販売台数や販売期間で記録と名を残すクルマがあれば、短命でも記憶に残るクルマもある。なかには記憶さえ曖昧なほど短命だったクルマもあるが、自動車史にはしっかりと刻まれている。ここではそんな「短命車」たちを振り返ってみる。
※本稿は2025年9月のものです
【画像ギャラリー】懐かしい顔がズラリ!! 眺めながら思い出してあげてください……記憶に残る愛すべき短命車たち(23枚)
文:ベストカー編集部/写真:トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバル、三菱、スズキ、ダイハツ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年10月26日号
メーカーの都合と濃いキャラで短命に
クルマが「短命車」となる理由で多いのはふたつ。ひとつは「本体となるモデルに追加され、後継車の有無は別にして本体がフルモデルチェンジされたため、結果的に短命に……」(R33GT-R4ドアはスカイライン40周年記念車というポジションもあり、やや別物だが)。
もうひとつは「キャラが濃いなどの理由で、売れずに短命だった」という単純な理由のものだ。
前者は「メーカーの都合」と言えばそれまでであり、後者も「あまりに短命なのは、特に買ってくれたユーザーに対して失礼」といった印象が残る。
前者の「メーカーの都合」でわかりやすい例は初代ランサーフィオーレ。極端に言えば「カープラザ店でミラージュセダンを売るから、ギャラン店でも兄弟車のランサーフィオーレを売る」というだけだ。
後者で惜しかったのがソニカだ。ソニカはスタイリッシュだっただけに、続けていれば今頃はダウンサイザー向けの上質な軽自動車として活躍していたかも!?
消費税導入が災いし6カ月販売のフロンテ
これらふたつの理由以外で、個人的に印象に残る短命車は3台。1台目は7代目フロンテだ。「軽自動車の使われ方に着目して4ナンバーの軽商用とすることで、当時の物品税を大幅に安いものとし、低価格を実現した」初代アルトの5ナンバー乗用車版だ。
その後の物品税の廃止による消費税の導入で、軽商用のメリットが激減し、アルトの主力も軽乗用に移行。そのためフロンテは不要になり、アルトに統合され7代目フロンテは、短命かつ絶版の運命となった……。
次に挙げたい2代目ライフは、軽規格が現在の基準導入の1年5カ月前という登場時期に驚く。1年5カ月しか売れないのに、「あえて売る理由」。それが今になると実に興味深い。
3台目はエクシーガクロスオーバー7だ。このモデルは、乗用車型ミニバンの需要減により、「フルモデルチェンジはできないけど延命する」という目的もあり、エクシーガを流行りのクロスオーバー化したモデルだ。
しかし、「延命」というわりには最低地上高もそれなりに高めており、クロスオーバー化が抜かりないだけでなく、タンカラーとなったインテリアも上質だった。
さらに、エクシーガ自体の美点である充分使える3列目や高いコスパ、当時トップクラスのアイサイトはそのまま装備。短命だった以上に「延命手法のうまさ」に感心させられたモデルだった。
もはや殿堂入り!? 販売期間3カ月!
オーストラリア製となる日産 ブルーバードオーズィーは、8代目ブルーバードの5ドアセダン。日本導入の目的は1991年当時、海外製日本車の日本販売が始まったことやRVブームへの対応。
「販売3カ月」だったのは本体のブルーバードがモデルチェンジしたためで、販売台数が1300台弱だった以上に、この期間のために日本仕様を作ったのは驚くべきことだ。
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みんなのコメント
記念車ということよりも、これはオーテックがカスタムして作られた特装車
別物というか、最初から422台の限定生産車
販売期間が短いんじゃ無くて、限定数がすぐに売りきれたという話
一度販売終了したのに、復活のシエンタ。
法規制対応の為に中身総入れ替え状態のロードスター。
売れてりゃ、自動車メーカーなんてナントカするんですよ。