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【ホンダ レブル1100徹底解説】アフリカツイン譲りの1100cc2気筒を搭載、21年春に110万円~で発売

掲載 更新 29
【ホンダ レブル1100徹底解説】アフリカツイン譲りの1100cc2気筒を搭載、21年春に110万円~で発売

人気のクルーザーモデル「レブル」に1100cc版が登場

現在250cc単気筒と500cc並列2気筒がラインアップされるホンダの人気クルーザーモデル「レブル」シリーズに、1082cc並列2気筒の「レブル1100」が追加されます。

【関連写真29点】欧州仕様の写真からレブル1100のメーター、エンジン、ライトなど細部を徹底紹介!

レブル250とレブル500は車体を共有する兄弟車ですが、レブル1100の車体は同車専用に新設計されたものとなっています。
また、エンジンはCRF1100Lアフリカツイン用をベースとしており、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)車が設定されるほか、各種電子制御が盛り込まれているのもレブル250/500との大きな違いです。

スタンダードのレブル1100が2021年3月11日に110万円で発売、レブル1100デュアルクラッチトランスミッションが2021年5月13日に121万円で発売となりますが……その前に、11月に発表された欧州版「CMX 1100レブル」の内容も参考としながら、どんなバイクなのかを紹介していきます!

レブル1100のデザイン:250/500のイメージを継承

レブル250/500のテーマ「SIMPLE」「RAW(未加工の素材感)」「CASUAL」にレブル1100では「SERIOUS」をテーマに加え、シンプルでありながら重厚感も持ち合わせたスタイリングが追求されています。

円型のケースに4灯LEDを組み込んだヘッドライトや、丸みを帯びたコンパクトな燃料タンク、スリムなパイプフレームなどはまさにレブル250/500と共通デザイン。恐らく誰が見ても「レブルだね!」と思う形にまとめられています。
車体色はレブル1100、レブル1100デュアルクラッチトランスミッションともにガンメタルブラックメリック(黒)、ボルドーレッドメタリック(赤)の2色の設定となります。

欧州版「CMX 1100レブル」の発表内容によると、前後フェンダーは薄さにこだわったスチール製(約1mm厚)で、フェンダーのブラケットもアルミダイキャスト製とするなど、「RAW(未加工の素材感)」のテーマ通り、デザインに素材の質感が生かした仕上げも注目ポイントです。

レブル1100のエンジン:アフリカツイン用1100cc並列2気筒がベース

エンジンは1082cc水冷4サイクル並列2気筒OHC4バルブで、CRF1100Lアフリカツインシリーズに搭載されているものがベース。
ただし、クルーザーモデルというキャラクターにあわせ、最高出力は87馬力/7000回転、最大トルクは10.0kgm/4750回転と、低中回転域を重視した特性となっています。
(CRF1100Lアフリカツインのエンジン性能は最高出力102馬力/7500回転、最大トルク10.7kgm/6250回転)

こちらも欧州版「CMX 1100レブル」の発表内容になりますが、クルーザーモデルらしく鼓動感とサウンドはアフリカツイン以上に強調されていて、4000回転以下では迫力ある重低音・鼓動感が味わえるとのことです。

電子制御機構もアフリカツイン譲り、DCT車もラインアップ

CRF1100Lアフリカツインシリーズ同様にクラッチレスマニュアルのDCT(デュアルクラッチトランスミッション)車が設定されるほか、パワーモード、トラクションコントロール、エンジンブレーキ制御の電子制御を搭載。
「スタンダード」「レイン」「スポーツ」の3種のライディングモードでは各電子制御が走行モードに適したレベルに変更されるほか、自分好みの電子制御レベルを設定できる「ユーザー」のモードも用意されています。

なおDCT車では、「オートマチック走行モード」のシフトタイミングも各ライディングモードによって切り替わります。

レブル1100の車体:スポーティな走りを追求

レブル1100の寸法は、全長2240mm/全幅850mm(DCT車は830mm)/全高1115/ホイールベース1520mmで、レブル250/500(*)からわずかに大きくなった程度のサイズ感。
車両重量は223kg、DCT車が233kgです。
シート高も700mmでレブル250/500とほぼ変わらず、足着き・取り回しの良さも継承されています。

