この記事をまとめると
■女性レーシングドライバーの佐々木藍咲選手が「JCCA筑波ミーティング」に出場
24時間レースにたった3人ってひとり8時間!? 圧倒的少人数でS耐に挑むKTMSのドライバーに「正直キツくない?」って聞いてみた
■フェアレディSPSRオーナーズクラブのフェアレディ2000でSレースに参戦
■予選6位・決勝5位(クラス2位)でレースを終えた
クラシックカーレースに挑戦する佐々木藍咲選手
女性だけで行われるレースシリーズ”KYOJO CUP”をご存じだろうか。オーガナイズするのは、国内外で活躍し、1995年には日本人初のル・マン24時間レースで総合優勝を果たし、引退後は、チームトムスの監督やフォーミュラトヨタレーシングスクールの校長など、後進の育成に努めた関谷正徳氏だ。
2024年までは、2代目トヨタ・ヴィッツのパワートレインを使ったレーシングカー”VITA-01”を使っての年間シリーズであったが、2025年からはハイブリッドフォーミュラカー”KC-MG01”に1.4リッターターボ+ハイブリッドシステムを搭載したKYOJO CUP専用マシンを採用し、よりイコールコンディションを保ち、女性アスリートたちの次なるステップを見据えたシリーズとなる。
そんなKYOJO CUPに参戦し、2024年度の年間シリーズを8位で終え、2025年度はkids com Team KCMGより参戦しているのが、レーシングドライバーの佐々木藍咲選手。
KYOJO CUPだけでなく、新たにJAF公認eモータースポーツとなった国内リーグの”UNIZONE”にも参戦するなど、注目株の女性ドライバーでもある。
幼少期より、クルマ好きの両親と日本クラシックカー協会(JCCA)主催のクラシックカーレースを見学していたという佐々木選手。応援していたドライバーが何度も優勝する姿に憧れ、レーシングドライバーを志したそうだ。
そんな噂を聞きつけたフェアレディSPSRオーナーズクラブ(SPSROC)のメンバーが、「クラブ所有のレースカーに一度乗ってみないか」と誘ったことから、JCCAのクラシックカーレースにも出場することになったという。レーシングドライバーを志すキッカケとなった、JCCAのクラシックカーレースへの出場は、夢のひとつでもあった佐々木選手にとっては願ってもないオファーだったことだろう。
レースマシンは1967年式の日産フェアレディ2000(以下SR)。第4回日本グランプリGTクラスでは1~3位を独占するなど現役当時の輝かしい成績から、現在も人気の旧車である。2004年生まれ、先日21歳を迎えたばかりの佐々木選手とは、その差37年だ。
クラシックカーレース挑戦3回目にして初の表彰台をゲット
2025年6月15日、「JCCA筑波ミーティング・アーリサマー」が開催された。佐々木選手が出場するのは、1968年までに生産されたS68クラスで、1975年までの生産車によるS75、1965年までのS65という3つのクラスが混走するSレースだ。年式や排気量で有利なS75クラスのブルーバード1800SSSが一大勢力であるが、フェアレディZ432、ホンダ1300、アルファロメオ、ポルシェ911、BMW2002といった往年のライバルがひしめく見応え十分なクラスだ。
これまでも予選ではクラストップタイムを出すなど一発の速さには定評のある佐々木選手にとって、3度目となるJCCAのSレース。レース当日の予選はレインコンディション。前回は同様の条件で予選クラスポールポジションを獲得しているだけに期待が高まるが、この日はタイヤの内圧を上げられず、タイヤの美味しいところを使えないまま予選終了となった。
予選結果はブルーバード1800SSとフェアレディZ432がそれぞれ予選1番手、2番手。3番手、4番手には2台のアルファロメオが続く。佐々木選手のSRはそれらから遅れること約2秒の6番手スタートとなった。
そして、いよいよ決勝レースが始まる。キャブ車のスロットルワークに慣れず、過去にはスタートでエンストしたこともあったが、今回は無事にスタート。じつはスタートに失敗したときのレース展開もシュミレーションしていたという。
ストレート速度に勝る2台のアルファロメオにコーナーで追いつき、直線で離されるという展開ながらもチャンスをうかがい、まずは1台をパス。最終ラップではもう1台のアルファロメオに迫る佐々木選手であったが、ここでチェッカーフラッグが振られ、わずか0.25秒及ばず。総合5位・クラス2位でレースは終了した。
「一番大きなトロフィを取れなかったのは悔しいけれど、終わってみたら楽しいレースでした」とレース後に語ってくれた佐々木選手。クラシックカーレース挑戦3回目にして表彰台に上がれたことに、本当にうれしそうな笑顔を見せてくれた。
スケジュールの関係で、佐々木選手のJCCAクラシックカーレース次戦は2026年になりそうだが、7月19・20日にはKYOJO CUP Rd.2が開催される。全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催となる一大イベントだけに、気合も入ることだろう。カーナンバー8”Kids com Team KCMG”佐々木藍咲選手の活躍に期待したい。
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勿体ない。