カーオーディオ愛好家の多くは敢えて、「外部パワーアンプ」を使っている。当特集では、そうである理由からこれの選び方や使い方までを解説しようと試みている。今回は、外部パワーアンプの“価格差”について分析していく。
◆市販「外部パワーアンプ」は1万円台のモデルからある。それでも音は良い!
さて、外部パワーアンプは、ピンからキリまである。実際、どのようなモデルがあるのかを見ていこう。
[外部パワーアンプで良音を満喫] 「動作方式」の違いで音が変わる! 選ぶべきはどれ?
例えばカーオーディオユニットをさまざまリリースしているカロッツェリアでは、最エントリーモデルとして『GM-D1400ll』(税抜価格:1万6000円)を持っている。なお当機は「4chモデル」なので、その部分においてはメインユニットの「内蔵パワーアンプ」と同一の仕様だ。
で、このようなリーズナブルなモデルであっても、一般的なメインユニットの中に組み込まれている内蔵パワーアンプと比べると、音が良い。
というのも一般的な1DINメインユニットの価格は1万円台で、価格は『GM-D1400ll』と同等だが、そのコストにてCDメカやサウンドチューニング機能やチューナー機能までをまかなわなくてはならず、「パワーアンプ」に注げるコストは限定的となる。
結果、メインユニットの内蔵パワーアンプはチープにならざるを得ない。対して『GM-D1400ll』は、そのコストのすべてを音楽信号を増幅するためのメカのみに注げるので、そのメカの性能が上なのだ。なので1万円台のメインユニットと『GM-D1400ll』とを組み合わせてシステムを作り上げれば、パワーアンプの質が上がり確実に聴こえてくる音のクオリティも向上するのだ。
◆200万円を超えるド級のハイエンド「外部パワーアンプ」も存在!?
さて、『GM-D1400ll』のようなリーズナブルなモデルがある一方で、高級モデルもさまざまある。
ちなみに同じくカロッツェリアのラインナップで見ると、最近になって生産が終了してしまったが定番モデルとして『PRS-A900』という4chモデルがあり、当機の税抜価格は12万円だった。このように4chモデルで10万円を超えてくると、「ハイエンドの入門機」というべき実力を発揮する。このクラスのモデルを使えば、手応えある本格システムを構築可能だ。
しかしながら上を見ればキリがない。30万円を超えるモデル、50万円を超えるモデルというように上には上があり、中には200万円を超えるモデルも存在している。
例えば、イタリア発のハイエンドカーオーディオブランド「クワトロリゴ」では、旗艦モデルとして『デシデリオ』を擁し、当機の税抜価格はなんと、220万円だ。ちなみに当機は2chモデルなので、4ch分の出力を確保しようとすると440万円を要することとなる。さらにいうと、これにてフロント3ウェイ+サブウーファーをドライブしようとすれば4台が必要となり、「外部パワーアンプ」のみで880万円もの予算が必要となる。
◆「外部パワーアンプ」は、投じたコストがそのまま音になって現れる!?
ここまでの“価格差”が開くのはなぜなのかというと、答はズバリ、「パワーアンプは投じた物量がそのまま性能に反映されやすいから」だ。特にA級モデルとAB級モデルは、仕組みがシンプルであるがゆえにその傾向が顕著だ。
ちなみにいうと、外部パワーアンプに限らずシンプルな工業製品は得てしてそうなる。仕組みがシンプルであるだけに、他との差別化を図ろうとすると使用するパーツや素材の質を上げるのが近道となる。そしてその気になれば、いくらでも上を狙える。外部パワーアンプもまさしくそうで、この『デシデリオ』のようなモンスターモデルができ上がるのだ。
なお外部パワーアンプでは、例えば、電源部の質の違いも音質性能へと大きく影響する。パワーアンプは電気の力を利用して音楽信号を増幅するメカなので、電源部のクオリティは音質性能に直結するのだ。ゆえに高級モデルでは電源部が大型化する。となると発熱量も増えるので、放熱のためのパーツである「ヒートシンク」も巨大化する傾向が強い。このようにヒートシンクの大きさは、質の高さを示すシンボルともなっている。
今回は以上だ。次回以降も外部パワーアンプに関する解説を続行する。お楽しみに。
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