角田裕毅、ベルギーGPのスプリントは18位も決勝に集中「トップ10でフィニッシュできることを願っている」

　F1ベルギーGPの土曜日に行なわれたF1スプリントで、アルファタウリの角田裕毅はチェッカーを受けた中で最後尾の18位に終わった。

　この最大の要因は、F1スプリント中に最終シケインでオーバーランしたことにあるが、角田曰くリヤがロックしてしまい、何もできなかったと語った。

　角田は午前中に行なわれたスプリント・シュートアウトで16番手となり、SQ1で敗退。F1スプリントでは追い上げのレースを強いられることになった。

　スタート直前に降った雨により、このF1スプリントは各車ウエットタイヤを装着し、セーフティカー先導でフォーメーションラップがスタート。このフォーメーションラップは5周に及び、当初の予定から4周減算された11周で行なわれることになった。

　セーフティカーがピットレーンに戻ったそのタイミングで、全20台中10台がピットインし、インターミディエイトタイヤに交換。既に雨は上がっており、フォーメーションラップ中に路面コンディションは著しく改善していたのだ。

　アルファタウリは、スプリントシュートアウトで11番手だったダニエル・リカルドを先にピットに呼び込み、角田はその1周後にピットインすることになった。

「今朝のスプリントシュートアウトでは、いくつかのミスを犯してしまい、綺麗にラップをまとめることができませんでした。その順位が、スプリントで僕らにとっては痛手となりました」

　角田はそう語る。

「非常に悔しいですが、それは僕のせいでした。前にいたダニエルを優先する方が良かったんです。彼の方がポイントを獲得できるチャンスが大きかったので、戦略は良かったと思います」

「リヤのグリップが本当に悪かったので、レース中ずっと違和感を感じていました。チームと共に、何が起きたのかを調べるつもりです。そして、全てが問題ないことを願っています」

　F1スプリントでは、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソがコース脇にストップしたことで、セーフティカーが出動した。そしてそのセーフティカーランが解除された直後、角田は最終シケインを止まり切れずにオーバーランし、最後尾までポジションを落としてしまうことになった。

「セーフティカー後の再スタートで、リヤがロックしてしまい、何もコントロールできませんでした。危うく、他のマシンに追突してしまいそうになりました。それは最悪のシナリオでした」

「でもこういうコンディションで16番手からスタートしたので、明日に向けて同じ状態のままマシンを戻すことに最も集中しました。幸いにも、他のマシンや障害物に接触するのを避けることができたんです」

　なおスプリントでは16番手からのスタートとなった角田だが、日曜日の決勝レースは11番手からスタートすることになる。入賞圏内に非常に近いグリッドポジションである。

　角田はこのスタート位置を存分に活かしたいと語った。

「明日の決勝レースは、11番手からスタートできるので嬉しいですね。今日はポイントを逃したので、明日はトップ10でフィニッシュできることを願っています」

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リカルドには期待してる