MotoGP第18戦マレーシアGPの決勝レース終盤、スズキのジョアン・ミルは10番手争いを行っている最中、ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)をオーバーテイクしようとターン13でインを突いた。
しかしふたりはそこで接触。ザルコは転倒し、代役2戦目にしてトップ10内を走っていたものの、リタイアとなった。
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このミルの動きは即座に審議が行われ、結果としてミルにはロングラップペナルティが課されることになった。
ミルはザルコの転倒について自身の責任ではなく、ペナルティは不公平だと主張。過去にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が自身に後方から接触した件や、チェコGPでザルコがクラッシュを引き起こした件が罰されなかったことなどを引き合いに出した。
「僕は他のライダーよりも良いペースで来ていて、距離を詰めていたんだ」と、ミルは当時の状況を説明した
「呼吸がかなりきつくて、ブレーキングではハードに攻めることができなかった。だから(コーナリングで)できる限りオーバーテイクを試みていたんだ」
「ターン13でザルコと(ジャック)ミラーを追い抜くためにイン側に入った。その瞬間、僕はとても速かったんだ」
「僕がイン側から来ていた時、ザルコはミラーを追い抜こうとしていて僕のことは見えていなかった。それは普通のことであって、当然彼のミスでもない」
「僕らは接触し、残念だけど彼はクラッシュした。彼にはすまないと思うけど、それは僕のミスじゃない。レースでは起こりうることだ」
「過去を振り返れば、ムジェロでのバレンティーノとの問題や、ブルノでザルコとターン1でぶつかって僕のレースが終わった件も、この種の出来事だ。彼らは何も(ペナルティは)与えられなかった」
「でも僕にはロングラップペナルティが科された。不公平だよ。でも僕は新人で、これが最も簡単な事だった。『あぁ、ザルコがクラッシュした。ペナルティを与えよう』ってね」
またミルは、チェコGPの際にザルコが謝罪に訪れ、自身はザルコのことを責めなかったとも付け加えた。
「それが示しているのは、今回のクラッシュが僕の過失じゃないということだ。ザルコは僕のガレージに来て、そのことについて謝罪の言葉を話してくれた」
「僕は彼との接触を避けることができなかったから、僕の方としてもすまないと思う。そしてそれは彼も同じだ。僕らふたりはこの状況を理解しているけど、レースディレクションは理解していないんだ」
転倒したザルコは、このクラッシュは“何か劇的なドラマ”があった訳ではないと話した。
「僕はジャックをオーバーテイクして逃げを打とうとしていた。そこで逃げ切れれば、8番手を守ることができたんだ。でもイン側から来たジョアンが少し速すぎた」
「ミルは僕を追い越そうとしていたけど、限界ギリギリだった。彼は僕がインに入ってくるとは思っていなかったんだと思うよ」
「ステアリングの前に完全に入っていて、彼は強く僕に当たった。それで僕は何もできなかったんだ。何か大きなドラマがあったわけじゃない。僕はチャンピオンシップで何の役も負っていないしね」
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