■いまや「お宝級」な「FD3Sパトロールカー」を展示
2025年6月14日、埼玉県警察は鉄道博物館(さいたま市大宮区)で「第15回 埼玉県警察 けいさつ車両展 in 鉄道博物館」を開催しました。
【画像】超カッコいい! これが幻のマツダ「RX-7“パトカー”」です! 画像で見る(30枚以上)
普段はなかなか間近で目にすることもできない複数のパトロールカー(パトカー)が並ぶなか、来場者の多くが注目していたのがマツダ「RX-7」のパトカーでした。
街を走る警察車両のうち、もっとも良く目にするのは白と黒の2色で塗られたパトカーでしょう。
交通違反を取り締まったり、交通事故を処理するものは各都道府県警に設置されている「交通機動隊」および「高速道路交通警察隊(高速隊)」に所属しています。
さまざまな用途に応じてワンボックスバンからSUV、コンパクトカー、軽自動車まで複数のベース車両が用いられているパトカーですが、交通機動隊・高速隊についてはセダン型の車両を中心に運用されています。
とくに高速隊の場合、高速道路などで速度違反をするクルマや逃走車両などを取り締まるため、車両の調達に際しては高性能であることが導入条件とされています。
そのため、スポーツカー並みの動力性能を有する一方、違反処理を行うための十分な後席空間も併せ持つということから、近年はトヨタの高級セダン「クラウン」が多く選定されているようです。
各都道府県警は入札により車両を決定していますが、主に国の予算(国費)で調達する方式と、各都道府県警独自で調達する方法の2つが採られています。
なかには、セダンではなくスポーツカーをベースにしたパトカーを起用する場合もあります。
特に1997年度の国費調達では、2ドアスポーツカーのマツダ「RX-7」(FD3S型)が高速隊向けに導入され、話題を集めました。
たった7台という限定的なものでしたが、北は宮城県から西は京都府まで全国に配備されています。
RX-7は、マツダ独自の技術であるロータリーエンジンをフロントに搭載する後輪駆動(FR)のスポーツカーです。
初代は1978年に誕生。FD3S型は、1991年12月に発売された3代目です。2代目に比べ、より低くよりワイドなスタンスをもち、流麗さを増した美しいフォルムを大きな特徴とします。
ボディサイズは全長4295mm×全幅1760mm×全高1230mm(初期モデル)。特に車幅が拡幅したことで、シリーズ初の3ナンバーモデルとなりました。
また2ローター「13B」型ロータリーエンジンにはシーケンシャルツインターボが組み合わされ、最高出力255ps(デビュー当初)の高性能を発揮します。
なお国費で導入された1998年式のFD3S型RX-7パトカーは、通称「4型」と呼ばれる1996年1月登場の中期モデルに該当します。
MT車の最高出力は265psに拡大されたほか、リアコンビランプが3連式の丸型にリニューアルされるなどの変更点があります。
常に高速移動をし続ける交通機動隊のパトカーは、高負荷の厳しい環境下で年中休みなく働き続けることから、RX-7パトカーのほとんどもすでに退役してしまいました。
そんななか、1998年の実車配備からすでに四半世紀以上が経過した今も残る「幻の1台」といえるのが、埼玉県警のRX-7パトカーです。
外観では、屋根上の左右赤色灯間にあるラッパ型の装置が目をひきます。これは速度取締り測定用のレーダーだといいます。
またボンネット上にあるアクリルの板は、通称「バグガード」と呼ばれる虫よけで、近年のパトカーでは見られなくなった懐かしい装備です。
鉄道博物館でおこなわれた今回のイベントでも、こうした珍しいディテールに対し特に親子連れの来場者が興味深く眺めていたのが印象的でした。
このほか会場では、日産「スカイラインGT-R」(BNR34型)やクラウンなどのパトカーが勢ぞろいし、終日注目を集めていました。
※ ※ ※
なおRX-7は、初代・2代目・3代目ともに高速隊のパトカーとして導入例があります。また実質的な後継車といえる4ドアのロータリースポーツ「RX-8」も同様に導入されています。
ロータリーエンジンの卓越した性能が、国や各都道府県警に高く評価された証といえるでしょう。(くるまのニュース編集部)
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