WRC第2戦、アークティック・ラリー・フィンランドが行なわれ、ヒュンダイのオット・タナクが総合優勝を果たした。
コロナ禍の影響で開催が取りやめられたラリー・スウェーデンに代わり、急きょカレンダーに加わったアークティック・ラリー・フィンランドは、その名の通り、WRC史上初となる北極圏を含むエリアで開催された。
■ラリージャパン、11月開催に向け”キービジュアル”第一弾を公開
タナクは初日の2ステージで、スペアタイヤを1本に絞るという戦略も功を奏して最速タイムを叩き出し総合首位に立つと、デイ2もその勢いは衰えず。2番手以下に24秒以上の差をつけた。
ヒュンダイのアンドレア・アダモ代表が「不必要なリスクを冒して勝利を危うくするのは愚かなことだ」とコメントしたこともあってか、競技最終日の最初のステージであるSS9はステージ6番手タイムと控えめ。それでも、2番手のカッレ・ロバンペラ(トヨタ)に19.2秒差で最終パワーステージのSS10に臨んだ。
SS10ではロバンペラが最速で駆け抜ける中、タナクは1.7秒差の4番手。つけいる隙を与えず、ボーナスポイント2点を加えて今季初優勝を上げた。
トヨタは期待の若手、ロバンペラが総合2位を獲得した。初日はミスもありながら総合3番手と上位につけると、好調をキープ。タナクを逆転することはできなかったが、昨年のラリー・スウェーデン以来の表彰台を獲得し、WRCでの自己ベストリザルトを更新した。パワーステージではトップタイムをマークし、2年連続スノーラリーで速さを示した形だ。
トヨタ勢の2台目はエルフィン・エバンスが総合5位。だがティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)が総合3位となったため、各陣営上位2台のポイントが加算されるマニュファクチャラーズランキングでは開幕戦でワンツーフィニッシュし首位に立つトヨタに対し、ヒュンダイが11ポイント差に迫る形になった。
開幕戦モンテカルロウイナーのセバスチャン・オジェ(トヨタ)は、気温が高めとなった初日の走行順がトップバッターに。軟らかい雪の”雪かき役”になってしまい苦戦、総合9番手で初日を終えた。その後は順調に追い上げ一時は6番手につけていたものの、デイ2最終ステージSS8のフィニッシュ直前、姿勢を乱し雪壁に激突。スタックしてしまい、まさかのデイリタイアとなってしまった。
オジェはパワーステージのSS10で意地の走りを見せ、ステージ5番手となりボーナス1ポイントを獲得したものの、総合順位でのポイント加算はできなかった。なお、パワーステージ2番手は総合4位のクレイグ・ブリーン(ヒュンダイ)。ヌービルもステージ3番手でボーナスポイントを手にしている。
ドライバーズランキングでは、ロバンペラが39ポイントで首位。2番手には2戦連続表彰台のヌービルが4ポイント差で続いている。
トヨタWRCチャレンジプログラムのメンバーとして今季フル参戦している勝田貴元は、SS9で5番手タイムを出し、総合6位となった。
今回がWRCデビュー戦となるヒュンダイ育成のオリバー・ソルベルグはSS2で4番手タイムを記録するなど速さを見せ総合6番手に立っていたが、最終SS10の終盤に雪壁に突っ込んでしまい、勝田に逆転されてしまい総合7位となった。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
まさかの決着。トップ2台がクラッシュでオジエが大逆転勝利を飾る。勝田は日曜最速に/WRCクロアチア
【角田裕毅F1第5戦分析】問題を抱えながらも最後列スタートを選択。リタイアに終わるも一段と成長した振る舞いを見せる
アストンマーティン代表、ストロールへの裁定は厳しいと語る「しっかりと理解されないまま判定が下された」/F1第5戦
ホンダがフォーミュラEに参戦する可能性はあるのか? HRC渡辺社長「今は2026年からのF1再参戦が最優先……しかしGEN4は魅力的」
「何か“茶色いモノ”が……」石浦宏明、ST-Q32号車のドライブ中に小動物とニアミスの珍事/スーパー耐久
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?