JLR以外にも供給予定
欧州最大級のEV用バッテリー工場の建設が、英国サマセット州ブリッジウォーターで始まった。2027年に稼働開始を予定している。
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JLR(ジャガー・ランドローバー)の親会社であるタタ・グループが所有するバッテリー子会社アグラタスは、同工場に40億ポンド(約7880億円)を投じている。
月曜日には、主要生産棟の鉄骨が組み立てられた。鋼材はすべて英国国内のサプライヤーから調達されている。次の棟の建設工事は数日以内に開始される見込みで、現在基礎工事の最終段階に入っている。
アグラタスの製造オペレーション担当副社長、アール・ウィギンズ氏は、この工場を「世界トップクラスの施設」と表現し、「英国のEVサプライチェーンにおいて重要な役割を果たすでしょう。サマセットでの成長とイノベーションが、その中心となります」と語った。
1週間前、英国政府は国内先進製造業の強化とバッテリー分野の発展・成長を支援する新たな産業戦略を発表したばかりだ。サラ・ジョーンズ産業大臣は、「アグラタスのギガファクトリーは、英国のバッテリー製造業の大きな成長可能性を示すもので、大変喜ばしい」と述べた。
タタのインド本土以外でのバッテリー工場はこれが初めて。運営はアグラタスが担当し、最終的に年間40GWhの生産能力を確保する予定で、実現すれば欧州最大級の工場となる。
その生産能力は、2030年までに予想される英国のEV生産需要のほぼ半分に相当する。
工場の正式名称は未定だが、『アグラタス・サウスウェスト』という名称になると予想されている。
当初はタタ・モーターズとJLR向けのバッテリーを生産し、その後、商用車、二輪車、蓄電施設など、さまざまな用途向けに拡大する予定だ。
同工場では4000人を雇用するが、タタはサプライチェーン全体で数千人の雇用創出につながると予測している。
生産されるバッテリーセルは、BMWやテスラが採用する円筒形ではなく、角形となる。タタは、新たな技術革新に応じてセル構造を調整・変更できると発表している。
国内産業は「若干」明るいムードに
英国産業界では将来のEVシフトに関して長年不透明感が漂っていたが、タタの進出は一定の安心感をもたらしている。
しかし、英国が競争力の維持に必要な量のバッテリーを生産できるかどうかについては、依然として疑問が残る。バッテリーに関する調査団体、ファラデー・インスティテューションは、英国では2030年までに100GWhの生産能力が必要となり、2040年には200GWhに倍増すると予測している。
しかし、タタのサマセット工場の40GWhに加え、英国でバッテリー生産拡大の具体的な計画を立てているのは日産サプライヤーのエンビジョンだけだ。同社はサンダーランドのバッテリー工場の生産能力を38GWhまで拡大する予定だ。
タタのサマセット工場は欧州最大級で、この規模を上回るのはLGのみとなる。LGはポーランドの工場を将来的に70GWhまで拡張する予定で、アウディ、ジャガー、メルセデス・ベンツ、ポルシェ、ルノー、ボルボにバッテリーを供給する。
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