ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、F1第2戦エミリア・ロマーニャGPでメルセデスのバルテリ・ボッタスと接触し、激しくクラッシュした。事故直後はお互いに批判しあっていた両者だが、ラッセルは自身のSNSに謝罪文を掲載した。
事故直後、ラッセルはボッタスがポジションを守ろうと自分をコースから押し出そうとしたと考えており、大破したマシンから下りた彼はボッタスの下に向かい、ヘルメットを叩きながら抗議。ボッタスも、中指を立ててそれに応戦した。
■ボッタス、ラッセルの発言に反論「誰にだって同じようにディフェンスする」
レース後には、ラッセルは自分がメルセデスの育成ドライバーであり、ボッタスと2022年のシートを争っていることから、ボッタスが自分に対してより厳しい対応をしたと指摘した。
しかし、レースから丸一日が経ち、ラッセルは自身のソーシャルメディアに謝罪文を掲載。自分のオーバーテイクが事故につながったことの責任を取らなければならないと述べ、その後の行動が正しくなかったことを認めた。
「昨日は誇れるような1日ではなかった」
「今季、ポイントを獲得するための最高のチャンスだと思っていたし、そのポイントが今の僕たちにとってどれほど重要なのかを考えれば、時にはリスクを冒すこともあるだろう。でもそれが報われなかったのだから、僕はその責任を取らなくちゃいけない」
「あとから反省してみると、もっとうまく対応すべきだったことが分かる。その場の勢いで感情が高ぶり、我を忘れてしまった。バルテリやチーム、そして僕の行動で失望した人たちに謝罪する」
「あれは本来の僕ではない。僕は自分自身にもっと高い期待を持っているし、他の人たちが僕に期待してくれていることも分かっている。今週末は厳しいレッスンだったけど、この経験を活かしてより良いドライバー、より良い人間になりたいと思っている」
「今は(次戦)ポルトガルと、僕の本来の姿を見せるチャンスに集中する。ポジティブなものも、ネガティブなものも含めてたくさんのメッセージありがとう。それが僕を成長させてくれるんだ」
ボッタスは、ラッセルが相手だから厳しいディフェンスをしたという指摘には「突拍子もない理論だ」と、一笑に付している。
また、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、どちらかというとラッセルを責めるようなコメントを残している。
「このような状況は決してあってはならないことだ」
「バルテリは序盤の30周が不調で、本来いるべきでない場所にいた。にしても、ジョージは路面が乾いている途中であることを考えれば、あのような仕掛けをするべきではなかった」
「それにはリスクがあるし、ましてや彼の前を走るのはメルセデスのマシンだ。育成プログラムに入っている若手ドライバーにとって、このような幅広い視点は失ってはならない」
「つまり、彼には学ぶべきことがたくさんあるということだと思う」
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