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販売現場の悲痛 3月新車は例年並みでも コロナで先が見えない市場

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販売現場の悲痛 3月新車は例年並みでも コロナで先が見えない市場

■コロナ禍で3月の新車販売はどうなった?

 世界的に新型コロナウイルスの影響がさまざまな分野に波及しているなか、日本でも感染者数が増加傾向にあり、2020年3月に入ってからは全国各地で不要不急の外出を自粛する動きが出ています。

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 そんな3月の普通車(登録車)の販売台数は、コロナ禍による影響を受けたのでしょうか。

 自販連が公表した3月の登録車販売台数のTOP5は、1位トヨタ「カローラ(1万6327台)」、2位ホンダ「フィット(1万4845台)」、3位トヨタ「ヤリス(1万3164台)」、4位トヨタ「ライズ(1万2009台)」、5位日産「ノート(1万999台)」という結果でした。

 前年(2019年)の同時期では、1位日産「ノート(1万6647台)」、2位トヨタ「アクア(1万5874台)」、3位トヨタ「プリウス(1万5541台)」、4位日産「セレナ(1万2420台)」、5位トヨタ「ヴィッツ(1万977台)」と、概ね同等の台数です。

 例年3月は年度末の決算期となり、各販売店では1台でも多く販売(普通車の場合は登録)するために、値引きやオプションパーツの追加などのサービスに力を入れています。

 しかし、前出のとおり3月半ば以降は新型コロナウイルスの影響によって、販売店への客足は減少していたといいますが、なぜ前年同様の販売台数となったのでしょうか。

 都内にあるトヨタの販売店スタッフは、次のように話します。

「普通車の登録は購入からしばらくかかる場合もあります。そのため、2月後半などに販売したクルマが3月に登録されれば、3月分の台数として公表されるのです。

 2月は現時点よりもコロナの影響はなかったこともあり比較的好調でした。3月半ば以降は、来店者数こそ減少した感じはありましたが、前半が堅調だったことでなんとか例年並の台数になったのではないでしょうか。

 ただし、4月は自粛の影響や経済の先行きが見通せないことなどもあり、新車販売は軒並み厳しいと思います。4月最初の土日も点検などのお客さま以外では、ほとんど来店されていません」

※ ※ ※

 また、3月の前年比較では、2019年は1位から9位までが1万台超え、以降の28位までが5000台超えという台数でしたが、2020年の1万台超えは6位まで、5000台超えは22位までとなります。

 この3月は、2月に発売されたばかりのトヨタ「ヤリス」やホンダ「フィット」があったこともあり、全体的な販売台数は例年並といえそうですが、その2台を除いて考えると若干ながら自粛の影響が販売台数に影響しているのかもしれません。

■軽自動車にもコロナ禍の影響あった?

 普通車にも徐々にコロナ禍の影響が出始めているといえますが、軽自動車はどうなのでしょうか。

 同じ3月の販売台数は、2019年は、1位ホンダ「N-BOX(2万6418台)」、2位スズキ「スペーシア(1万7370台)」、ダイハツ「タント(1万8525台)」、3位、4位ダイハツ「ムーヴ(1万5978台)」、5位日産「デイズ(1万5851台)」という結果でした。

 2020年が1位ホンダ「N-BOX(2万2078)」、2位ダイハツ「タント(1万7370台)」、3位スズキ「スペーシア(1万6077台)」、4位ダイハツ「ムーヴ(1万4023台)」、5位日産「デイズ(1万1612台)」となります。

 前年との比較では、タントとスペーシアの順位が入れ替わっています。これは、2020年7月にタントがフルモデルチェンジしたことが要因として考えられます。

 また、デイズは、2020年3月にスーパーハイトワゴンの「デイズルークス」が「ルークス」にフルモデルチェンジしており、販売ランキングではこれまで同一車種としてカウントされていたルークスが単体の車種へのカウント変更されていることから、デイズ自体の3月の台数はほかの単月より増加しているといえます。

 これらを加味すると、3月の販売台数上ではN-BOX以外で大きな変化は見られません。なぜ、N-BOXだけ約4000台の差が出たのでしょうか。

 ホンダの販売店スタッフは、次のように話します。

「N-BOXはお陰様で概ね好調です。直近では、新型フィットが発売されたこともあり、販売側としてもフィットに力を入れていたこともあり、そのあたりがN-BOXの台数に多少の影響が出たのかもしれません。

 ただし、価格帯は似ているとはいえ、軽自動車と小型車ではニーズが違うこともあり、そこまで両車の販売に影響はないと思われます。

 コロナの影響は、3月後半から自粛要請もあって来店数は減っているかとは思いますが、新型フィットが注目されていることや、その流れでN-BOXにも興味を持たれるお客さまもおりますので、問い合せはきております。

 しかし、商談自体が5月にずれ込む可能性もあるので、4月単体での販売台数は大幅に減るのではないでしょうか」

※ ※ ※

 先行きが見えない新車市場ですが、2020年はさまざまな新型モデルが登場することが予想されています。

 トヨタは「ハリアー」や「ランドクルーザー」、日産は「キックス」や「ノート」、スバルは「レヴォーグ」、ダイハツは「タフト」など、人気の軽自動車からコンパクトカー、SUVまで話題のモデルの登場が控えています。

 コロナ禍が長引けば、これらの販売時期にも影響が出てくるかもしれません。

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みんなのコメント

6件
  • エコカー減税は辞めて13年超えの車を減税して欲しいよ!貧乏で車を買えない人に増税。。

    自民党を信じる者は誰も居なくなるよ!
  • クルマ欲しければ三遍回ってワンと言いな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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