レッドブルは、インシデントと入手可能な証拠を詳しく調べ、F1第5戦サウジアラビアGPのレース中に下された裁定を慎重に分析した結果、サウジアラビアGPのスチュワードがマックス・フェルスタッペンに5秒のペナルティを科した決定を覆すためにレース後に控訴する計画を断念した。
チームは決定が発表されてから48時間以内にFIAに控訴の意志を伝え、その後96時間以内に控訴を確定または撤回しなければならない。そのため、レッドブルは火曜日に控訴しないことを伝え、サウジアラビアでのオスカー・ピアスリ(マクラーレン)の勝利が確定した。
「状況は非常に明確」マクラーレン代表はペナルティ裁定に納得。一方不満のレッドブルは証拠画像を提出
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、フェルスタッペンにペナルティを科す決定に対して非常に批判的であり、次のように述べていた。
「このことを考えてみても、どうして彼らがそのような結論に達したのかわからない。ふたりとも同じスピードで進入した。オスカーはコーナーの奥まで進んだが、マックスはあの時点で姿を消すわけにはいかなかった」
「おそらくこのルールは再検討される必要がある」
「なぜ彼らがファーストラップで競い合うことになってしまったのかわからない。まるで、ただ放置されただけのようだ」
一方でホーナーは、レース直後から、チームの最終的な控訴が成功する見込みはないと考えていることをすでに示唆していた。
「すべてを個別に客観的に見る必要があるが、それは非常に微妙な判断だ。レース後にスチュワードと話をしたが、彼らはこれが確実なことだと考えている」
「問題は、我々が抗議しても、彼らはおそらく自分たちの主張を曲げないだろうということだ。我々は、当時入手できなかったオンボード映像を見るよう依頼した」
「(スチュワードと)話し合いをするつもりだ。まず、これを(記者注:フェルスタッペンがピアストリよりわずかに前にいるように見える、フェルスタッペン車のオンボード映像の写真を指して)彼らの前に置くつもりだ。しかし、我々が控訴する可能性は非常に低いと思う」
昨年のメキシコシティGPでフェルスタッペンにペナルティが科された一件は、スチュワードがジェッダでも同様の行動を取ることをすでに示唆していた。そして、日曜日のレース中には、判定の一貫性と、他のドライバーがガイドラインに反応する様子を示す例がさらに3つ見られた。まず、ピアストリとフェルスタッペンのわずか数メートル後ろで、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がスタート直後にシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜こうとしていた。アントネッリはもう少しで追い抜くところだったが、4輪すべてが白線の外側に出てしまった。ルーキーのアントネッリはためらうことなく、ターン4の前にルクレールにポジションを返し、巧みにペナルティを回避した。
スチュワードはこのような状況に対して非常に厳格で、リアム・ローソン(レーシングブルズ)が29周目にジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)に対してとった動きに対し、10秒のペナルティを科した。DRSの助けもあり、ローソンはターン1の前でライバルよりもかなり前にいたが、ブレーキをかけてランオフエリアに入り、ドゥーハンの前を走り続けた。この走りは不当なアドバンテージを得たと判断され、スチュワードは「彼はコースを離れずに追い越しを成功させることはできなかった」と記し、ローソンにペナルティを科した。これにより、ローソンは11位でフィニッシュしたものの、最終的な結果は12位となっている。
またフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、25周目にガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)に押し出されそうになった際、レース中のルール遵守における最も極端な例の主役となった。ボルトレートはローソンにポジションを奪われたばかりで、アロンソが彼らふたりのすぐ後ろにいることに気づかず、右に移動してアロンソの進路に入った。2台のマシンがホイールをぶつけ合うなか、アロンソは回避行動を取り、最初の2コーナーをカットしてザウバーの前に出た。アロンソがコースアウトせざるを得なかったのは明らかだったものの、彼はターン4の手前でアクセルを離し、ボルトレートに追い越しを許して、コースアウトによって有利な立場に立ったことでペナルティを受けないようにした。
これら3つの例を念頭に置くと、スチュワードが週末を通じて同じ基準を維持していたことは明らかであり、レッドブルによる最終的な控訴は確実に却下されていたことだろう。
https://twitter.com/F1/status/1914283976589742133
[オートスポーツweb 2025年04月24日]
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