「オートファッションimp」流スタイルアップ的視線で眺めた東京モーターショー【ホイール編】
クルマそのものに目が行きがちな東京モーターショーですが、スタイルアップ好きの皆さん的には、そのクルマが履いているホイールも気になってしまうことでしょう。 コンセプトカーに装着されているのは、もちろんワンオフですからそのまま世に出てくるわけではありませんが、デザインや機能など、進化したものが今後発表されることでしょう。 というわけで、「Af imp.(オートファッションimp)」編集部がセレクトしたコレはスゴい、コレはイケているというホイールを紹介していきます。
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「その1.カーボンの遣いかたに注目」
《Mercedes-AMG Project 1》 公道で乗れるF1であり、1000馬力のハイブリッドハイパーカーであり、そのプライスは3億円というAMGの『プロジェクトワン』。すべてが圧倒的な成り立ちですが、そのホイールもまた強烈です。 センターロックなのは言うまでもありませんが、スポークは極細で、スポーク間を繋ぐリンクスポークも細身。さらに空力と冷却の両方を狙ったカーボン製のパネルが備わり、機能的な美しさが前面に出た、超ハイテクな仕様になっています。 ちなみにタイヤは「ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2」ですが、プロジェクトワン向けの特別仕様なのかもしれません。
《SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT》 ポルシェが市販用のカーボンホイールをオプションで発表したのはつい先日。カーボンホイール自体はずいぶん昔からあったのですが、スバルのコンセプトモデル、『ヴィジヴ・パフォーマンス』は複雑なスポークの中央のみカーボン。 アルミ材とのハイブリッドなのか、それとも樹脂製ホイールなのかは不明ですが、マルチスポークの一部をカーボン仕立てにするという技は使えそうです。また、センターロックのレタリングも効果的。ちなみにタイヤはブリヂストン製のワンオフで、パターン自体もこのクルマに合わせたデザインになっています。
《LEXUS LS+ Concept》 機能ではなくルックスという点では、この『レクサス LSコンセプト』が履くホイールが気になりました。 ボルトホールがまったく見えないので、一見すればホイールキャップかとも思えるのですが、タービンのような形状のスポーク間からはブルーカーボンのパーツがチラリと顔を覗かせています。 空力云々を謳ってはいないようですので、スタイルアップ的なものかなと。センターキャップのベースも同色のカーボン。未来的なLSコンセプトですが、市販で出てくるときにはどうなるでしょう。
「その2.造形の美しさに注目」
《Mazda VISION COUPE》 見た目は細くして奥行きで剛性を出す縦断面形状がここ数年のホイールデザインのトレンドです。 マツダ『ヴィジョンクーペ』が履くホイールも、縦断面を上手く使った造形で、3本のスポークを5対組み合わせたようなデザインです。リム部分には一部にアクセントが入れられていたり、センターパッケージを小さく見せる工夫がされていたりと、かなり現実的な仕上がり。 アフターで出てきたらかなりカッコいいと思います。
《BMW 8Series Concept》美しいスタイリングで伝統のナンバー8が帰ってきました。その足元に収まるのは、輝度の高いポリッシュが施されたスポークホイール。 このスポーク形状がかなり特殊で、V字の途中で両方のスポークを斜めに結ぶサブスポークが追加されています。さらにその下をV字の内側に沿って黒いY字スポークを走らせた斬新な造形に。 パッと見シンプルではありますが、かなり凝ったデザインになっています。市販は難しそうですが、出たら人気になりそうな造形です。
「その3.ホイールキャップ的デザインに注目」
《Smart Vision EQ Fortwo》 EVコミューターならではのホイールデザインとしてピックアップしたのがこちら。花びらのような4枚のディスクに、各部で使われているケーブルのようなデザインが取り込まれています。 センターのスマートロゴもかなり巨大で、ホイール自体がかなり主張してきますね。コンパクトなボディに合わせているので、小さな子どもが大人の靴を履いているかのようなデザイン。例えば、”スマート”に履かせても面白そうです。
「その4.レーシングホイールに注目」
《GR HV SPORT concept》 ハチロクベースのハイブリッドスポーツカーをGRブランドで作ったわけですが、その足元に収まっているのは、WECで優勝したTS050のホイールにソックリ。 空力と剛性を両立させるディスクデザインは、まさにレーシングホイールそのものです。よく見たらリムに”RAYS”の文字が入っていました。
「その5.輝度の高い鏡面仕上げに注目」
《RAYS REFAB》 ホイールメーカーとして唯一出展していた「RAYS(レイズ)」。現行商品に混じって、コンセプトモデルをこっそり展示していました。”REFAB”と呼ばれる鏡面加工技術が施された『VOLKRACING G25』と『WALTZ FORGED S7』の2本がソレ。 ブラッシュド加工をした上でバフを掛けるという凝ったフィニッシュにより、表面の輝度は格段にアップ。周囲がすべて映り込むほど…。現在はコンセプトですが、来年辺りに限定で販売しそうな完成度でしたよ。
「その6.タイヤだって目立つ!に注目」
《YOKOHAMA TIRE「光るタイヤ。」& GEOLANDER X-MT》 足元繋がりでタイヤも紹介してみましょう。 「横浜ゴム」が展示していたのは、ヘッドライトの光を反射するタイヤ(写真左側)。写真はストロボの光で撮影をしたもので、見事にストレートグルーブが光っています。 サイドウォールにも光を反射する素材が含まれており、夜間や暗い雨天時の視認性アップや自動運転のカメラ認識に貢献するという安全面はもちろん、これってスタイルアップ的にも効果的なのでは? 夜、リアから見て足元が光っている光景は、インパクトありそうですね。 もう一方のタイヤは、来年導入予定の「ジオランダーX-MT」。何よりそのゴツゴツとしたパターンが魅力的。上げ系のベンツGクラスなんてピッタリかと思われます。
《編集:オートファッションimp編集部》
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