MotoGP第10戦オーストリアGPのスプリントレースが行なわれた。勝利したのは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤだった。
レッドブルリンクを舞台に行なわれるオーストリアGPの予選で、ポールポジションを獲得したのはポイントリーダーのバニャイヤ。2番手にはマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、3番手には地元KTMのブラッド・ビンダーが並んだ。
■真の実力を発揮するために……苦しむホンダをひとり支える中上貴晶、その堅実な働きが2024年のシート獲得に繋がる?|インタビュー
レッドブルリンクは1周が短いため、スプリントレースも全14周と普段より多いラップ数で争われる。レース開始時のコンディションは、気温29度、路面温度34度だった。
レースがスタートすると、ポールシッターのバニャイヤが順当にホールショットを奪う。ただターン1ではマルコ・ベッツェッキ(VR46)、ミゲル・オリベイラ(RNF)、ヨハン・ザルコ(プラマック)らが絡むクラッシュが発生してしまった。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)やエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)なども影響を受け、大きくポジションを落としてしまった。
クラッシュの影響もあってか1周目から集団はばらけ気味で、バニャイヤとビンダーの2人が一気に後方集団を置き去りにしていく展開。3周目時点で3番手のジャック・ミラー(KTM)に対しても1秒の差を付けている状態だった。
また3周目には中上貴晶(LCRホンダ)がシケインを抜けた所で転倒してしまった。今季は高い完走率を見せており、1周目の混乱を切り抜けて順位を上げていただけに、悔しい転倒となってしまった。
7周目、ブレーキングミスで後退したミラーに代わり3番手を走っていたルカ・マリーニ(VR46)に、ホルヘ・マルティン(プラマック)がオーバーテイクを仕掛けた。ターン3のイン側からやや強引に並びかけたマルティンとマリーニが接触、マリーニは転倒しレースを終えた。
先頭争いではバニャイヤとビンダーが序盤こそ0.4秒ほどの差で走っていたが、バニャイヤのペースが優れていることもあり、徐々にビンダーが離されていってしまった。
バニャイヤはラップタイムをマネジメントしつつも、ビンダーとの差を残り4周時点で約2秒にまで拡大。勝利を確実なものにしていった。
そしてラスト4周もバニャイヤはきっちりとペースを維持し、2秒のギャップを残してトップチェッカー。今季4度目のスプリント勝利を挙げた。2位はビンダー、3位は12番手スタートから怒涛の追い上げを見せたマルティンとなった。
今回2番グリッドを獲得していたビニャーレスは、スタートで大きく出遅れたことが響き、最終的に8位でのフィニッシュ。また大怪我を負い、前戦イギリスGPで復帰したばかりのポル・エスパルガロ(GASGAS)が奮闘し6位でポイントを獲得した。
苦戦するホンダ勢ではマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が10位で最上位となっており、ポイント獲得にはわずかに届かなかった。
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みんなのコメント
おかげで1コーナーが糞詰り、ファビオの接触で 大混乱
出遅れたが、ビニャーレスのペースはペッコと同じソフト側のセットで 変わらない速さだったから、インシデントが無ければ面白かったはずで 残念だった、アプリリアはロングが強い
対するKTMのビンダーは ハード側のセットで、やはりタイヤに厳しく スプリントでは強いが、垂れてくる
トップスピードは僅かな差で 上から
ブレーキングの ドゥカティ
コーナーリングの アプリリア
トラクションの KTM
これに 各ライダーの力を が、今のポイント差
因みに フロントフォークサイドのミニウィングは、アプリリアが先w