました。メリットを活かしながら、減衰力特性を再チューニングして開発しています」と勝又さんは語る。

カムリWSの魅力は足まわりの変更だけではない。

「カムリの発表会の時にテリー伊藤さんゲスト出演をしていただきました。そのときに『セダン復活、復権、再認識』とトヨタとして公言しています。じつはその発表会の事前に、テリー伊藤さんとノスタルジックなスポーツモデルをたくさん見て、『あのころ見たクルマ熱かったよね、あのころ、クルマは走りだけだった? いやいや、オーディオも熱かったよね』という会話をしました」

「やっぱり良いオーディオをクルマで聞きたいと思い、今回のカムリWSに関してはアッパーボディの開発初期段階からジェーベルハーマンに入ってもらいました。スピーカーをどういう風に配置するかが、鍵となります。その部分のハードウェアを作り込み、今回は特別に国内専用チューニングを行っています」という。

実際に乗り込んで音質を聞いたが、まるでコンサートホールにいるかのような大迫力な音楽を聞くことができた。

ちなみにカムリは、ドレスアップアイテムの装着率が高く、今回のWSグレード国内導入と同時にTRDバージョンもラインアップ。スポーティになったカムリWSをまずはディーラーで試乗してほしい。

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