免許取りたての時は買うことができなかった
歴代モデルへのオマージュを盛り込んだデザインで登場した現行日産フェアレディZは、走行フィーリングまで古典的。見る者、乗る者にノスタルジーを感じさせる。
【画像】S30型日産フェアレディZにおける究極の1台!240ZGと先代までのZを振り返り 全200枚
2025年モデルのフェアレディZバージョンSTの試乗を終えた筆者は、頭の中で「新型Z、いいクルマだなぁ」と囁きつつ、以前取材した1972年式の240ZG(S30型)が非常にカッコよかったことを思い出した。
これまでに数多くの歴代フェアレディZを撮影したが、いまだにこの240ZGを超える1台は登場していない。
1969年に発売された初代フェアレディZは、オープンモデルのダットサン・フェアレディに代わるスポーツカーとして人気を博した。
Z、Z-L、Z432に続く、S30型フェアレディZの4番目のグレードとして1971年に登場した240Z/240ZGは、輸出モデルに搭載されていたL24型エンジンを採用。さらなる走りのよさを手に入れた。
「若い頃からずっとフェアレディZが欲しかったのですが、買うなら240ZGにするって決めていました。でも、18歳の若僧にとって3ナンバー車は高嶺の花だったので、買うことはできませんでした」
そのように話してくれた240ZGのオーナー氏は、クルマの整備歴が40年以上になるというベテランメカニック。仕事柄、いまどんなクルマが流行っているのかがすぐさま分かり、ついつい自分も欲しくなってしまって、過去に32台も購入したのだという。
良質な売り物がなく、あえて買わなかった
240ZGのオーナー氏はさまざまなクルマを所有してきたが、特に日産とトヨタの絶版車のことが好きだったそうだ。
その車歴を列記すると、18歳のときにトヨタ・セリカ1600GTを買い、20歳のときにローンで日産スカイラインGT-R(KPGC10型)を購入。2ドア/オーバーフェンダーフェチなので、トヨタ・カローラレビン(TE27型)に乗っていたこともあった。
31~32歳のときに峠仕様のトヨタ・スターレット(KP61型)、34~35歳のときにGT-R仕様にモディファイした日産スカイライン(KGC10型)に乗り、ホンダ・ライフ(360cc)を計4台愛用したり、家族用のファミリーカーとしてシボレー・カプリス・ワゴンや2台のアストロを乗り継いだりした。ケータハム・スーパーセブンや新車で購入したバーキン・セブンに乗っていたこともあるそうだ。
過去にフェアレディZを愛用していたこともあり、そのクルマはS31型の昭和51年排出ガス規制適合車だった。
「30歳のときにS31型フェアレディZの2000Z-Lに乗っていました。2シーターで、インジェクション仕様だったのですが、昔からZは改造しているクルマというイメージだったので、これをキャブ/シングルターボ仕様にモディファイして、一年ぐらい乗りました。モータースポーツにも使いましたね。そして、同時期に部品取り用としてS31型の2000 2+2も手元にあり、こちらは半年ぐらい乗りました」
地元で有名な低走行の240ZGを狙い続ける
30歳の時にも240ZGを購入せず、別のフェアレディZを買ったが、このタイミングでは高嶺の花だから手が出なかったのではなく、クルマの整備を生業としている者の御眼鏡に適う良質な販売車がなかったのでパスしていた。
「実は、ずっと欲しかった240ZGがあって、オーナーの弟を通じて口説き続けていました。でも、この個体を欲しがっているライバルが数十人いたので、快諾してもらえず、かなりの時間が流れてしまいました。もう無理かな、と思っていたら、ある日、オーナーの弟である私の友人から電話があり、240ZGのことをまだ忘れていなかったら買うか? と言ってくれたので、2010年に購入することができました。
友人の兄が私に譲ろうと思った最大の要因は、33ナンバーを引き継げるからでした。当時、本物のMk-1用パーツで組んだ1989年式のミニ1000Mk-1仕様に乗っていましたが、6年ぐらい愛用していたこのクルマを手放し、念願だった240ZGを買いました」
Gノーズと呼ばれるエアロダイナノーズは、本物はウレタン製バンパーだが、中古品でも高価で流通しているので、これを純正形状フルコピー品のファイバー製バンパーと交換。
足まわりもオール純正品ではないが、カーペットは往時のままで、ガラスやレンズの交換歴もナシ。ボディは2回オールペイントしている。これほどまでにオリジナル度が高い240ZGは、そうそうないだろう。
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