アウディF1は、2026年シーズン中にパワーユニット(PU)へ追加のアップデートを投入する予定はない。レーシングディレクターのアラン・マクニッシュが明らかにした。
今年からザウバーを引き継ぐ形でF1に初参戦したアウディ。PUも自社製であり、厳しい戦いも予想された。しかし開幕戦オーストラリアGPでガブリエル・ボルトレトがいきなり9位入賞。その後も予選で何度もQ3に駒を進めたが、信頼性問題も足を引っ張り、思うようにポイントを積み重ねることができなかった。
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しかし、バルセロナ-カタルニアGPでPUをアップデート。ニコ・ヒュルケンベルグによれば、R26の弱点だったドライバビリティを主に改善するものだった。
その後、アウディの進歩は明確に表れている。直近3戦ではボルトレトが8ポイント、ヒュルケンベルグが2ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権ではウイリアムズを抜いて8番手に浮上した。
しかし、次のPUアップデートはいつ投入されるのかと聞かれたマクニッシュは、「来年だ」と答えた。
その理由はシンプル。予算上限の範囲内で開発を進める必要があるためだ。
「誰もが、シャシーとPUのアップデートをいつ投入するのか、そしてどこに資金を使うのかというトレードオフを抱えている。すべてを一度に投入することはできない。そうすれば、その後に戦うためのものが何も残らなくなるからね」
「だから、1シーズンだけでなく、複数のシーズンを見据えて期待値を管理していかなければならない」
アウディがバルセロナでいち早く投入したアップデートは、性能面で劣るPUを対象としたADUO(追加開発・アップグレード機会)システムを利用したモノだった。
「我々の場合、ADUOによってバルセロナでいち早くいくつか小さな変更を投入した。それはうまく機能して、前進する助けになったと思う」
「そして、より大きなパーツについては2027年向けになる。だから、それまではPUに大きなアップデートはない」
2027年仕様のPUでどれほど大きなステップアップを期待しているのかと聞かれると、マクニッシュは笑いながら答えた。
「それは2027年の話だよ。ちょっと勘弁してくれ。まだ2026年の半分しか終わっていないんだから、まずは紅茶を一杯飲ませてくれ(笑)」
「目指しているところはある。でも、それは競争相手との相対的な位置にも左右される。我々は常にライバルを基準にしている。彼らがどれだけ速く進化するのか、そして我々がどれだけ速く進化できるのか、ということだ」
「今年ここまでのパフォーマンスが進化しているのは明らかで、それにはPUも間違いなく関係している。システムを最大限に活用できるよう取り組んできたし、もちろん、先ほど話したシャシーのアップデートも大きい」
「後半戦も同じように進歩させていく。ただ、PUについては2027年のテーマだ。ハードウェアの部分が大きく、そこを変更するのは簡単なことではない」
バルセロナで行なわれたアップデートが「ドライバビリティ」に重点を置いていたことについて、ヒュルケンベルグはスパ・フランコルシャンでより詳しく説明している。
「ペダルで何を要求するかということだけじゃなく、PUがどう反応するのか、トルクがどう伝わるのかという部分だ。急激に出るのか、安定しているのか、スムーズなのか。ものすごく細かなところなんだ」
「言葉で説明することはできるけど、実際には経験してみないと分からない。ほんの一瞬、コンマ1秒にも満たない時間で、コーナー出口に起きることなんだ。でも、限界ぎりぎり、あるいは限界を超えて走っているクルマでは、そういうことがものすごく重要になる」
さらに、PUだけでなくギヤボックスのシフトの感触も車両挙動に影響すると説明した。
「そこにドライバビリティの問題まで加わると、変化球を打とうとしているようなものだ。ギヤボックスについても同じで、シフトの質が重要になる」
「みんなも聞いたことがあると思うけど、シフトアップとシフトダウンでは、その質に大きな違いが出ることがある。そして、それはクルマのバランスや挙動にも影響する。全部がつながっているんだ」
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みんなのコメント
ザウバーから引き継いだとはいえここまでやるとは思ってなかっただろうし。
順調なステップアップを感じられていいね。