使い方は車中泊するだけじゃない!ベッドキットの多彩な活用方法とは
商用バンを所有したことがないユーザーには意外かもしれないが、1BOXのボディ形状を持つハイエースは、レジャーカーとしてポテンシャルをいっぱいに秘めているクルマだ。大型のレジャーギアを積み込んでアクティビティを楽しむために出かけたり、車中泊をする場合には、ミニバンにはない魅力を発揮してくれる。さらにはバイクのトランスポーターやキャンピング&車中泊仕様、釣りからロードバイクまで趣味を満喫するための道具として、幅広く活躍してくれる。実際に各レジャー仕様に対応するパーツも膨大な数が用意されているのもハイエースの大きな魅力になっているのだ。
まるでプライベートジェット? 「豪華」にも程があるハイエースの「室内リフォーム」3選
なかでも、もっともベーシックでハイエースならではと言える万能パーツの筆頭が「ベッドキット」だ。ハイエースを知るユーザーには当たり前の大定番装備だが、ハイエース未経験のユーザーにあらためてその魅力と有用性について紹介していくこととしよう。
商用バンの広大な荷室スペースを趣味に合わせてアレンジできる
そもそもベッドキット(ベッドシステムなどと呼ばれる場合もある)とは何か? その名の通りハイエースの荷室にベッドを展開することができるアイテムだ。ハイエースの主要グレードであるスーパーGL(標準ボディ)では、荷室のサイズは荷室長=3000mm(セカンドシートを使う場合は荷室長=1855mm)、荷室高=1320mm、荷室幅=1520mmの広大なサイズを誇っている。
もちろんおもな理由は荷物を積載すること。お仕事仕様として荷物を運ぶ働くクルマのハイエースは、この広大な荷室を利用して、大型の荷物もスムースに積載できることが多くのユーザーから支持されている。しかし、ハイエースをレジャー仕様として用いる場合には、この荷室がさまざまなスタイルにアレンジできて活躍するのだ。その代表的な例が車中泊仕様だろう。
ベッドキットには木製のキャビネットタイプと金属製のフレームタイプがある
ベッドキットはハイエースの荷室に木製の家具(両サイドのタイヤハウスを隠すように二の字形状に設置するタイプが代表的)や、金属製のフレームを設置して、その上にベッドマットをセットすることで荷室にフラットなベッドスペースを作るタイプが主流だ。大人が足を伸ばして寝ることができる、広くて快適なベッドが確保できるのが魅力。しかもミニバンのシートアレンジによるフルフラットベッドのように、シート背面&座面の凹凸がベッド面に影響を及ぼすこともなく、限りなくフラットなベッドを作ることができる。それゆえに車中泊する際の快適度は抜群に高いのだ。
しかもベッドキットの多くは折りたたみ式。ベッドマットは家具やフレームの上に設置する構造なので、不要なときは取り外して、荷室の隅に片付けておける。そのため大きなレジャーギアを積み込んで目的地まで移動し、現地では荷物を降ろしてベッド展開するといった利用方法が可能になる。
例えばバイクのトランスポーターもそのひとつ。大型バイクは積載する際にはほぼ荷室全面を使う必要がある。そのためバイクの積載時にはベッドは収納して荷室を確保するアレンジを実施。そして目的地に着いたらバイクを降ろして、ベッド展開すれば車内をベース基地にしてバイクを楽しめる体制を整えられるのだ。
バイクやスポーツサイクルトランポから釣りの相棒として活躍すること必至!
さらにベッドキットにはさまざまな構造のモデルが用意されている。自転車を積載する際に注目したいのは、左右のベッドを5:5分割で収納できるタイプ。これなら荷室の片側はベッド展開しつつ、片側に自転車を積み込んでおくことも可能。レジャー先でも大切な自転車を車内保管できるので安心だ。ベッドはベッドマットを取り外して収納するタイプに加えて、ヒンジ形状を備えて左右に跳ね上げて収納できるモデルもあるので利用目的に合わせて最適な形状&構造のベッドキットを選ぶと良いだろう。
また釣り仕様などレジャーギアの積載に加えて車内をリビングとして活用したい場合にも、ベッドキットは便利に活用できる。例えばベッドマットのアレンジを実施すれば対面対座のソファ的なレイアウトを作ることも可能。夜の間にポイントに到着してベッドを展開して仮眠して、さらに車内で釣りの装備や仕掛けを準備するゆったりしたスペースを作ることができるなど、マルチに使える装備なのだ。
荷室を二層化することで荷室面積を拡大キャンプ道具などを効率よく積める!
一方、ベッドキットのもうひつの魅力はベッドの床下利用だ。先にも紹介した通りハイエースの荷室に対して家具やフレームを使って高い位置にベッド面を設置する構造なので、ベッド下は空きスペースになる。ここを利用してレジャーギアやキャンプ道具を積載することができるのだ。また大切な荷物を積載して上からベッドマットで隠すという、トノカバー的な使い方ができるのでセキュリティ面でも効果があるだろう。
車内に快適な車中泊スペースを作るという用途に加えて、リビングスペースの設置や積載スペースの使い勝手アップなど、さまざまなメリットがあるベッドキット。レジャービークルとしてハイエースをフル活用するならば、まずは用意しておきたい装備のひとつだろう。フレーム部の構造やベッドマットの分割スタイルなど多種多様なベッドキットが用意されているので、積載する荷物のサイズ&量、ベッド面の広さなどを考慮して、自分の用途にぴったりのキットを探し出してみよう。
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みんなのコメント
ただ車の利用方法を間違える素人さんがやらかす大問題が車中泊禁止のキャンプ場を増やしてしまっているんだよね もう来ないし来れないから本人達は気にもしないんだろうけど
キャンプ場のルールをしっかり守れば 問題にすらならないのにね
車中泊をする方は特にキャンプ場のルール、RVパークのルール、道の駅の禁止事項を良く読んで理解して利用してほしいですね
車中泊が出来るタイプがあるけど 環境しだいで全く無理な所もあれば 対策が必要な場合もあります、ベッドになる車なら何でも良いわけでもありませんからね
室内高と断熱性能が確保されたキャブコンとバンは性能差があり過ぎるが、バンコンを買うくらいなら普通のバンに装備を自分で追加した方が遥かに割安。