メルセデス・ベンツの販売における中心的な存在がGLCとGLCクーペだ。そこに価格を抑えたエントリーグレード「コア」が2025年3月に追加されたので、その実車を見て試乗してきた。
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追加されたコアは、ディーゼルモデルのGLC220d 4MATICとGLC 220d 4MATICクーペがベース。パワートレイン系には変更なく、出力197ps(145kW)/440Nmの2.0L 4気筒ディーゼルターボ「OM654M」を搭載している。マイルドハイブリッド・システムは、エンジンとトランスミッションの間に48VのISGを配置し、最大23ps(17kW)/205Nmの駆動アシストが可能で、スムーズな加速感と省燃費に貢献している。
トランスミッションは9G-TRONICで9速AT。変速比幅が広く、エネルギー効率と快適性に貢献する。そしてメルセデス伝統の4駆システム「4MATIC」により、悪路から高速道路まで安心の走行性能が提供されているわけだ。
このあたりは、ベースモデルと変わりなく、取り回しのよいボディサイズや市街地でも高速でも力強く、安心の走行性能は担保された状態だ。
今回のコアの特徴は、装備の見直しを中心に価格を下げたモデルということだが、オプションの選択をシンプルにしたことも価格を下げる要素のひとつとなっている。そのオプションはAMGラインパッケージとパノラミック・スライディングルーフの2種類のみ。
AMGラインパッケージは、立体的に配されたスリーポインテッドスターのスターパターングリルと、開口部の大きなフロントバンパー、そしてインテリアのスポーツシートに本革巻きスポーツステアリングを備えている。ホイールには、GLC初採用となるマルチスポークタイプの20インチ・アルミホイールを採用というものだ。
じつはこのコアグレード以外であれば、エアサスペンションの選択肢もある。コアグレードのサスペンションは、コンベンショナルなダンパーのみ。はたして乗り心地に違いはあるのか? チェックしてきた。
以前、GLCがデビューしたときに、エアサスペンションを装備したモデルに試乗したが、ウルトラスムースな乗り心地と評価している。今回のコアもノーマルダンパーながら、同様にスムースな乗り心地だったのだ。強いて言えば路面の小石などを拾ったときの感触がややダイレクトに伝わってくることで、入力の丸さに違いはある。がしかし、言われてみればという領域だ。
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今回試乗したモデルは、AMGラインパッケージも装着していない、素のモデル。このコアグレードは「メルセデス・ベンツ日本」が本国へオーダーして誕生したモデルであり、国内マーケットでの競争力強化という役目を持って導入されている。
価格はベースモデル(220d 4MATIC)と比較して約50万円ほど抑えられており、ライバルとされるBMW X3との競合が激しくなるわけだ。ちなみにX3は808万円からで、このコアは819万円となっている。以前のGLCは876万円がエントリーモデルとされていたため、競争力を高めるためにもこうしたモデルが必要だったわけだ。
さて、ではベースモデルとコアとの価格差は何が生んでいるかというと、装備類や材料置換が主。目立ったところではシートがレザーシートから合成皮革のARTICOレザーになっていて、カラーはブラックのみ。座った感じでは張りがあって良い印象だった。合皮であれば手入れも容易で、良い選択だと感じる。ただし、見た目に関しては本革とは異なるので、そこをどう捉えるか?になるが、個人的には気にならないレベルだ。
そしてインテリアトリムやダッシュボード、センターコンソール周りに樹脂のまま設置されているパーツがいくつかあるが、それも気にするかどうかだ。もちろん、従来のエントリーモデルと比較してしまうと、豪華さでは見劣りするが、それも見比べての話で、マイカーとして所有した時に、その豪華さが欲しいかどうかのせめぎ合いになる。
どうしても気になるという人は、AMGラインパッケージ(75万9000円)を選択すれば、見映えはより魅力的になり、その気持ちは解消されるかもしれない。が、なにか本末転倒な気もする。
つまり、コアと他のグレードでは、走行性能などハードな性能は全く同じ性能を持っているものの、眼に見える、あるいは手で触れる場所の内外装が簡略化され、50万円価格が下がっているわけで、この価格によって選択肢に入る人も多いと思う。果たしてどこまで台数を伸ばすのか興味深いモデルだ。
価格
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メルセデス・ベンツ日本 公式サイト
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