FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、Mスポーツ創設者であり元イギリスラリーチャンピオンのマルコム・ウィルソンを、FIAの新たなスポーツ担当副会長候補に指名した。これまで副会長を務めたロバート・リードは今月初めに辞任した。
リードは新たな機密保持規定に従うことを拒否して世界モータースポーツ評議会会議への出席を禁じられ、それを理由に退任。これを受けて、ビン・スライエム会長は後任にウィルソンを選んだ。ウィルソンはまだ正式な承認は受けておらず、6月のFIA総会において、12月の次期会長選挙までウィルソンに副会長職を引き継がせるかどうか投票を行う。
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1994年のイギリスラリー選手権を、フォード・エスコート・コスワースを駆って制覇したウィルソンは、モータースポーツ界で素晴らしい実績を築いてきた。Mスポーツ代表として、ウィルソンはフォードの世界ラリー選手権プログラムの指揮を取り、2006年、2007年、および2017年にマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
そのドライバーおよび技術リーダーとしての豊富な経験により、特に草の根レベルおよびプロのモータースポーツの発展において、ウィルソンはFIAの目標をサポートする重要な人物としてみなされている。
「マルコムは世界的なモータースポーツで輝かしいキャリアを築いてきた」とビン・スライエム会長は述べた。
「彼は40年以上にわたり、ドライバーとして、またチームのテクニカルパートナーとして最高レベルで競技をしてきた」
「FIAと加盟クラブが、草の根レベルおよびプロのモータースポーツの発展を継続し、ファン、ドライバー、チームに利益をもたらすべく、モータースポーツの革新を推進していくうえで、彼の経験はFIAとその加盟クラブにとって非常に貴重なものとなるだろう」
ウィルソンは指名に感謝の意を表し、FIAの使命に貢献する用意があることを示した。
「FIAのスポーツ担当副会長に指名されたことは、大変名誉なことだ」とウィルソンは語った。
「FIAは、私のキャリアにおいて中心的な役割を果たしてきた。その重要な使命において、会長とFIAファミリー全体をサポートできることを心から楽しみにしている」
「モータースポーツにとって、これほどエキサイティングな時代はかつてなかった。そして、このスポーツが世界中の家族や地域社会にもたらす恩恵を私は身をもって知っている」
承認されれば、ウィルソンはFIAの次期会長選挙が予定されている2025年12月まで、スポーツ担当副会長を務めることになる。2021年にFIA会長に就任したビン・スライエムと次期会長職を争う有力な候補者は今のところいない状況だ。
[オートスポーツweb 2025年04月25日]
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