英ゴードン・マレー・オートモーティブは8月4日、同ブランド初の市販ハイパーカー「T.50」をオンライン上でワールドプレミアした。
レーシングエンジニアとして50年を超えるキャリアを持ち、多くのチャンピオンシップマシンを手がけたゴードン・マレー。一方で、彼はロードカーデザイナーとしても活躍し、名車「マクラーレンF1」などで卓越した手腕を発揮してきた。そして、2017年に自らゴードン・マレー・オートモーティブを立ち上げると、究極のスポーツカー製作という目標に向け邁進してきたが、ついにその成果が今回発表されたT.50というわけだ。
その際立った特徴は、コスワース製3.9L V12自然吸気ユニットとカーボンファイバーからなる986kgの軽量ボディ。ターボや電動アシストなど複雑な機構を一切廃したV12は、レーシングエンジンさながらの12,100rpmまで吹き上がり、最高出力663PSと最大トルク467Nmを発揮する。出力はシンプルな6速マニュアルギアボックスを介して後輪へと伝えられるが、672PS/トンという驚異的なパワー・トゥ・ウェイト・レシオを誇るわりに派手なウイング等は一切見当たらない。実は、リアエンドの400mm径の電動ファンがボディ下のエアーを吸い上げることでダウンフォースを得るため、T.50はハイパーカーとしては異例のクリーンなルックスに仕上がっているのだ。
ミニマルな設計思想はインテリアにも貫かれており、タッチスクリーンなどのデバイスは一切備わらない一方、ドライバーを中心に2人のパッセンジャーが快適に乗車できる空間が確保されている。その他にも288Lのラゲッジスペースや日常使いにも痛痒を感じないフロント120mmのロードクリアランス、10スピーカーのオーディオシステムなど、ユーティリティを決して軽視しないゴードン・マレーのポリシーは明確だ。
価格は236万ポンド(約3.3億円)とこちらもハイパーだが、限定100台の生産ロットはすぐに埋まってしまいそうだ。
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みんなのコメント
エンジンカウルの開き方なんかも、さすが奇才ゴードン・マレーって感じ。