中国専用EV第2弾で反撃なるか
アウディが中国市場で最新EV「E7X」の発売をスタートしました。E7Xは販売減少が止まらない中国国内の反転攻勢を主導するモデルとなり得るのかを分析します。
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アウディをはじめとするドイツ高級ブランドは軒並み中国市場で苦戦を強いられています。とくにファーウェイとシャオミが高級EV販売で急速に存在感を高めており、ドイツ車の販売シェアを奪っています。
中国市場でのアウディの問題点は、EVシフトがまったく進んでいないという点です。すでにQ2L e-tron、Q4 e-tron、Q5 e-tron、Q6L e-tron、e-tron、e-tron GT、E5 Sportbackなどの複数のEVをラインアップするものの、ほとんどが不発に終わっています。なかでもE5 Sportbackは、リングロゴのアウディとは別に、レターロゴのアウディブランドから発売。EV専門ブランドとして、中国特化型のEVを迅速に開発して中国勢に追随しようとしていますが、残念ながらその第1弾の販売台数は伸びていません。
中国はすでに新車販売の60%以上が新エネルギー車にシフトしており、いまだにEVシフトが進まないアウディとしては、なんとしてもEVシフトで反転攻勢を仕掛ける必要があるという背景が存在するのです。
そして、アウディが5月末に投入した最新EVが、レターロゴのアウディブランド2車種のEV「E7X」です。E7Xは全長5049mm、全幅1997mm、全高1710mm、ホイールベース3060mmの中大型SUVセグメントに該当。Q7よりも大きいものの、E7Xは5人乗り、もしくは4人乗り仕様とすることで、中国のファミリー層にとって重要な5人乗りSUVを広々使うというニーズに合わせてきています。
E7Xには109.3kWhバッテリーが搭載され、CLTC航続距離は最大751kmを実現。SAICの900Vプラットフォームを活用することで4C超急速充電に対応します。アウディお得意の”quattro”四輪駆動グレードもラインアップし、最高出力500kW、最大トルク800Nmを発揮。0-100km/h加速は3.9秒と俊敏です。後輪操舵機能、CDC付きエアサスペンションシステムなど豪華な足まわりも実現しています。
さらに、ファミリー層の快適性を追求するため、下記の豪華装備内容を完全に網羅。アウディブランドに見合うプレミアムな車内体験を提供しようとしています。 ・ナッパレザーシートやシートマッサージ機能 ・助手席のゼログラビティシート ・BOSE製26スピーカーシステム ・助手席スクリーンと一体化させた、27インチ4K横長センタースクリーン ・リヤシート用のMini LED、21.4インチエンタメ用スクリーン ・7.2リットル冷温庫 ・調光機能付きガラスルーフ ・全面の二重ガラス化 ・自動開閉ドア ・ピクセル式ヘッドライトシステム
※E5 Sportbackと同様に、モメンタの自動運転システムを全グレード標準搭載することで、シティNOAや高度駐車機能という中国で必須の自動運転体験も提供。
ライバル多数で真価が試される
一方で、E7Xが戦うミッドサイズ電動SUVセグメントは、現在競争が激しさを増しています。なかでもLi Auto i6、AITO M7、シャオミYU7、テスラモデルYという通称「677Y」が月間1万台級以上という人気モデルとしてセグメントを支配しており、これらの主要モデルと比較した販売台数に注目でしょう。
さらにE7Xは、BMW iX3やメルセデス・ベンツ GLCというドイツブランドの競合車種とも戦う必要があります。iX3とGLCはともに中国仕様限定でホイールベースを延長。とくにiX3 50L xDriveは大容量バッテリーを搭載することで、CLTC航続距離は900km越えを実現。EV性能を全面に押し出して中国勢に直接対決を挑もうとしています。E7Xと同様に、iX3もGLCもモメンタの自動運転システムを採用しており、ローカライズにも余念がありません。
E7Xは26.98元から発売されており、豪華装備内容が網羅されていることを踏まえれば、極めて優れたコスト競争力を実現しています。E7Xのガソリンモデルともいえる主力モデルのQ5Lは2年ほど前まで40元台から発売されている高級モデルでしたが、2026年中旬の最新状況では30元から発売中。2年ほどで10元以上(日本円で約230万円)も値下げされている状況です。
それでもQ5Lの販売台数は大きく減少しており、E7XはQ5Lよりも優れた車両パッケージングを実現しつつ、Q5Lよりも安価な値段設定で発売することで、EV販売台数の確保に奔走してきている様子が見て取れます。
E7Xをはじめとして、iX3やGLCというドイツ御三家の最新EVは、中国市場でますますシェアが低下するなかで極めて重要なモデルといえます。ガソリンモデルよりも安価な値段によって本当に反転攻勢を実現できるのか。中国専用開発EVであるE5 Sportbackですら不発に終わってしまったなか、E7Xがどれほどの需要を掘り起こせるのか。
中国市場はファーウェイやシャオミの存在によって高級ブランドに対する価値観が大きく変容し始めています。この中国富裕層の不可逆的な考え方の変化に、今回のアウディを筆頭とするドイツ御三家はどこまで抗うことができるのか。
中国高級EV市場でドイツ御三家だからこそもたらすことができる価値観とは一体なんなのか。先陣を切るE7Xをはじめとして、iX3やGLCを含めたドイツ高級ブランドのEV販売動向の行方にはますます目が離せません。
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みんなのコメント
中華EVとタイトルにあったら必ず現れるはずなんだけど。
つまるところ書いてる側がすっごく間抜けか、あるいは読者を心底馬鹿にしているかのどちらかだよね、この記事って。後者だろうね。