愛車購入時、車検時、メンテナンス時、補給時……クルマを維持することは何かとお金がかかるもの。なので、一度手に入れたらできるだけ節約したい! と思うのはみんな同じ。そんなあなたの節約習慣、大丈夫?
文:山口卓也/写真:写真AC
【画像ギャラリー】節約派ほど要注意!! クルマのNG行為(4枚)
オイル交換を引っ張って節約!
オイル交換は、DIYの作業的にはあまり難しいことではないが、スペースの問題や廃油の問題などもあり、自分自身で行う人であっても意外と面倒臭いと感じるもの。
また、ガソリンスタンドやカーショップで行うにしても、予約が必要だったりなかなか時間がとれなかったりもする。そしてメーカー推奨のスパンでオイル交換をしているとけっこうお金がかかる! つまり、オイル交換は意外とハードルの高いメンテナンスなのだ。
だからといって、オイル交換をあまりしないことによる節約は、最もやってはいけないこと。「クルマを長持ちさせるために最も重要なことは、エンジンオイルを定期的に交換すること」と、ほとんどの整備士が言うように、クルマの故障で最も高価格となるエンジン修理を回避するために一番重要なメンテナンスがオイル交換だから。
現代のクルマは、オイル性能の向上やエンジン精度の向上などで昔と違ってエンジンオイル交換のスパンは長くなっており、おおむね次のようになっている。
・ガソリンNA車/1万5000kmまたは1年
・ガソリンターボ車/5000kmまたは6カ月
・NA軽自動車/1万kmまたは6カ月
・ターボ軽自動車/5000kmまたは6カ月
ただし、「シビアコンディション」と呼ばれる、「チョイ乗り」を含む多くのユーザーの一般的使用(1回の走行距離が8km以下の短距離走行の繰り返し、1日で車速10~15km/hでの走行距離が30km程度他)では、交換スパンが短くなることを知っておきたい。
⚫︎オイル交換を規定より長いスパンで交換すると何が起こる?
自身の愛車の適切なオイルグレードや交換スパンは手元にある取り扱い説明書をよく読んでいただきたいが、オイル交換だけは間違っても節約のために変えてはいけない重要項目であることは頭に入れておいてほしい。
オイル交換を怠ると起こるトラブルは以下のとおり。
・オイル劣化やスラッジ蓄積:燃焼の残留物や金属摩耗粉などがオイル中に溜まり、洗浄力が落ち、潤滑性も低下する
・エンジン内部の摩耗が加速:シリンダー壁、ピストンリング、バルブなど摩擦が増える部品が傷みやすくなる
・燃費悪化やエンジン動作不良:始動時のセルの回転が遅くなったり、アイドリング時のガタつき・冷間始動時の異音など
・最悪、エンジン焼き付きや故障:潤滑が不十分な状態が続くと、金属同士が直接接触、過熱などで重大故障に。修理費用は数十万円規模になることも……
燃費アップを狙ってタイヤの空気圧を高めにする
タイヤには適正空気圧があり、その数値は国産車であれば運転席ドアを開けたセンターピラー部、輸入車であれば給油口のフタの裏などに記載してあるが、燃費アップを狙ってこの適正空気圧より高めに入れる人がいる。
確かに、タイヤに多めに空気を入れるとタイヤの接地面積が少なくなることで転がり抵抗が減り、燃費はアップする。しかし、燃費向上(金額的にお得)だけを考えてタイヤの空気圧を高めていいのだろうか?
タイヤの空気圧を高めにするメリットは……
・燃費向上:30kPaアップで燃費1%程度アップ
・高速走行時のハンドリング性能の向上
空気圧を高めることによる燃費アップ分は30kPaアップで1%程度、その時の摩耗度は何と5%程度も悪化すると言われており、「偏摩耗による寿命短縮」がかなり痛い! 実際にどのくらい節約できたのか? を計算するとおそらく愕然とするはずだ。
固体差はあるものの、タイヤの寿命を3万km程度(1年で1万kmで3年もつ)、燃費15km/L、燃料代を160円/L、そしてタイヤ代を4本で8万円として計算した場合は、3年後を考えると30kPaアップで3200円お得だが、タイヤは早く消耗するため約5300円の損となり、差し引きはマイナス2100円となった。
もちろん、激安タイヤなら結果は変わるが、そのタイヤの寿命や性能は大丈夫か? タイヤ自体の値段は安くとも、寿命が短かったり性能ダウンを感じられるなら激安タイヤにする意味はない。
つまり、空気圧高めで得られるメリットよりも、デメリットのほうが大きいのだ。
タイヤの空気圧は低すぎてもデメリットが非常に多いことを知っておきたい。
具体的なデメリットは……
・偏摩耗による寿命短縮
・乗り心地の悪化
・接地面積の減少によるブレーキ性能&グリップ力の低下
さらに、JAFユーザーテストでは、燃費の悪化を指摘している。
ここはやはりメーカー推奨の適正空気圧を基準とし、自然漏れによる空気圧低下を考慮して0~20kPa程度の範囲内で調整+こまめにチェックするのがベスト。
高騰中のため、燃料をギリギリまで入れない
ガソリン価格が高騰している今、「車重を軽くしたい(=燃費アップ)」や「今、余計なお金をかけたくない」などの理由で燃料タンクが空に近い状態を続ける人がいる。
燃料を吸い上げる燃料ポンプは、燃料によって自身の冷却と潤滑を行っているため、燃料が少ない状態では燃料ポンプが空回りして故障の原因に。
また、坂道などでは燃料の少なさから空回りを起こしやすくなり、燃料ポンプの寿命を一気に縮めてしまう。
燃料ポンプ自体は1~3万円程度で交換工賃も同程度なことが多いが、交換時にタンク脱着が必要になると一気に10万円程度までかかることもある。
ちなみに、鉄製タンクが主流だった頃は「タンク内が錆びるから燃料は満タンに近い状態を維持すべき」と言われていたが、現代のクルマは樹脂製タンクが主流なので「サビ」の心配はあまりない。
燃費アップのために車重が軽い状態を維持し、燃料代を節約するのは無駄ではないが、例えば自宅からガソリンスタンドまである程度の距離がある場合はそのぶんを走らなければならないため、燃料代を節約した分がほぼ帳消しになる場合も……。
燃費アップを目指すなら、タイヤの適正空気圧の維持や無駄な荷物を積まない、急発進や無駄なアクセルワークをしない……などのほうがはるかに効果はあると思うのだ。
クルマの節約は、その節約をすることでどれほどのメリットとデメリットをあるか?を十分考えて行いたい。
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みんなのコメント
〉タイヤの空気圧30Pa上げると燃費改善効果は1%
〉偏摩耗による損耗5%上がる
〉タイヤの寿命3万km
考え方がかなり偏っていて、まともな記事に見えない。