*レブル250/500の寸法は全長2205mm/全幅820mm/全高1090mm/ホイールベース1490mmで、シート高は690mm。

丸パイプ形状のメインフレームは一見レブル250/500と同じに見えますが、レブル500の2倍近いパワーを受け止めるため、太さを増した新設計のもの。
同じく丸パイプ形状のスイングアームは、力強いスタイリングにも貢献する直径50.8mmという極太サイズとなっています(レブル250/500は直径45mm)。

サスペンションはカートリッジ式正立フロントフォークと、リヤにリザーバータンク付きツインショックの組み合わせ。

また、フロントブレーキはモノブロックラジアルマウントキャリパーを採用するほか(欧州版CMX 1100レブルの発表ではフロントブレーキディスク径は330mm)、最大バンク角35度確保されており、スポーティなライディングにも対応できる車体構成となっています。
もちろん、ABSは標準装備されています。

レブル1100の実用装備:グリップヒーターとETCは標準装備

レブル250/500によく似た燃料タンクですが、レブル1100のタンク容量は2L多い13L。
グリップヒーターとETC2.0車載器が標準装備されるほか、シート下には3L容量の収納スペースがあり、そこにはUSB Type-Cソケットが設けられています。

なお、欧州版CMX 1100レブルには、大型ヘッドライトカウル、メーターバイザー、サイドバッグ、リヤキャリヤ、ステッチ入りシート、シッシーバーなど、多数の純正アクセサリーも同時公開。
日本での発売も期待されるほか、「レブル250 Sパッケージ」のようなパッケージモデルの登場もあるかもしれませんね。

レブル1100の仮想ライバルは?

排気量や価格、装備を考えると、クルーザーモデルのヤマハ ボルトRスペックABSかハーレーダビッドソン スポーツスター・アイアン1200がライバルとなりそうですが……。

ヤマハ ボルトRスペックABSは941ccの空冷V型2気筒OHC4バルブエンジンを搭載したモデルで、スタンダードのボルトに対し、リザーバータンク付きリヤサスペンションや切削加工を施したキャストホイールを装備した上級モデル。

価格は102万5200円で、リザーバータンク付きリヤサスペンション・シンプルな丸型液晶メーター・コンパクトな13L燃料タンクを備える点はレブル1100と似ていますが、最高出力は54馬力/5500回転、最大トルク8.2kgm/3000回転で、レブル1100に比べるとゆったり走ることを重視したモデルと言えます。

そして、ハーレーダビッドソン スポーツスタ・アイアン1200は1202ccの空冷V型2気筒OHV2バルブエンジンを搭載したモデルで、エンジンやサスペンションはメッキではなくつや消しブラック仕上げとなっていて、「ダークな雰囲気のカスタムテイスト」が特徴。

価格は139万4800円~(車体色によって異なります)と、レブル1100に比べ少々高いですが、メーターバイザーは標準装備となります。日本仕様の最高出力は非公表ですが最大トルクは9.8kgm/3500回転、また「ミニエイプハンドルバー」と呼ばれるかなりアップタイプのハンドルを備えており、こちらもレブル1100に比べるとゆったり走るのが得意なモデルですね。

一方、ここまで見てきたように、ライディングモードを組み合わせたアフリカツイン譲りの高出力なエンジンを搭載するレブル1100は、上記2モデルに比べるとスポーティなキャラクター。
エンジンも上記2モデルがクルーザーの定番とも言えるVツインなのに対し、レブル1100は並列2気筒と独自路線です。
同排気量・同価格帯においては「直接のライバルは不在」と言えるかもしれません。

ホンダ レブル1100主要諸元*【】内はデュアルクラッチトランスミッション

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル並列2気筒OHC4バルブ ボア・ストローク:92.0mm×81.4mm 総排気量:1082cc 最高出力:64kW<87ps>/7000rpm 最大トルク:98Nm<10.0kgm>/4750rpm 変速機:6段リターン【電子式6段】
[寸法・重量]
全長:2240 全幅:850【830】 全高:1115 ホイールベース:1520 シート高700(各mm) タイヤサイズ:F130/70-18 R180/65-16 車両重量:223kg【233kg】 燃料タンク容量:13L
[車体色]
ガンメタルブラックメタリック、ボルドーレッドメタリック
[価格]
110万円【121万円】

まとめ●上野茂岐 写真●ホンダ/ヤマハ/ハーレーダビッドソン

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みんなのコメント

29件
  • これは売れそう
  • いいカンジやね。値段も高すぎないし、アフリカツインのユニットだから加速も良さそう。クルコンも付いてるみたいでいいなぁ。
    キャンプ道具満載で旅に出かけたくなるね!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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