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スタート直後の”絶品オーバーテイク”が、フェルスタッペン圧勝の鍵だった。レッドブルのホーナー代表感服「あれが勝敗の分かれ道だった」

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スタート直後の”絶品オーバーテイク”が、フェルスタッペン圧勝の鍵だった。レッドブルのホーナー代表感服「あれが勝敗の分かれ道だった」

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、F1エミリア・ロマーニャGPでマックス・フェルスタッペンがスタート直後にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)をオーバーテイクしたことが、勝利へのターニングポイントになったと賞賛した。

 2番グリッドのフェルスタッペンは、スタート直後の複合コーナー”タンブレロ”でポールスタートのピアストリを豪快にオーバーテイクし首位に浮上。その後はバーチャル・セーフティカー(VSC)とセーフティカー(SC)が1回ずつ出されたレースをコントロールし、首位をキープ。そのままトップチェッカーを受けた。

■強いフェルスタッペンが戻ってきた! スタート直後の絶品オーバーテイクで魅せ完勝「マシンの安定性は格段に向上した」

 フェルスタッペンはこれで今季2勝目。25ポイントを積み重ね、ランキング首位ピアストリとの差を22ポイントに縮めた。

 今季ここまで苦しい戦いを強いられてきたレッドブル。しかし今回の完勝劇に、ホーナー代表は安堵の表情を浮かべた。そのホーナー代表は、今回の勝利はチームの士気を高める重要な1勝だったと語った。

「スタート自体はまあまあだった。しかし最初のコーナーでオスカーは、ジョージ・ラッセル(メルセデス)に集中していたのかもしれない。それで彼は、ほんの僅かな隙間を残してしまった。マックスはそこを突いて前に出た。そこは、勝つか負けるかの別れ道だった」

「彼は隙間を見つけると、特にそれが決定打となるような状況では、非常に優れた走りを見せる」

「その後は、差を広げるだけのペースがあった。タイヤのデグラデーション(性能劣化)に対する余裕も確保することができ、マクラーレン勢よりも良い状態だと分った」

「その後、VSCが宣言された。それはレース中盤の絶好のタイミングだった。そしてSCも出動し、上位勢にとってはフリーストップ(順位を落とさずにピットストップすること)の機会となった」

「しかしマックスは常にペースを維持していた。彼は対応力も優れていた。後方からプレッシャーをかけられるようなことは一度もなかった。素晴らしいパフォーマンスだったね。総じて、非常にポジティブな(チームのF1参戦)400回目のグランプリとなった」

 一方でホーナー代表は、フリー走行ではマクラーレン勢が圧倒的な速さを見せていたため、それを覆すことができたのは驚きだったとも語った。

「マクラーレンのパフォーマンスが不足していたのには、驚いたね」

 そうホーナー代表は言う。

「予選では、マシンを非常に良い状態にすることができたし、マックスもマシンのバランスにつてポジティブに感じていたし、リヤに頼ることができた。これは確かにプラスとなる材料だった」

「金曜日にはマクラーレンのロングランは非常に速そうに見えた。しかし今日のレースで我々が見せたようなペースは、昨年のブラジル以来のことだと思う。ただブラジルでは完全なウエットコンディションだった。マクラーレンを引き離し、デグラデーションの面でも凌駕するペースを発揮できたのは、随分と久しぶりだ」

「これは非常に励みになる結果であり、舞台裏での努力が実った素晴らしい結果でもある」

「全体的にはグリップが改善し、マシンに関する理解も進んできている。技術チームは、その点において懸命に取り組んできた」

「とてもポジティブな週末だった。少しずつ勢いがついてきていると思う。シーズンのこの段階では、とても重要なことだ」

 今季ここまでは、マクラーレン勢がシーズンを席巻するとの見方が強かった。しかし今回イモラでフェルスタッペンが見せたペースが今後も持続するのであれば、ランキング上でもマクラーレン勢を逆転するのは不可能なことではない。

 今シーズンの行方は、まだまだ分からない。

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みんなのコメント

4件
  • kai********
    まあ、あれが勝敗の分かれ目だったとは思う。マックスが凄かったのはもちろんなんだけどピアストリが甘かったというかラッセルに気を取られすぎてたよね。ノリスは基本マックスしか眼中ない感じだけどピアストリは視野が広いんだか狭いんだかで面白い。
  • pop********
    角田も同じマシンやな、頑張れ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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