3月14日、インディカー・シリーズは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開幕戦セント・ピーターズバーグから第4戦COTAまでの4レースを中止することを明らかにした。
その結果、インディカーの2020年シーズン最初のレースは5月9日のGMRグランプリ(インディ・グランプリ)へずれ込むことになった。そしてその後には第104回インディ500の開催も控えている。
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インディカーCEOのマーク・マイルズは本日実施されたテレビカンファレンスの中で、次のようにコメント。CMRグランプリとインディ500を通常のスケジュール通り開催することに向けて準備していくとした。
「我々は完全に5月へ焦点を合わせている。今も我々はセント・ピーターズバーグにおり、そこで私は(IMS社長)ダグ・ボレスと共にある。我々はホームに戻って仕事を続け、通常のスケジュールで完全な準備をしていく」
「言うまでもなく、我々は毎日時間を決めて評価を行ない、必要な変更を加えるだろう。しかし我々の考えや努力は、素晴らしいショーを可能にすることへ完全に向けられている」
インディカーは今シーズン、夏に1ヵ月の空白期間が存在する。東京オリンピックのテレビパートナーであるNBCが、オリンピックの放送をカバーできるようにするためだ。
しかしアメリカではドナルド・トランプ大統領が国家非常事態宣言を出すなど、新型コロナウイルスの脅威が収まるどころか、状況は切迫している。
そのため予定通りにインディ500を5月に開催できない事態となることも十分考えられるが、その場合夏の空白期間にリスケジュールすることも選択肢のように考えられる。
だがマイルズCEOは「それは答えられない疑問だと思う」と答えた。
「我々はインディ500と、その前のインディグランプリを5月に行なうためにできる限りのことを行なうつもりだと、分かってもらう必要がある」
「もしどういうわけかそれが実行不可となった場合には、我々に可能な他の全ての可能性を検討する。誰もその答えは知らないんだ。今の仮定の質問にも、オリンピックが開催されない可能性だってあるだろう」
マイルズCEOは更に続ける。
「我々はレースを実施したいし、できる限り完全なシーズンを過ごしたい。全ての都市でレースをしたいんだ。肝心なのは現時点で我々はいつ何が可能かを十分に把握しきっていないということだ。我々にできることは状況を絶え間なく監視し、そして全てのプロモーターや地元当局と連絡をとり、それに集中することだ」
「我々の望み、いや計画は5月にシーズンを開始させ、できる限り多くのレースを開催することだ。もちろんプロモーターが個々の状況を評価しようとしていることは分かっている。我々は毎日サプライヤーやパドック、スポンサー、放送局、そしてプロモーターと話していくし、できる限り大きなショーを開催することを目指している」
新型コロナウイルスの影響はF1やMotoGPといった世界選手権にも広く影響を及ぼしている。先日アメリカズGPの延期を決定したMotoGPは、ダブルヘッダーでレースを開催するアイデアを示唆していたが、マイルズCEOはインディカーもそのコンセプトを考慮していたことを認めた。
「ああ、そのアイデアは我々も認識しているし、考慮していくだろうものだ」と、マイルズCEOは話す。
「計画を立てる際には、全ての考慮すべき事柄に考えを巡らせる必要がある。放送局はカバーできるのか? プロモーターは何ができるのか? ホンダとシボレー、そして我々のサプライヤーへ何ができるのか?……できる限り完全なシーズンとするために、できる限りのことを行なっていくつもりだ」
マイルズCEOによると、新型コロナウイルスのパンデミックによるレース中止という決定に、インディカーのパートナーやサプライヤーは理解を示しているという。
「我々は全てのビジネスパートナーと連絡を取り合っている。NBC、NTT、Firestone、ホンダそしてシボレーのサポートに感謝したい」
「彼らは企業として雇用者として、この状況に対処している。そこにはサポートと共感がある」
「ロジャー・ペンスキー(インディカー・シリーズ及びIMSのオーナー)と私は、全てのチームオーナーに電話をかけた。同じだったんだ。当然だが彼らはレースをしたいと望んでおり、我々もレースをしたいと望んでいる。今ファンが望んでいるものを提供できないことは非常に残念だが、インディカーのパドック内部は正しいことを行なっている、すべきことを行なっているという非常に強い結束があるんだ」
レース中止で心配される点に小規模で資金の少ないチームの行く先が挙げられるが、マイルズCEOはこの状況を乗り越えられるという考えを示した。
「我々はエコシステム全体について心配していると思う。誰もがこの状況を評価していて、それによって苦しめられるだろう。だが私はビジネスにならないと考えているとは聞いていない」
「我々は高頻度に彼らと連絡をとっていく。そしてインディカーチームに何かあったとしても、彼らは対処方法を知っているし、回復を示せると思う。彼らは従業員を大切にしているんだ。思うに、彼らはビジネスについて考える以上に、従業員の安全を保ち雇用を維持することについて考えていると思う」
「だから我々はチームオーナーに本当に敬服しているし、私は彼らはそれを乗り越えられると確信しているんだ」
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